- 駅馬車(ジョン・フォード監督、ジョン・ウェイン主演)
アメリカ西部劇映画史を代表する傑作。アパッチインディアンの襲撃に心躍らせ、
軽快な音楽が今でも浮んでくる。今でも高い評価と人気を受け続けている
- 第3の男(監督キャロル・リード、ジョゼフ・コットン主演)
アントン・カラスのチターに乗って物語は始まる。第2次世界大戦後のウイーンは、
米英仏ソの分割統治下にあったが、アメリカ人の作家が古い友人の招待を受けてウイーンを訪れるが、
そこでは前日自動車事故で死亡した友人の葬儀が行われていた。
友人の死を見たという3人のうち2人は漸く判明したが、THIRD MAN だけはどうしても判らない。
後に死んだ筈の友人が生きていることを発見し、ペニシリンを水で薄める等、
相当のワルに染まっていた友人を、地下水道に追い詰め銃撃戦となり友人を射殺する。
それを知って死んだ第3の男の恋人は、主人公を罵る。
最後に主人公は友人が眠る墓地で、彼女(アリダ・バリ)を待つが、彼女は長く続く街路樹の道を彼を一顧だにせず去っていく。
主人公は声を掛けるでもなく、ライターで煙草に火をつけるシーンが何ともいえず印象的であった。
- ライムライト(チャールズ・チャップリン監督、主演・クレア・ブルーム)
美しいバレリーナに寄せる心を秘めて舞台に散った道化師の恋。名優の至芸と愛の名曲で歌いあげる感動の名作。
1952年制作のアメリカ映画だが、後アメリカから国外追放されている。
彼が作曲した主題歌のシンフォニーは今も随所で耳にする。
- 雨に歌えば (ジ―ン・ケリー監督、ジーン・ケリー、デビー・レイノルズ出演)
サイレント映画からトーキー映画に移る時代を描いたコメディータッチのミュージカル。
ジーン・ケリーが土砂降りの雨の中で、主題歌を歌いながらタップダンスを踊るシーンは有名で、
映画史に残る名シーンとされている。
- シェーン (ジョン・スティーブンス監督、アラン・ラッド、ジャック・バランス主演)
ロッキー山脈を背景に、ワイオミングの草原を舞台に馬上のガンマンがとある村に近づいてくる。
そこでは、地道にはたらく農民と土地を広げたい牧畜業者との争いがあり、
黒い服を着た無口の雇われガンマンが農民を、脅しにかけているが、シェーンの貫録に引き下がる。
シェーンと夫ジョーと妻マリアンとの間の愛の葛藤が織り込まれていて、
単なるシェーンと少年の目で見た憧れの英雄物語では無いことが窺える。
最後に去っていくシェーンを追いかける少年が・
“SHA-NE、COME BACK と追う声が高原にこだまするラストシーンが感動的である。
- ローマの休日 (ウイリアム・ワイラー監督、グレゴリー・ペック、オードリー・ヘップバーン主演)
此れは誰でも観ていると思うので説明不要と思います。真実の口は誰でも知っているのだが、
うぶな王女が本気にするところが可愛い。
当時流行したヘップバーンカットも素敵だし、僕はスペイン広場で、王女がジェラートを舐めているシーンがあるが、
あれはてっきりアイスクリームと思っていた。
- エデンの東 (エリア・カザン監督、ジェームズ・ディーン、ジュリー・ハリス主演)
アメリカのカリフォルニア・サリナスで2人の兄弟が織りなす愛憎劇で、
映画初出演のジェームズ・ディーンはこの作品で一躍スターダムにのし上がったが、
その後3作を残して自動車事故で亡くなり惜しまれている。
- 友情ある説得 (ウイリアム・ワイラー監督、ゲイリー・クーパー、アンソニー・パーキンス主演)
クエーカー教徒の父は平和主義者であるが、長男は平和主義に批判的である。
時あたかも南北戦争が起こり平和な一家に時代の波が押し寄せてくる。
長男は義勇軍に投じるが負傷し、これを知った父親は息子への愛情から銃を取るが、人を殺すことが出来ない。
アメリカの良心が示されている傑作である。
- 太陽がいっぱい (ルネ・クレマン監督、アラン・ドロン、マリー・ラフォレ、モーリス・ロネ主演)
ラストシーンで売却の為、ヨットが陸揚げされ、1本のロープが水面に上がってくるシーンは、
どんでん返しの極致でこれほど驚いた作品は無い。
- タイタニック(ジェームズ・キャメロン監督、レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウインスレット主演)
1912年に実際に起きた英国豪華客船タイタニック号沈没事故を題材に貧しい青年と上流階級の娘の悲恋を描いている。
船の舳先に立って青年に支えながら、“私空を飛んでいるわ”と叫ぶ娘がいじらしい。
セリーヌ・ディオンの唄が又心に沁みる名作である。皆が観ていると思うので筋書きは省略。完