ソングス_2022

2022/01/20 石井ト
コロナ禍で、在宅の多いなか、無聊を癒すのは音楽だ。 それで、1年2か月ほど前の2020年11月に「ソングス」という標題で、 ネットで見つけた聞き覚えのある曲や、初めて聞くいい曲など、見付け次第、リンク張ってきた。 だが、収録数が増え、1ページの長さが増えたので、操作上の手間が厄介になった。
この度、その弊害を除くため、新しいページを立ち上げることとした。新しい標題は「ソングス_2020」。 よかったら聴いてみて欲しい。 また、良かったら、いい曲を教えてくれ給え。 取り合えず、小生が見つけたものにリンク張ろう。
    INDEX
  1. 音楽に寄せて シューベルト
  2. 愛しい人:Je te veux(ジュトゥヴ)
  3. I LOVE PARIS(Cole Porter)
  4. Franz Lehar plays The Merry Widow Waltz
  5. 明日に架ける橋 サイモンとガーハンクル
  6. 人生劇場:「国益と義」について
  7. Libertango
  8. 帰らざる河(River of no Return)
  9. ジ・エンターテイナー / スコット・ジョプリン
  10. What a Wonderful World
  11. The Beatles - Let It Be
  12. Zigeunerweisen(ツゴイネルワイゼン)
  13. For No One - Beatles - Cover by Emily Linge
  14. 波浮の港
  15. バッハの「マタイ受難曲」から「憐れみたまえ、わが神よ」
  16. バッハの「マタイ受難曲」から Final Chorus
  17. そよ風の誘惑/オリビア・ニュートン・ジョン
  18. 紅い手袋
  19. 別れても
  20. 片瀬波
  21. 雨に咲く花
  22. 船頭可愛いや(音丸)
  23. 高原の旅愁(伊藤久男)
  24. かりそめの恋(三条町子)
  25. 東京悲歌(三条町子)
  26. いとしのエリー
  27. 花咲く旅路(原由子)
  28. 小判鮫の唄(小畑実)
  29. 夜の調べ (Gounod)
  30. 『庭の千草』ベルトラメリ能子
  31. 懐しのブルース(高峰三枝子)
  32. セコハン娘(笠置シヅ子)
  33. 勘太郎月夜唄(藤原亮子/小畑実)
  34. My blue heaven
  35. South of the Border
  36. セント・ルイス・ブルース
  37. White Christmas
 
  1. 音楽に寄せて シューベルト:音楽に寄せて シューベルト
    最近、車の中で音楽を聴きながら運転することが増えた。 同乗者がいるときは遠慮するが、そうでない時は自分の好きな曲を聴きながら運転する。 去年の秋ころまでは、スマホに録音した曲を聴いていたが、グーグル環境の変化で、それが出来なくなった。再生ソフトが動かなくなった所為だ。 それで、昔聴いたCDを聴くようになった次第。
    今、聞いてるのはクラシック。飽きないからだ。特に飽きないのは、ベートーベン。 何故飽きない曲が書けるのかと思って考えるとき、彼の才能は素敵な短いメロディを発見する能力と、それらのメロディを繋ぎ合わせる編成力にあるのだと思う。 短いメロディで素敵なのは一杯あるが、大概のは、何回か聴くと飽きてくる。 例えば、ショスタコービッチの第2ワルツ。これも素晴らしいメロディーに魅了されるが、段々飽きてきて聴かなくなる。 ドボルザックのもそうだ。だがベートーベンのはそれがない。本当に不思議だと思うがその原因は、メロディーの断片を繋ぎ合わせる編成力、 即ち、音楽の展開力の差にあるのだと思う。
    そんなわけで、昔のCDを聞きまくったところ、シューベルトのこの曲にぶち当たったところ、これも飽きないのに気づいた次第。 思うに、シュベルトの才能は、小曲の作曲にあるようだ。 聴いてみて欲しい。それが解るだろうから。 ここをクリックのこと
    歌詞の内容は、音楽の素晴らしさを讃え、感謝の意を表す内容とのこと。シューベルトの実感するところだろう。
    この曲については、ここをクリックのこと
    エリー・アーメリングについては、ここをクリックのこと。 素敵なソプラノだよね。素人目には落ち着いた重厚な女声、だろうか。キンキン声ではないのがいい。91歳でご存命の模様。ウイキペデァによると、 「ヴィブラートの少ない透明な声質により、幅広い聴衆を獲得した。」とある。誤魔化しのない天性の美声といことだろう。
     
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  2. 愛しい人:Je te veux(ジュトゥヴ)
    今朝、9時からBs3で、「Pカフェ サティ生涯」という番組をやっていた。 小生、サティについては殆ど知識がなく、ピアノ独奏曲「ジムノペディ」を作曲した人、というくらいのものだった。 だが、心の底では、もう少しその生涯を知りたいとの思いがあったので、たまたま開いたこのテレビ番組を見たという次第。
    だが、見てる内に段々面白くなり、終に最後まで2時間、ばっちり見てしまった。 その面白さの一つが、我々がジャンソンの一曲と思っている「愛しい人:Je te veux(ジュトゥヴ)」という曲が、サティの作曲になるものだという事実の発見だ。 聞き覚えのある曲がある作曲家のものだと分ったら、その曲の作曲者が身近に感じられるという良くある現象の一つというわけである。
    そんなわけで、この曲を採りあげた次第。良かったら聴いてくれ給え。エリック・サティという作曲家が少し身近に感じられることだろう。 ここをクリックのこと
    謳っている黒人歌手は、ジエシー・ノーマン。 1985年のロナルド・レーガンとならびに1997年のビル・クリントン米国大統領就任式やエリザベス2世の還暦記念祝典への参加のほか、 フランス革命2000周年記念行事でコンコルド広場において、「ラ・マルセイエーズ」を、1992年7月25日、 バルセロナオリンピックの開会式と1996年に故郷であるジョージア州で開催されたアトランタ・オリンピックの開会式では「アメイジング・グレイス」を熱唱した。(以上、ウイキペディアより引用)
    歌詞は、ここをクリックのこと
    エリック・サティという作曲家については、ここをクリックのこと
     
