雨に歌えば

 
石井俊雄
昔、我々がまだ餓鬼やってた頃、ハリウッド映画で「雨に歌えば」というのがあった。 その映画では、ジーン・ケリーが雨の中でこの"Singing in the Rain"を歌うシーンはご存知の通りです。
今日は、小生、私事ながら雨の中、シルバー人材センターの総会とやらに出かけました。 会は1時間半ほどで無事終わりましたが、行きも帰りも雨、帰ってきて我ながらずぶぬれのジーン・ケリーの気分でした。 なぜなら、会場近くのモスバーガーショップのホットドッグ、結構いい味だったから。
それで、気分が出て、"Singing in the Rain"を歌う映画のシーンをネットで探してみました。
発見したのは、デビー・レイノルズの歌う"Singing in the Rain"のシーン
それを貼り付けてみました。聴けば外が雨でも楽しく過ごせそうですよ。お試し下さい。
この外、何か梅雨の雨から脱出する方法があったら教えてください。
私が一つだけだがしたことを紹介しましょう。 それは、昨日一日掛けてしたこと。 具体的には、「遺言状」を書いたことです。
思えば、サイクリングが趣味だから、いつ何時、ズッコケルか分りません。
それで、「住田裕子の老後安心相談所」という本を図書館から借りてきて、取敢えずの初版遺言状を書いてみたという次第。 パソコンを使って、苦闘12時間ほどでできました。
家内に見せたら10分ほどで読み終え返してきたので、そんなに高速回転する頭脳とはつゆ知らず、この歳で新鮮なサプライズでした。
でも、本当は分ってないのかも。・・・それとも心密かに嬉し涙を流したりしてかな?
でも、この12時間、梅雨を忘れることができました。
梅雨忘れ 遺言書けば つゆ知らず 
 
「雨に歌えば」のデビ・レイノルズ素敵ですよね。 調べたら、彼女は1932年生まれで、この映画は日本では昭和28年に公開されましたが、アメリカではその前年の1952年公開ですから、 映画の中の彼女は、20歳になるかならないかの若さでした。
この映画の中では、声の吹き替え役だから、イマイチ彼女だけの声が聴き取れません。 それで、もう一曲聴いてみましょう。 見つけたのは、"Beyond The Stars"という曲。素晴らしいですよ。 この曲は、"The Singing Nun"(和名「歌え!ドミニク」)という映画で歌われた曲です。 その辺のところは、解説にでています。
 
英文の解説の最後の行に"a livelier tempo"とあるが、その中の"livelier"、辞書を引いても出ていない。でも、似たような単語で"lively"があり、 その意味は「陽気な」という形容詞だ。それで、どうせそんなとこだろうと見当を付けて、"a livelier tempo"を「より陽気なテンポ」と訳そう。 受験ではないのだから外れても血は出ない。
その結果、"Beyond The Stars"より陽気なテンポの音楽として"Dominique"が浮上する。 その曲を聴いてみよう。
・・・もう、雨など忘れてしまうだろう。「傘、忘れんなっ!」
すごく独創的ないい曲だが、名曲の裏には悲劇もあるのだ。この曲を書いた人は、スール・スーリールという女性のシンガーソングライター。 著作権を所属していた僧院に盗られてしまい自殺したそうだ。 教会も酷いことするものだね。それも神の名の下に。これじゃ、ハンニバル・レクターも形無しだ。 世の中、いろいろあるが、善人を装ってする悪ほどの悪はない。信頼を裏切るという罪と盗むという悪行を重ねるから。 自殺は、神の死に対する絶望が原因かもしれない。
 
 
 
 
 
 
 
 
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コメント
桑原峰征
今日は、昨日までの鬱陶しい梅雨空から一転、実に気持ちが晴ればれの天気。気分昂揚。
「雨に唄えば」、記憶に残る一曲をありがとう。
小生が中学3年の春、佐賀から浦和に転校。今思えば思春期の転校、強烈なカルチャーショックだったのだと思い返す。
佐賀附中の謂わば子供の学校生活から、突然大人だらけのクラスに放り込まれた感じ。
休み時間には、佐賀では聞いたこともないカタカナの歌、「ジャンバラヤ」「雨に唄えば」や当時流行っていた(だろう)ジャズや聞きなれない英語の歌を時にギターに合わせて愉しむなど、およそ別世界の中学生たち。そして、進学先「都立・・」「私立・・」の話題が日常的。
多分、自分の姿は借りてきた猫がじっと辺りの様子を窺うような一年ではなかったかと思う。
テネシーワルツなども懐かしいが、当時失恋の歌などとは知らなかった。
雨に関する歌では、「シェルブールの雨傘」がすきだな〜。
ついつい思い出話になりました。 (2013/6/27 12:41)
 
 
シェルブールの雨傘
石井俊雄
普通、音楽を貼り付けても、何の応答もないのだが今回は桑原君から、コメントを頂いたので吃驚するとともにとても嬉しかった。
おそらく反応第一号だろう。
その答礼に彼の好きな「シェルブールの雨傘」にリンクを貼ってみた。
映画では、カトリーヌ・ドヌーブが歌うのだが、実際歌ってるのはダニエル・リカーリという歌手の吹き替えで、この方、フランスでは結構有名なのだそうだ。
聞いた感じではいかにもフランス的な曲だし歌い方もフランス的だと思う。音程も合ってるしいいと思う。
でも、クライマックスに持っていくやり方、ちょっと押し付けがましくて嫌味もないではない。
でも、音程は合ってて難しい歌をよくこなしていると思う。
そんな彼女のヒット曲をもう1曲貼り付けておく。「ふたりの天使」だ。
デビー・レイノルズとダニエル・リカーリ、両方聴けば、ヤンキーガールとパリジャンの違い、よく分るよね。(2013/6/28 21:02)