ハドソン河の奇跡

石井ト
今日、13:00から、NHKBsで標記の映画をみた。 何しろ暑いから、家に籠り、テレビを見ることが多いのだ。
標記映画は、次の実際に起こった航空事故を映画化したもの。
USエアウェイズ1549便不時着水事故は、2009年1月15日午後3時30分頃(東部標準時)に、 ニューヨーク発シャーロット経由シアトル行きのUSエアウェイズ(現:アメリカン航空) 1549便が、ニューヨーク市マンハッタン区付近のハドソン川に不時着水した航空事故である。
離陸してから着水までわずか5分間での出来事であり、乗員・乗客全員が無事に生還したことから、 ニューヨーク州知事のデビッド・パターソンは、この件を「ハドソン川の奇跡」(Miracle on the Hudson) と呼び称賛した。 (以上、ウイキペディアより抜粋)
標記の映画では、 機長:チェズレイ・サレンバーガー(Chesley "Sully" Sullenberger) 57歳 男性 元アメリカ空軍大尉役をトム・ハンクス、 副操縦士:ジェフリー・B・スカイルズ(Jeffrey B. Skiles)49歳 男性役をアーロン・エッカートが演じていた。
なお、モテットとは、ウイキペデァによると「モテットは、声楽曲のジャンルのひとつ。一般的に、中世末期からルネサンス音楽にかけて成立・発達した、 ミサ曲以外のポリフォニーによる宗教曲を指す」とある。
聴いてみますか。聴くならここをクロックして下さい
この曲、素晴らしい。今、夏の晴れた朝、9:48分だが、朝の清々しい風と相まって気持ちを落ち着かせてくれる。 曲は、少し下の方にスクロールすると出ているが次の4つの部分から成っている。
最初の"Nulla in mundo pax sincera"が一番いい。
小生、いつも思うのだが、わが国には何故宗教歌がないのかということ。 宗教家はいるが宗教歌がない、これって凄く面白いよね。 比較文化論辺りのビッグテーマだろうにである。
だが、未だ、それに関する論文を見たことがない。さぼっているのだろうか。それとも気がつかないのだろうか。はなから比べるという発想がないのだろうか。 不思議な世界だよね、わが音楽文化界は。
仕方ががないので、少し考えてみるとしよう。
先ず、わが国には宗教音楽が無い。民謡とか童歌とか浪曲とか長唄、小唄、ご詠歌、謡曲、などはある。 だが、聖歌やモテットのような聖書の詩篇にメロディを付けたものはない。
原因は、次のどれかだろう。
多分、答えは5番と6番7番辺りだろう。押並べて言えば、わが国は音楽史的には低開発国と言えるだろう。 音楽は、理系の学問のように理性を働かせれば習得できるものではない。音楽は理性ではなく感性に訴えるもの。 中々一丁一石には行かないだろう。何しろ感性を磨かねばならないから。
感性は肉体改変が必要かもだ。 でも、服部良一のような人材も産んでるし、絶望というほどではないだろう。 恐らく数百年かかるかもである。手の長さ、指の長さ、声帯、肺臓、脳の形、耳の具合など、肉体改変を伴うかもしれないから。 となれば、早いとこ混血した方がいいかもである。 我々には大和魂は必要だが、それは知性の問題だからキープできるはず。
ここで、大和魂とは何?という疑問が湧くが、小生の理解するところ、次の通りである。
本居宣長は「敷島の大和心を人問はば朝日ににほふ山桜花」と詠ったが、極めて情緒的。 このような曖昧な賛歌に惑わされてはならない。もっと正確に定義して使わないといけないと思う。 小生のは、そう努力した心算だが、小生の好みに留まっているとも云える。要するに今様ってことだ。 早く言えば流行に便乗してるかもだな。
3番目の「法の支配」とは、平たく言えば約束を守るということ。簡単のようで難しい。今の世界情勢に照らしてそう思う。
 
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