澪つくし

石井ト
今日、7:15分から、NHKBs「澪つくし」の再放送が始まった。
小生、普段はNHK朝ドラは見ない。 だが、この「澪つくし」の前には「はね駒」の再放送をやっていて、それを家内が楽しみにして見ていた。 小生も、その断片を垣間見たが、感心したのはその中の役者さんが皆上手で、今時の薄っぺらな朝ドラとは大違いなのには吃驚した。
何しろ、役者さんの演技が素晴らしかった。特によかったのは樹木 希林。彼女は東京は神田の生まれなのに、見事に東北弁を語っていて、 当時41歳だったのに、もうすっかり古だぬき的貫禄を滲ませていたし東北弁も板についていた。他の役者も芸達者が揃っていた。
今の朝ドラとは大違い。爺の繰り言と我慢していたが、今の朝ドラ、見れたものではないよね。ドタバタして、怒鳴り合っていて、役者が駄目でシナリオがだめで、 いいとこ無しだ。だが、この「はね駒」の素晴らしい出来映えをみて、今日から始まった「澪つくし」の再放送を見て見ようと思ったのだ。
録画したのを夕食後見たが素晴らしかった。まだ、始まったばかりだが、沢口靖子がいい。 今も科捜研でみることもあるが、今も美人だが、「澪つくし」の第一回の彼女は更にいい。
1年程前、どこかのテレビで、沢口靖子の生い立ちなど語っていたが、それによると彼女は大阪出身で、高校時代、美人の誉れが高く、男子生徒の親衛隊が作られ、 通学時の護衛を買って出ていたそうだ。・・・それを聴いて、予てから、若いころの映像を見たいと思っていたが、今回の「澪つくし」の再放送をみることで、 その願いが叶えられた。 そして、第一回を見て、親衛隊に値すると合点した。この頃、彼女は20歳、一番いいころなのだ。 当時、昭和60年だが、小生、色々忙しかったから見ていない。この再放送が初めてだった。同期の男子は殆どそうではないかな。
そんなわけだから、言いたいことは、「澪つくし」の再放送、見るべし!ということ。 貴重な時間を有意義に過ごしたいならそうすべきだと思う。目の保養になること請け合いだ。
脚本が、ジェームス三木なのもいい。この「澪つくし」は視聴率55%を記録したそうだ。いい脚本といい女、この組み合わせがそれを産んだと確信している。 今時のは、その2つとも駄目。今のテレビ界、どうかしているよね。
タイトルの「澪つくし」とは、浅海を通行する船に対して、通りやすい水路「澪(みお)」を指し示すために立てた杭のことで、 「澪標」と書いて「澪の串=杭」を意味する。
さらに、小倉百人一首で知られる元良親王の和歌
わびぬれば 今はたおなじ 難波なる みをつくしても あはむとぞ思う
などでよく知られる掛詞で、「澪標」と「身を尽くし」を掛けた古典文学上の故事にちなんでいる。 作品名は脚本のジェームス三木がつけたもので、「澪標」はジェームス三木が通った大阪府立市岡高校の校歌の歌詞にも含まれている。(この段、ウイキペディアより抜粋)
身を尽くしても純愛を貫くことを表象した命名だったようだ。「ロミオとジュリエット」の日本版だが、「惣吉とかをる」では芸がないので、いい命名だと思う。 流石、ジェームス・三木だ!
なお、「わびぬれば」は、思い煩うの意である。(評解「小倉百人一首」より)
 
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