独占告白 渡辺恒雄〜戦後政治はこうして作られた

2020/04/29 石井ト
NHKBsで、4月26日(日)20:00から放送の『BS1スペシャル「独占告白 渡辺恒雄〜戦後政治はこうして作られた 昭和編」(前編)』を見た。 面白かったね!
彼は、我々より1回り先輩で、現在94歳の寅年うまれだ。 終戦時には、中学3年生で、陸軍二等兵として相模湾での要撃の任に就いていたそうだ。
話では、部隊には10サンチ榴弾砲が装備されていたが、弾が木製で、実弾は無かった。終戦までずーっと。 それから、理由もなく、ビンタを浴びせられた。・・・この理由もなくというところがおぞましい。 それから寝床はしらみだらけだった。毎晩のことだ。
そのような戦争体験から曰く、「内実なき精神主義に日本陸軍の病理をみた」と。 確かに、小生の投稿文「ギフテッド」のところでも記したが、日本人は事実を直視しない思考癖がある。 ナベツネ氏は、この思考癖を自らの戦争体験から感じとり、それを「内実なき精神主義」と表現したのだ。・・・鋭い!
私は、ナベツネ氏は右翼の先鋒かと思っていたが、実際の人柄は、肝の据わったジェントルマンという感じで見直した。 話もしっかりしているし、大したおっさんだよ。・・・寅年だし。NHKの大越キャスターが霞んで見えたな。 貫禄の差、というより、経験した修羅場の差だろうと思う。それにしても大越キャスターは貫禄無いね〜!貧相丸出し!って感じを受けた。 もっと堂々とした態度が欲しかった。何か遠慮気味でへり下ったように見えた。俺は国民を代表してインタビューしてるんだ!くらいの気概が欲しかった。
再放送が、5月4日18:00からBS1であるので、興味があればご覧ください。
おまけに書くが、我々は事実を直視しないといけないよ。内実なき精神主義に陥らないように。
陸軍の精神主義は、事実は斯く斯くだが金がない、として、ここで金がないという事実に即した行動をとればいいが、 面子に拘わるからそれもできない、ということの積み重ねの結果だろう。このような些細な嘘が嘘を呼び、勇ましい掛け声に事実はかき消されたのだ。 恐ろしいね。小さな嘘の蔓延は、ウイルスの集団感染のように広まって陸軍クラスターを成したのだ。 金というのは現実そのものだよね。昔から、金をさげすむ風潮があったが、それも現実離れに繋がった可能性もある。 ちゃんと銭勘定しないと駄目だということでもある。
 
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