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  3. I LOVE PARIS (Cole Porter)
    今日はいい天気。朝からネットサーフィンで音楽を聴いていたところ、この曲に出会った。
    この曲は、コール・ポーターの作曲になる有名な曲だが、編曲が気に入った。 編成も、ジャズにしては珍しい。ギター、アコーデオン、ヴァイオリン、ベースだから珍しいと思った。 知ってる曲では、大概、トランペットとかクラリネットとかがでてくるのに、この場合それが無い。にも拘らず、 曲調はディキシイーランドスタイルだ。 女声ボーカルも少し掠れていていい。
    そんなわけで、この曲を採りあげた次第。良かったら聴いてくれ給え。 ここをクリックのこと
    謳っているのは、タチアナ・エバー・マリー、演奏はアバロン・ジャズバンド。 と云っても、どの程度有名なのか知らない。だが、視聴数をみると890万回だから、それなり評価されてると思われる。 やはり、いいものはいい、ということだろう。 何よりジャズらしい独特の曲調がいい。
    歌詞は、このページの下の方にある「もっと見る」をクリックすると表示される。
    天気もいいし曲もいい、すっかり春気分。明日も頑張ろう!
     
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  4. Franz Lehar plays The Merry Widow Waltz
    今日はいい天気。朝からネットサーフィンで音楽を聴いていたところ、世紀末ウイーンのオペレッタ(喜歌劇)で有名な作曲家 フランツ・レハールが自分自身でピアノ演奏した音源に出会った。
    彼は、喜歌劇「メリ・ウイドー」の作曲で有名。そんな彼が、自作の曲を演じるということは、彼の感性がどのように作曲に作用したかを知る上で興味がある。 聴けば、トテトテと、とても流暢とは言えない演奏だが、その間の取り方が彼の感性の齎すところだろう。 プレイヤーはこれ以上ないほど流暢に弾くが、コンポーザー(作曲者)はそうはいかない。感性のまま間をとるからだ。 そこが、両者の才能の分かれ目だと思うと、とても興味が湧いてくるところだ。 恐らくこの演奏は、人に聴かせるためのものではなく自分に聴かせるものだろう。プレイヤーとコンポーザーの違い、売り物と自家用の差というものだろう。 私は、売り物で我慢だが。
    そんなわけで、この曲(メリ・ウイドー・ワルツ)を採りあげた次第。良かったら聴いてくれ給え。 ここをクリックのこと
    コメントによると、「全体としてこの曲は、この曲を聴く人を20世紀初頭のウイーンに誘い、 特に、優雅さ、軽快さ、リズミックさなどレハールの類まれな才能に気付かせるだろう。」と書いている。
    天気もいいし曲もいい、すっかり春気分。明日も頑張ろう!
     
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  5. 明日に架ける橋 サイモンとガーハンクル
    今日、いい天気の朝、Ba103で9時の「Pカフェ」で、標記の音楽をやっていた。
    その中で面白かったのは、この曲の作曲がサイモン(背の低い方)で、ヴォーカルが天使の歌声とも評されたガーハンクルとのナレーションだった。
    ウイキペデァによると、「ポール(サイモンのこと)の哲学的内容の詞・曲とアート(ガーファンクルのこと)の歌声」と評されている。
    この二人、1941年ニューヨークのユダヤ人地区生まれで、同じ小学校で知り合った餓鬼仲間だったそうだ。 我々より3歳若い。 作曲のサイモンは、黒人教会のゴスペル(聖歌の一種)に感動し、この曲を着想したとのこと。 エルビス・プレスリーもゴスペルに影響された一人だが、それと似ているのも面白い。
    そんなわけで、この曲(明日に架ける橋 サイモンとガーハンクル)を採りあげてみた。良かったら聴いてくれ給え。 明日に架ける橋 サイモンとガーファンクル
    歌詞も出ているので助かるよね。そして思うのは、彼らがめそめそしないで前向きな姿勢で生きようとする姿に感動する。 日本の演歌とはそこが違う。演歌はね、一種の諦めソングだから。
    天気もいいし曲もいい、すっかり春気分。明日も頑張ろう!
     
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  6. 人生劇場:「国益と義」について
    今朝の毎日新聞に載った記事が目についた。中国の歴史学者5人が26日、ロシアのウクライナ侵攻を「不義の戦争」と批判し、 撤退を求める声明を通信アプリ薇信(ウィーチャット)で発表した。
    ・・・中略・・・
    声明を出したのは、北京大、南京大など中国本土や香港の大学の教授5人。 「ロシアにどんな理由があろうとも、武力で主権国家に侵攻するのは、国連憲章を基礎とする国際関係のルールを踏みにじるものだと指摘」
    とあった。
    それを見た中国語でのツイートには「中国の知識人の見識を示した」などの賛辞が並んだそうだ。
    小生、これを見て、流石中国人だと思った。これって「義」というのだろうか。「国益」と「義」この兼ね合いが求められている現代社会だと思う。 この際、「義」とは、国連憲章であり、最悪でもキープすべきものである。 従って、価値判断は「国益」<「義」でなければならないのである。
    斯くて「義理が廃ればこの世は闇だ」と歌う「人生劇場」が思い出されるてしまった。 ここをクリックのこと
    小生、「義」即ち「国連憲章」の復活を切に願う。 俺も生きたや仁吉のように、義理と人情のこの世界・・・ではなく、国連憲章のもと生きていきたいのだ。 ・・・細やかに、仁吉のようでなくても・・・だ。 (2022/3/1)
     
