新成長経済モデルを求めて

When Will I See You Again ?

 
石井俊雄
欧州通貨不安、財政赤字、消費税、産業空洞化、エネルギー問題、雇用不安、老齢化、小子化、中国を始め新興国の追い上げ、政治劣化、原発事故、震災復興、 等など問題が山積する中、我国は、これからどうやって喰っていくか?の途を決めかねている。
政治家、官僚、学者、等など、本来的には国の行く途を提言するべき人も皆黙りこんだままである。
今朝の新聞では、枝野氏は「新産業で内需拡大」、前原氏は「世界輸出で飛躍再び」の見出しが躍っていた。 小生に言わせれば両者とも具体性が無い。新規性も無い。
しかし、誰かの考えを否定するだけではなく、新しい国家目標を建て粛々と実行して行かなければならないことは明らかだ。 何にもしないで、現状のまま流れていけば何れ先進国の看板を外さざるを得なくなるだろう。 もっと身近に云えば、年金が維持できなくなるし、健康保険制度も危ういものだ。 それどころか、民主主義の破綻を目撃することになるだろう。そうなれば、いい女が泣くことになる。
そんなわけで、今求められるのは新しい経済モデルだ。
今までどんなことをやってきたか小生なり振り返ってみる。 歴史にヒントを得られないかとの発想だ。
  1. 採集経済モデル・・・・・原始時代の諸民族が自然に行っていた経済活動だ。
  2. 農耕・牧畜経済モデル・・・・エジプト、ギリシャ、ローマ、その他の国等が自然に行っていた経済活動だ。
  3. 略奪式経済モデル・・・・スペインが植民地からの収奪に基づく経済活動だ。例は、インカ帝国からの収奪を見れば明らか。
  4. 資本主義経済モデル・・・・・イギリスが重商主義と産業革命を通して行った経済活動だ。
  5. 共産主義経済モデル・・・・ソ連が行った国家主導の社会主義経済活動だ。
  6. 市場原理主義経済モデル・・・・・アメリカが市場原理主義と門戸開放政策によって行っている経済活動だ。
  7. 日本株式会社モデル・・・・・日本が市場経済を標榜しつつ、政府が巧みな行政主導で高度成長を達成した経済モデルだ。
  8. 中国式国家資本主義モデル・・・・・日本株式会社方式をベースに中国が現に行っている全知全能の国家が社会を管理するという経済活動だ。
以上が既に実行された経済モデルの概観だ。
上の1.〜5.は既に破綻している。
今、6.も破綻しかかっている。
7.は殆ど失速状態だ。
8.保って後10年くらいかな。
ではどうするか?・・・・9番目にランクされるべき経済モデルはどのようなものだろう。
小生は、次のキーワードが決め手になる経済モデルだと思う。 「高付加価値」、「現地共生」、「研究開発」、「情報収集・活用」、「分散自律型」、「司令塔」、「持続可能性」、「新流通網」。 従って一言で言えば、「世界株式会社モデル」かな?
素人論は兎も角として本格的な成長モデルに何時遭えるやら。・・・" When will I see you again ? "
 
 
 
 
 
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