- イントロ
最近、言葉使いが変なのでイラつくことが多い。
今回のは、例えば「ワクチンを作るべきだとは思う」というような表現。
最近、このように、「は」が入ることが多い。
作るべきだと思うなら「作るべきだと思う」と言えばいい。
なのに実際は、「は」が入って「作るべきだとは思う」となる。
だから、このような発言を聞いても、何が言いたいのかよく解らないのでイラつく、となるわけだ。
- 外国の状況
因みに、NHKBsの外国のニュース番組の「キャッチ世界トップニュース」や、
ワールド・ニュース・ツナイトなどの日本語ナレーションを聴いても、そのような訳の分からないセンテンスは無い。
あるのは、歴とした日本人の場合である。
- 例証
従って、次に例示する文章について「は」の挿入の妥当性を考えてみた。
例示した文章の前半が事件の原因を表す文句、後半がその結果を表す文句で二つを繋いで一つの因果文となっている。
因果文において、「は」の挿入は、
- 「有効な薬があるので、ワクチンを作るべきだと「は」思う」は、因果関係が不合理だから文章が成り立ってない。従って正誤の判定外
- 「有効な薬があるので、ワクチンを作るべきだと「は」思わない」は、正用
- 「有効な薬がないので、ワクチンを作るべきだと「は」思う」は、誤用(言い切ってないから)
- 「有効な薬がないので、ワクチンを作るべきだと「は」思わない」は、因果関係が不合理だから文章が成り立ってない。従って正誤の判定外
となる。
即ち、因果関係が合理的な場合で、結果が否定の場合(b)の「は」挿れは、正用となる。
因果関係が合理的な場合でも、言い切ってない場合(c)の「は」挿れは、誤用となる。
- 結論
結論は、因果関係が合理的な場合でも、言い切ってない場合(c)は、「は」を挿れるべきではないとなる。
- 所感
最近、断定を避ける風潮があるが、これもその顕れだろうか。・・・嘆かわしい!
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