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  7. Libertango
    一昨日の日曜日、NHKのEテレの「クラシック音楽館」で、アルゼンチン・タンゴの巨匠アストル・ピアソラを採りあげていた。 小生、名前だけは聴いていたが、どんな曲を書いたかは知らなかった。 番組では、標記の"Libertangoが代表作としていたので、ネットでその音源を探してみた。 結果は、たくさんの音源が見つかったが、どれもかったるかったりして気に入るのが無かったが、中で素晴らしいのを見付けたので採りあげてみた。
    それは、"HAUSER & Ksenija Sidorova"の演ずる"Libertango"だ。 ここをクリックのこと
    ピアソラは、バンドネオン奏者でもあるので、出来ればバンドネオン音源のが欲しかったが、余りいいのは無かったので、 代わりに、チェロとアコーデオンの協奏する標記の音源にした次第。
    何がいいかと言えば、立ち上がりがいい。素直に気どらず立ち上がっている。他のは、演奏者の思いは過剰に塗りこめられていてうんざりだ。 そして、この音源のいいところは、中で、映し出されるアコーデオン奏者の表情がいい。HAUSERを見て目を反らさず、睨み続けるところがいい。 かの国の女性の芯の強さが出てると思われる。 日本人だと中々目を合わさないのではないだろうか。合わせても直ぐ外すだろう。それに比べると女性のストレートさが出ていて素晴らしい。 (2022/3/8)
     
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  8. 帰らざる河(River of no Return)
    今日、3月25日、Bs3の13:00から、「帰らざる河(River of no Return)」をやっていた。 この映画の主題歌 "River of no Return"は、マリリン・モンローのヴォーカル版が有名で、その他のは殆ど関心がなかったが、 今日、テレビで見出したら、いきなり、テネシー・アーニー・フォードの歌う主題歌が流れてきて、 その力ずよくも甘い歌声にモンローのとは違う魅力を感じた。
    この映画は、昭和54年8月日本で公開されているから、我々が見たのは、16歳、即ち高校1年生のときだったことになる。 あれから68年経ったかと思うと、大して変わらない自分に呆れながらも、当時の映画が懐かしい。少し、昔に帰れたような気がするからだろう。 一種のペペル・モコの心境だ。
    「帰らざる河(River of no Return)」聴いてみよう。ここをクリックのこと
    モンローのもアーニー・フォードの後に収録されているので聴けるし、 画面を下の方にある「もっと見る」をクリックすると、歌詞も出ているので、ご覧ください。(2022/3/25)
    歌詞を訳してみた。
    帰らざる河と呼ばれる河がある
    ある時は穏やかに、またある時はワイルドに流れる暴れ河
    愛はその河を行く旅人
    嵐の海に押し流されて消えていく
    ウエラリー
    河が呼んでる
    逆巻く水の中から
    ウエラリー
    愛の呼ぶ声が聴こえる、一緒に来てと
    帰らない、帰らない
    私はこの河で愛を失ない
    心は永遠に求め続けるだろう
    ウエラリー
    愛は行ってしまった永遠に帰らざる河の果てへと
    愛を帰らざる河という暴れ川の旅人に喩えた詩だ。中々含蓄があるようだ。 映画に負けないほどいい詩だと思う。
     
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  9. ジ・エンターテイナー / スコット・ジョプリン
    この曲は、映画「スティング」で使われたので、皆さんお馴染みの曲だろう。 小生も、知ってはいたが、その曲を書いたのが、スコット・ジョプリンという黒人の作曲になるとは知らなかった。 こんなに素敵な曲が黒人の手になると云うことに驚き、今回、少し調べてみた。
    結果は、ウイキペディアの冒頭に次のようにある。
    スコット・ジョプリン(英語: Scott Joplin, 1867年か1868年 - 1917年4月1日)はアメリカ合衆国のアフリカ系アメリカ人の作曲家、ピアノ演奏家。 ラグタイムで有名な演奏家・作曲家であり、「ラグタイム王」(King of Ragtime)と呼ばれている。・・・
    1895年、クラシック音楽のピアニスト・作曲家としての人生を歩みたいと願い、黒人のためのジョージ・R・スミス大学で学ぶ。 彼はヨーロッパのクラシック音楽とアフリカ系アメリカ人のハーモニーとリズムを結びつける音楽を追求していた。 これは後日、音楽ジャンル『ラグ』として認知されるようになった。
    「ラグタイム」とは、"rag time"だが、"rag"が、"polish shoes with a piece of rag"(ぼろ布で靴を磨く)というように「ぼろ」 という意味だから、概ね、「ぼろ時間」即ち、 上品なクラシック音楽を聴くという有用な時間に比べ、無駄でおんぼろな時間という意味の言葉で、黒人音楽を表したものだろう。 わが国で言えば「俗謡」、かな。
    「ジ・エンターテイナー / スコット・ジョプリン」聴いてみよう。 ここをクリックのこと
    聴けば解るように、2拍子のリズムに乗って軽快なメロディーが展開されている。 だから、聴けばつい体が動くという次第だ。 クラシックではこうはならない。それがクラシックとラグタイムの違いということだと分かる。 因みに演歌もクラシック的だよね。リズムレスだから。
    なお、この曲がなんで映画「スティング」( The Sting )で使われたかが分かったような気がした。 題名の"Sting"は、「刺す」という意味だが、ここでは「騙す、ぼったくる」という俗語。即ち、集団パクリを云う。 従って、そのための大掛かりな舞台仕掛けとそこで演じる役者たちによるパクリショーをプロジュースするエンターテイナーが必要だったのだ。 そう言う意味で、まさにこの曲はピッタシだったというわけだ。・・・中々洒落てる。 これじゃパクられたロバート・ショーも諦めがつくというものではないだろうか。
     
