DIYの話

石井ト
皆さん、如何お過ごしですか。 昨日は冬至でした。昼の縮小もこれで止まるかと思うと嬉しいのですが、昨日はそれどころではなく、一日、重労働に従事しました。
それは、青梅宅の洗面台を陶器製の洗面台に取り換える工事を行ったこと。
青梅宅は、8年前、中古住宅を買ったものだから、もう築30年以上経った代物なのです。 洗面台も、昔のホロー仕立ての奴で、シンクの辺りに錆が出てて嫌でした。
DIY(日本語では「日曜大工」)でその克服に挑戦したのは、今回が2度目でした。 1回目は、本HPでもご紹介した、書斎のフローリング工事で、今回は、2回目の挑戦となりました。
初めは、設置工事も含めて取り換えるつもりでしたが、工事見積に来た技術者に、
「自分でやれるか?」
と、訊いたところ、
「簡単ですよ、結構多いですよ。このタイプ(実は60cm巾のコンパクトなもの)のならお勧めです。」
とのこと。
「でも、旧洗面台の処分が大変だろう?」
と訊いたら、
「粗大ごみで700円、中には、分解して燃えないゴミで出す人もいる。」
と来た。
私は、DIYって結構好きだし閑なので、やってみようと思い、粗大ごみの処分を自治体に確認したり、 置く場所の寸法を測り設置可能性を確認したりした後、自分でやると決めました。
ホームセンターの方でも、心得たもので、注文は何の抵抗もなくスラスラと進み、昨日、物が届いたとの知らせを受けたのです。 私は、早速、ホームセンターにアシスト車で行き、金を払って、店が用意する運搬用のトラック(2時間無料)を借りて、家まで持ち込みました。 それが昨日です。
後は大変、プロなら1時間ほどで済む工事が、9時間かかりました。
時間の掛かった工事箇所は主に次の所です。
  1. 一つ目は、壁面から突き出ている水道管の先が、洗面台の下のボックスの中に収まるようボックスの背面に穴を開ける工事。
  2. 二つ目は、洗面台を設置する場所の背面の壁にある巾木(床面から10cmほどの高さの板で、壁面の裾を整える板のこと。)が、 壁面より1cmほど出ているので、 洗面台を垂直に設置すると、洗面台の背中と壁面の間に1cmの隙間を生じることから、その隙間を埋める板を噛ませる工事。
この2つ以外は、どうってことは無しでした。
例えば、上の1の工事は、プロなら電動ドリルに、 「ホールソー」というアクセサリー(直訳すると、穴開け用鋸)を付けてスイッチオンにすればものの1分で、丸い穴が開くのですが、 私は、そんなアクセサリーは持ってないし、恐らく死ぬまでに再度使う場面もなさそうなものを買う気もなく、仕方ないので、 電動ドリルに5mm経の錐を着けて円形に穴を多数開け、後は力任せに蹴破るという方法を採りました。 痕は、穴の周りが毛羽だったものになりましたが、水道管はボックス内に収まるようになりました。自家用だから出来る力業です。
使った道具は、ねじ回し、電動ドリル、のこぎり、スパナ。使った材料は、木の板(厚さ1cm)、 フレキ管(フレキシビリティのある管のこと)など。 ネジやパッキンなどの小物は、付属品を使った。
工事終わったのはもう夜の12時で、腹も減ったけど、寝る前に食べるのは健康上問題だと思って我慢し、ホットミルク1杯のんで寝ました。
今朝起きたら矢張り相当体に来ててゴワゴワって感じ。 でも、出来立ての陶器製の洗面台で顔を洗う事が出来て満足でした。 ホーロー製の洗面器は、音が響いて安っぽい感じが嫌でした。そこへ行くと、陶器製は音が響かず重量感がして、落ち着いて洗面できました。 それに陶器製は経年劣化しないのも頼もしい感じです。取り換えた甲斐があったというわけです。
そんな効用もさることながら、先日の9時間は、体も動いたし、家内も手伝ってくれたし、良かったと思います。 これからも挑戦しなきゃ、という感じでいます。生傷は覚悟で。
皆さんにもお勧めです。こんな楽しいことを逃す手はありません。日本語でそんなのを「勿体ない!」と言うのです。 何あに!失敗したって多寡が知れてます。金が消えるのと塵が増えるだけ。命まで取られる心配はないのです。 代わりに、リスクだからと言って、安全ばかり採っていると、呆けるリスクが生じるかもしれないのです。
私は、最近つくづく思うのです、仕事が大事だと。もう、ハローワークへ行っても仕事はありませんから、自分で作り出す以外ないのです。 DIYは、その有力な手段の一つと言えるでしょう。自動車運転免許は当分手放せそうにありません。
DIY以外にしたい事は、琵琶湖一周サイクリングなど、アシスト車でのたらたら旅もいいかも知れない。 いやいや、京都郊外に観光小屋を作り、そこを拠点にアシスト車で断続的に数年かけて奈良・京都をサイクリングするのもいいかもだ。 それから、出来れば佐賀に墓守小屋を作りたい。・・・などなどいよいよ夢は妄想の態を為して肥大化し枯野を駆け巡りはじめたのかも???・・・です。
老いぼれて 夢は枯野を 駆け巡る
ご存じ芭蕉のパクリです。
 
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