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  10. What a Wonderful World
    この曲は、ルイ・アームストロングのボーカルで有名だが、今回、素人っぽい音源を見付けたので採りあげた。
    世は今、まさにウクライナ戦争が進行中。その中で、様々な痛ましい出来事が起こっていて、人間の善意と悪意の隔たりが、 思いもかけず広がりつつあることを思い知らされている。
    そんな中、この世界の素晴らしさを歌い上げるこの曲に、少し、癒される気がする。
    そんな曲 "What a Wonderful World"、聴いてみよう。 ここをクリックのこと
    この音源の歌手は、自然体なのがいい。気張って硬くなったり、上手くやろうなんて娑婆っ気がないのがいい。
    歌詞は、画面表示されるのでご覧ください。
    ルイ・アームストロングのは聴いたことがあるが、彼のはだみ声だから歌詞が分からないところもあって、 その内容までは思い及ばなかったが、この音源では、クリアーな音声で解り易くていいと思う。
    少し歌詞を訳してみよう。
    緑の木や赤いバラが見える
    それは私とあなたのために咲いたもの
    私は心から思う、何と素晴らしいのだろうこの世界はと

    空に青い空や白い雲が見える
    その輝きは昼を祝福し、暗闇は夜を穢れなきものにする
    私は心から思う、何と素晴らしいのだろうこの世界はと

    虹の色が空に輝き
    道行く人の顔を照らす
    友だち同士握手して「元気かい!」と言葉掛け合っている
    それは「本当に愛してるよ」と言っているのと同じなのだ

    赤ん坊が泣いている、将来さきが楽しみだ
    色々学ぶだろうな、私の知らないことも
    私は心から思う、何と素晴らしいのだろうこの世界はと
    そう心から思う、何と素晴らしいのだろうこの世界はと
    お互い、何とか、このような世界が続くよう努めよう。
     
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  11. The Beatles - Let It Be
    この曲は、ビートルズの最高傑作として有名で、我々が30代のころ流行った。
    当時は、歌詞の内容には無関心で、もっぱら音として聴くばかりだったが、このところ齢84ともなって、歌詞にも関心が及び、 日本語訳を知りたいと思うに至った。 長らく歌詞に目が行かなかった理由は、題名の "Let It Be"にある。この何の変哲もない言葉がどういう意味なのか見当もつかなかったからだ。
    今回、この言葉の意味がネットで調べて分かった。それは、キリスト教の教えにある「神に委ねなさい」と言う言葉だった。 分からないはずだよね。生まれながらの仏教徒だから。
    ネットから英語歌詞を数行引用してみた。それ以下は分かるだろうから読者に委ねることにする。 以下の通りだ。
    曲はここをクリックのこと。 なお、引用した英語歌詞サイトは、ここをクリックのこと
    Let It Be
    When I find myself in times of trouble(私が困難の時にある時)
    Mother Mary comes to me(聖母マリアがきてくれて)
    Speaking words of wisdom, let it be(知恵ある言葉を授けてくれる「神に委ねなさい」と)
    And in my hour of darkness(そして私が暗闇の中にある時)
    She is standing right in front of me(聖母は私の目の前に立って))
    Speaking words of wisdom, let it be(知恵ある言葉を授けてくれる「委ねなさい」と)
    Let it be, let it be(委ねなさい)
    Let it be, let it be(委ねなさい)
    Whisper words of wisdom, let it be(知恵ある言葉を囁いてくれる)
    And when the broken-hearted people
    Living in the world agree
    There will be an answer, let it be
    For though they may be parted
    There is still a chance that they will see
    There will be an answer, let it be
    Let it be, let it be
    Let it be, let it be
    Yeah, there will be an answer, let it be
    Let it be, let it be
    Let it be, let it be
    Whisper words of wisdom, let it be

    Let it be, let it be
    Ah, let it be, yeah, let it be
    Whisper words of wisdom, let it be
    And when the night is cloudy
    There is still a light that shines on me
    Shine on until tomorrow, let it be
    I wake up to the sound of music,
    Mother Mary comes to me
    Speaking words of wisdom, let it be
    Let it be, let it be
    Let it be, yeah, let it be
    Oh, there will be an answer, let it be
    Let it be, let it be
    Let it be, yeah, let it be
    Whisper words of wisdom, let it be
    歌詞の意味が解れば、曲の素晴らしさも一層心に響いてくる。ポール・マッカートニーさん有難う!
     
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  12. Zigeunerweisen - HIMARI
    昨日の夜9時、何気なく開いたNHKテレビのEテレの「クラシック音楽館」で、聴きなれないプレーヤーに出会った。 名前は"HIMARI"とあり、10歳の女の子のバイリニストだ。 曲は、ご存じメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。
    はじめは何気なく開いたチャネルだったし、ちょっと冷やかしておさらばするつもりだったが、 その10歳のバイリニストの演奏の素晴らしさに驚いて、家内共々、最後まで聴いてしまった。
    終わって、パソコンで"HIMARI"という名前に実体を調べてみた。 驚いたことに、「吉村 妃鞠(よしむら ひまり、2011年6月 - )は、日本のヴァイオリニストで、 ウイキペディアによると、父は作曲家・シンセサイザー演奏家の吉村龍太。母はヴァイオリニストの吉田恭子。 母方の祖母もヴァイオリニストの吉田慶子。叔母にボーカルのKOKIA。 一家音楽家で、母系で辿れば三代続いたヴァイオリニスト」とのことだった。 詳しくはここをクリックのこと
    そんなわけで、ネットで彼女の音源を探したところ見つかったのが、ここで採りあげたサラサーテの"Zigeunerweisen"だ。 意味は「ジプシーの調べ」だろう。 曲は、ここをクリックのこと
    この音源は2019年のものだから、未だ8歳のものということになるが、初めから終わりまで音が外れていないし素晴らしい。 明かにキフテッドの持ち主と言えるだろう。 キフテッドと言えば、天与の才の持ち主ということだがドイツのユリア・ヒッシャーが浮かぶが、"HIMARI"ちゃんの大成を願う。
     
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  13. For No One - Beatles - Cover by Emily Linge
    ビートルズの中に、"For No One"(誰かのためにではなく)と歌うがある。 素敵なメロディーだなとは思っていたが、歌詞の中身は全く知らず、現在の歳、84歳だが、馬齢を重ねてきたことになる。
    それで、歌詞付きの音源を見付けたので、リンク張ることにした。 内容は、一言で言えば、男女の別れを歌ったものだが、何処か哀調を帯びているが泣き叫ばないところがいい。 日本の演歌とは大違いである。
    音源は、ビートルズのを "Emily Linge"がカバーしたものだ。良かったらご覧ください。 ここをクリックのこと
    歌詞の出だしだけ訳してみる。歌詞は、君と彼女を第三者の視点から詠ったものだ。
    君は寝覚め、心は傷ついている
    君は、彼女の優しさが忘れられないのだ
    彼女は君を必要としていないのに

    彼女は目覚め、化粧する
    急ぐでもなくゆっくりと
    彼女は君を必要としていないのに

    ・・・・・

    君は残り、彼女は出ていく
    彼女は言う、昔、ある人に出会い
    今はもういないと

    ・・・・・
    彼女は君を必要としていないのに、彼は傷つき、彼女は彼の目の前でゆっくり化粧すると言うのだから、皮肉で涙もない冷めた世界が展開されている。 その彼女側の理由が愛が死んだと歌うのだ。淡々と。・・・確信犯だな。
     
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  14. 波浮の港
    今日、パソコンに保存した旧い音楽を開いてみたら、標記の音源に目に留まった。 この曲は昭和3年の発表だから、もう93年も昔の曲と云うことになる。 それだけに昭和初期頃の純情が野口雨情の見事な詩に写されていて懐かしい。今はもうない世界だ。
    実は、パソコンの旧い音楽ソフトを漁ったのは、この度の父の日のプレゼントに何がいいか?と息子に訊かれ、 改めて、昔の音源にどのようなのがあるか調べてみた。そして、サイクリングの時、走りながらでも聴ければいいと思い、 電源内臓のデジタル・オーディオ・プレイヤーが欲しいと注文した。 今までは、デジタル・オーディオ・プレイヤーからイヤホーンで聴いていたが、このイヤホーン使用ってのが道交法違反なのだ。 赤紙切られたら6000円以上の罰金が科されるし、裁判所に出頭するなど厄介だから、それを避けるには、スピーカーで聴くに限る。 だから電源内臓のハンディーなスピーカーを頼んだ。 その結果、昨日、電源内臓のハンディーなスピーカーがAmazonで届いた。
    音源は、ネットで探したものです。 ここをクリックのこと
    歌手の声がいい。当時、一世を風靡した藤原義江だが、それとは違うようだ。 当時のテノール歌手といえば、藤原義江、田谷力蔵、奥田良三・・・辺りだから、聴いてみた結果、どうやら奥田良三らしいと分かった。 奥田良三は「城ヶ島の雨」で有名。だからそれを聴いてそう思った。 だがこの音源は素晴らしい!・・・音も合ってるし声もいい。今のよりいいのではないだろうか。 それから、一番いいのは野口雨情の詩だな。
    磯の鵜の鳥ゃ 日暮れにゃ帰る
    波浮の港は 夕焼け小焼け
    明日の日和は ヤレホンニサ なぎるやら

    船もせかれりゃ 出船の仕度
    島の娘たちゃ 御神火(ごじんか)暮らし
    なじょな心で ヤレホンニサ いるのやら

    島で暮らすにゃ 乏しゅうてならぬ
    伊豆の伊東とは 郵便だより
    下田港とは ヤレホンニサ 風だより

    風は潮風 御神火おろし
    島の娘たちゃ 出船の時にゃ
    船のとも綱 ヤレホンニサ 泣いて解く

    ・・・・・
    波浮で暮らす女性の受け身だが、めげずに生きる様が的確に詩に歌われている。昭和レトロな世界、懐かしい。 子供の頃の情景が思い出された。
     
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  15. バッハの「マタイ受難曲」から「憐れみたまえ、わが神よ」
    バッハの「マタイ受難曲」の中の「Erbarme dich:憐れみたまえ、わが神よ」という曲。
    「マタイ受難曲」は長い曲で、全部で68曲から成っているが、この音源はその中から、一曲だけを選抜したもので、キリスト教に疎いものとしては、 有難い。この一曲だけで「マタイ受難曲」の雰囲気を伝えてくれるとも言えると思うので取り上げた。
    音源は、ネットで探したものだ。 ここをクリックのこと
    バイオリンと女声ソプラノ(ユリア ハマリ:Julia Hamari)が、似た者同士の音で絡み合うのがいい。
    実は、女声ソプラノがバイオリンの音と極めて似ていることに気付いたのは、この曲が初めてだ。女声が澄んでると言うのが条件だろうが。 84歳の発見だな。まだ伸びしろがあるのかも。
    歌詞を書いておこう。私の持ってるCDからの転載で。
    憐れみたまえ、わが神よ、
    私のこの涙を。
    ごらん下さい。私の心と目は
    あなたのみ前でさめざめと泣いています。
    憐れみたまえ、
    原語はドイツ語だが、ウムラウト付きの"a"が書けないので転載は止めておく。桑原がいたら訊けるのに、残念だ。
     
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  16. バッハの「マタイ受難曲」からFinal Chorus」
    バッハの「マタイ受難曲」からFinal Chorus:終結合唱という曲。
    「マタイ受難曲」は長い曲で、全部で68曲から成っている。 「シオンの娘たち」と「信じる者たち」との対話形式により、これから起こるイエスの受難が歌われ、 最後にこの敬虔な宗教曲を締めくくる「終結合奏:われらは涙流してひざまずき」を取り上げた。
    音源は、ネットで探したものだ。この音源は立ち上がりで40秒ほど、別の音が入っているので、その間、少し待ってください。 ここをクリックのこと
    コメント欄に、次の説明がある。
    Final Chorus of St Matthew Passion by J.S. Bach. Performed by Malmo Chamber Choir and orchestra on April 8, 2009, in Lund Cathedral, Sweden. Conducted by prof. Dan-Olof Stenlund.
    即ち、バッハの「マタイ受難曲」の「終結合唱」は、スエーデンのランドカセドラルで、2009年4月8日、ダン・オロフ・ステンランド指揮の マルメ・室内合唱管弦楽団の演奏になるもの。
    涙ながらに跪き、
    お墓のうちのあなたに呼びかけます。
    やすらかに、静かにお憩いください。
    疲れはてたみ身体よ、
    静かに安らかに、お休みください。
    あなたのお墓と墓石は、
    不安に悩む心のやさしい褥となり、
    魂の安らぎの場所となりましょう。
    心から満ち足りて、
    私たちも主の御側にまぶたを閉じます。
    私の持ってるCDからの転載で歌詞を書いておく。原語はドイツ語だが、ウムラウト付きの"o"フォントが書けないので転載は止めておきます。
    仏教と違い、歌詞が分り易い。それが、キリスト教と仏教の大きな違いだろう。そしてまた、どうして仏教が音楽音痴だったのか私は知らない。 この曲を聴くと、つくづくそう思はれてくる。・・・多分、物理的な身体上の違いがあるのかもだ。未だそれを指摘した説に接したことはない。 生活習慣の違いならまだしも、ハードの違いとなると、お先真っ暗だ。
    恐らく、コーラスというのは、周りの老若男女の夫々の幼いころからの体験が育てるものだろう。 極自然に自分の声の外、他人の声を聴いて、音の高さや大きさを無意識に合わせる感覚が必要だからだ。 幼時体験、これこそが決め手かも。小学校の音楽の時間が初体験では知れている。
     
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  17. そよ風の誘惑/オリビア・ニュートン・ジョン
    オリビア・ニュートン・ジョンさんが亡くなった。8月8日のことだ。
    彼女は、1948年9月26日、イギリスのケンブリッジ生まれ。 小生、彼女の歌で知ってるのは、この"そよ風の誘惑"くらいのもの。だがこの曲が素晴らしい。 書いたのは、彼女のレコードプロジューサーのジョン・フゥーラー。
    音源は、ネットで探したものだ。 ここをクリックのこと
    歌詞は、画面で表示されるので、どんな曲かはそれをご覧下さい。
    原題名は"Have You Never Been Mellow"。それを「そよ風の誘惑」と訳している。確かに曲調に合った題名に訳していると思うが、原題名とは相当違うと思う。
    問題は"Mellow"をどう訳すかだが、"mellow fruit"が「熟した果物」と訳される例(英和辞書)から、 「あなたは未熟」というのが原題名の直訳題名だろう。だがこれでは売れないだろうと言うのが欠点だ。
    「未熟」を表す大和言葉があればいいのだが、少なくも小生は思いつかない。日本語って未発達なのかも。 一般常識ではよっぽどのように言うが、本当だろうか?私には疑問だ。 大和言葉が未熟な時期に、漢語が入ってきてどっちつかずの曖昧な言葉になったとも言えそうな気がする。
    享年73歳というのは早すぎだが、歌はずーっと残るだろう。
     
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  18. 紅い手袋
    この曲は、昭和21年ころ、母がレコードを買ってきた。私は7歳の子供だったが、この歌が気に入り、よく聴いたものだ。
    その後、レコードは行方不明となり、ずっと音源を探していたが、15年ほど前、YouTubeで見つけて、約60年振りに聴くことができ嬉しかった。 だが、その後、サイトを見付けられなくなっていた。今日、77年振りに、再聴でき嬉しかった。有難う!
    音源は、ネットで探したもの。 ここをクリックのこと
    歌詞は、画面で表示されるので、どんな曲かはそれをご覧下さい。
    サトー・ハチローの作詞だが、彼らしい軽快で一本筋の通った歌詞となっている。
    小生が憶えていた歌詞は、「紅い手袋 紅い手袋 落とした人を胸に浮かべて 紅い手袋 落とした人が忘られぬ 右の手一つの 紅い手袋」だった。
    今でいえば二番の歌詞に近いが、「薄い香りはエメロード」のところが違っている。「エメロード」」なんて言葉知らない。今でもだ。況していわんや7歳の餓鬼をや!である。 従って、まあまあ憶えていた方だろう。その頃の担任は確か「野口先生」だったと記憶する。確かな記憶力の証として記しておきます。まだボケてないよ!だな。
     
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  19. 別れても
    この曲は、「紅い手袋」を書いた仁木他喜雄が、同じく昭和21年に書いた曲だ。 作詞は藤原洸、歌ってるのはお馴染み二葉あき子。小生、ネットで、仁木他喜雄を調べていて発見したものだ。
    聴けば、メロディーに聞き覚えがあった。だが、本当に久しぶり、多分、60〜70年振りに聴いて、その曲調のモダンさに吃驚。 彼の才能を感じた次第。それで、Songs_2022に採り上げた。
    音源は、ネットで探したもの。 ここをクリックのこと
    クラリネットをうまく使ってるね。まるで有名なジャズナンバーみたい。
    仁木他喜雄の曲は、「紅い手袋」の外、「銀座の雀」がある。森繁久彌の持ち歌だ。また、童謡では「めんこい仔馬」がある。 彼は、北海道の生まれ。だから馬は馴染みだったかもである。
    藤原洸の詩も素晴らしい。彼の詩はこの悲劇を嘆き悲しむだけのものにしないで、淡々と事態を語るものにしたところがいい。 西洋人的な視点のように思える。 物事を冷静に捉えるところが。藤原洸って、ゼスチャーに出てた頃の印象で、コメディアンかと思っていたが、今回訂正した。素晴らしい詩人だったと。 あの頃の人は本当の教養を身に着けてると思う。今どきのと比べるとだ。
    歌では「忘られぬ思い出 懐かしい昔 あの日がいつまでも 忘られましょうか」と歌うが、昔を忘れられないのは我々も同じ。 ・・・我々が失くしたのは若さ、悲しみの涙をじっとこらえましょう。
     
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  20. 片瀬波
    この曲は、昭和7年発売の「片瀬波」だ。
    私は昭和13年生まれだから、発売当時のことは知らないが、子供の頃でも結構ポピュラーな曲だったようである。 小生が聞き覚えがあったから。
    音源は、ネットで探したもの。 ここをクリックのこと
    歌詞は、画面で表示されるので、どんな曲かはそれをご覧下さい。
    高橋掬太郎の作詞、原野為二作曲だが、原野為二は池田不二夫の変名だ。彼は佐中出身の作曲家で、38歳で早世したがいい曲を残している。 「花言葉の唄」「雨に咲く花」は有名。
     
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  21. 雨に咲く花
    この曲は、昭和10年発売の「雨に咲く花」だ。
    私は昭和13年生まれだから、発売当時のことは知らないが、子供の頃でも結構ポピュラーな曲だった。
    音源は、ネットで探したもの。 ここをクリックのこと
    歌手は関種子。どんな人か知らない。だがいい歌唱力だ。音が合ってて、素直に、媚びらず、丁寧に歌ってる。
    高橋掬太郎の作詞、原野為二作曲だが、原野為二は池田不二夫の変名だ。彼は佐中出身の作曲家で、38歳で早世したがいい曲を残している。
    彼の曲は、メロディがいい。「花言葉の唄」「片瀬波」といいこの「雨に咲く花」といい、素晴らしい。 思えば、この「雨に咲く花」は高木東六の「水色のハンカチ」と似た音調だし、小生、こんがらがっていた。 だが、池田不二夫氏の38歳の死って惜しまれる。あと10年、20年と生きておられたらと思う。 彼の祖父は佐賀藩の藩医だったそうだ。家柄の所為か彼の曲には品がある。本当に惜しい。
    それにしても思うことは、この曲を書いた池田不二夫という人について、小生の餓鬼のころから最近にいたるまで、佐賀では聴いたことがなく、 業績に見合ってないのではないかと思う。・・・今はどうかな?小学校で一言くらい教えてもいいはず。文化的業績に敬意を払って然るべしである。
    関種子は岡山の人。ドイツリート(ドイツ歌曲)をマルゲレーテ・ネトケ=レーヴェに師事。 1835年(昭和10年)には新興映画「突破無電」の主題歌「雨に咲く花」が約50万枚を売り上げるヒット。 今ではともかく、当時の50万枚とはとんでもないヒットだったことだろう。 ドイツリートの素養で歌ったこの曲、音が合ってて、喉を使ってこねくり回さず、媚びらず、丁寧に歌うのも頷ける。
    日本歌謡の特徴が、喉を使った発声法にあるなら、ドイツリートの特徴は、喉を解放した発声法にあると思う。 その発声法は教会のパイプオルガンの音に習ったものだろう。 オルガンはくねくねした音ではなくフラットな音しか出せないから発声も似てくるのである。 その結果が和声の再生に繋がった。喉を使っていては和声は無理。だから日本人は和音を知らなかったのだ。音に鈍感と言えるかも。
     
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  22. 船頭可愛いや(音丸)
    この曲は、昭和10年発売の「船頭可愛いや」(音丸)」だ。
    作曲は古関裕而さんの最初のヒット曲で昭和10年に作曲したものだ。
    歌っているのは音丸。港区箪笥町で下駄屋の女将だったのを、古賀政男などにスカートされた人で、1906年生まれで1976年に亡くなられている。
    小生、何となく博多芸者上がりかと思っていたがさにあらずで、聊か意外だった。 でも、凄い歌唱力だよね。音が合ってるし、小節も使ってないし、丁寧に歌っている。
    小生もはや84歳。昔の曲が身に沁みるこの頃だ。リンク張っておくので聴いてみてください。 ここをクリックのこと
    なんでも、朝ドラ・エールで採りあげられた人だそうだ。最近、朝ドラみないから知らなかった。
     
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  23. 高原の旅愁(伊藤久男)
    この曲は、昭和15年発売の「高原の旅愁」だ。
    作曲は八洲秀章。歌手は伊藤久男。気っ風のいい人で宵越しの銭は持たない主義の人っだったと記憶する。
    曲もいいが、歌唱もいい。伊藤久雄って1910年の福島県生まれ。帝国音楽学校出で、抒情性豊かなバリトンで、昭和1010年代前半から戦時歌謡(軍歌)のレコーディングが多い。 小生が餓鬼の頃聴いたのは、「暁に祈る」だ。あああの顔で、あの声で、手柄頼むと妻や子が・・・と歌うやつだ。 中でも泣かせるのは、2番の歌詞で、ああ堂々の輸送船、さらば祖国よさかえあれ・・・と歌うところ。 だが、本当のところ歌詞の意味はよく分からかった。5歳ころでは無理かも。
    それと同じころよく聴いたのがこの高原の旅愁だ。快活でいい声で元気良くて好きだった。 ここをクリックのこと
    聴けば今でも元気貰えるようだ。
     
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  24. かりそめの恋(三条町子)
    この曲は、昭和24年発売の「かりそめの恋」だ。
    作詞は高橋掬太郎。作曲飯田三郎。歌手は三条町子。この人の歌唱力は大したもの。餓鬼の頃からのファンだ。 思い出せば、村岡国宏君(クンチーのこと)とペチャをしてた時、街の何処からか流れていたことを想いだす。 小生、ペチャしながらも、聞き覚えのあるいい曲やってるなと思ったものだ。 多分、小学校5年ころではないかと思う。当時、クンチーは遊びの方でもいい仲間だったが、この後しばらくして真面目に勉強するようになった。 君子豹変だ。かくして大学は京大に進み、森永製菓に就職したが、ほどなく鬼籍にあがったと聞く。気の強い男で、元気なら活躍したであろうと思うと残念。 この外、仲間に野田耕二ってのがいたが、どうなったやら思い出が蘇る。確かどこかに引っ越したかもと、か細い記憶が訴えるが、答えは靄の中だ。
    今日、BS7チャネルの「日本歌手協会歌謡祭」という番組で、この頃の流行歌をやっていてその中の一曲がこの曲だった。 そのテレビでは、90歳の三条町子が自声で歌っていた。確かに、たどたどしいところもあったけど、声そのものは、彼女の嘗ての声が聴こえて嬉しかった。
    そんなで、ソングス_2022で採りあげた次第。 ここをクリックのこと
    三条町子は、青森県八戸の出身。昭和元年生まれで、我々より一回りと1年早い生まれ。 今年8月、97歳で亡くなられている。段々昭和は遠くなる・・・。
     
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  25. 東京悲歌(三条町子)
    この曲は、昭和26年発売の「東京悲歌」だ。
    作詞は高橋掬太郎。作曲飯田三郎。歌手は三条町子。「かりそめの恋」のコンビが作った傑作。
    聴けば曲調が「かりそめの恋」と似ている。 小生、メロディーは聞き覚えがあったが、三条町子の歌とは知らなかった。 彼女の声は、聴きやすい。小節もなく、ところどころに5連符(小節のくるくる回るような音は5連符で表すらしい)の箇所はあるようだが、 素直に歌っている。今年の8月31日亡くなられたのが惜しまれる。
    そんなで、ソングス_2022で採りあげた次第。 ここをクリックのこと
    三条町子は、青森県八戸の出身。昭和元年生まれで、「旅笠道中」を作曲した大村 能章に学んでいる。 それなり音楽が好きだったのだろう。段々昭和は遠くなるが実感だ。
     
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  26. いとしのエリー)
    「いとしのエリー」は、サザンオールスターズの楽曲。自身の3作目のシングルとして、 Invitationから7インチレコードで1979年3月25日に発売された。 作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ。
    レイ・チャールズが、英語詞で『Ellie My Love』(エリー・マイ・ラブ)としてカバーし、サントリーウイスキー「ホワイト」のCMソングとして放送された。 オリコンの集計で40.2万枚を記録するヒットとなり、レイ・チャールズの作品としては日本での最大の売上となっている。 (以上、「いとしのエリー」ウイキペディアより抜粋)
    小生、この曲のこと知ってはいたが、歌詞や歌い方など、余りにもジャズっぽいので、誰かのをカバーしたのかな?と思っていた。 だが、実は昨日、NHKBS3の21時からの「歌える!青春のベスト・ヒット」という番組で、この曲を聴いて興味をひかれ少し調べてみた。
    その結果は、眞に桑田のオリジナルで吃驚。それでソングス_2022で採りあげた次第。 ここをクリックのこと
    メロディーと一体になった日本語歌詞が素晴らしい。桑田自身も『日本語で唄った方が化粧のノリが良い歌だと思いますね』と述べている。(「いとしのエリー」ウイキペディアより抜粋)
    桑田のヴォーカルもいい。この方、喉の力が凄い。息を思い切り声帯にぶっつけ、それを強い声帯筋肉で制御したという感じだ。 こんな歌唱法、レイ・チャールズのパクリだろうか、それにしても素晴らしい。
    小生が親しんできた昭和レトロな流行歌の歌詞とは全く異次元の世界を開いたものみたい。 その違いは、懐メロが、映画や芝居と繋がっていたのに対し、現代版にはそんな背景が無いということだろう。 だから懐メロは曲後も情感が後引きし、現代版は曲後も残らず聞き流す、のかも。・・・でも、この曲は別。
     
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  27. 花咲く旅路(原由子)
    上の「いとしのエリー」の画面に出ているサザンオールスターズのメンバーの中で、ピアノとヴォーカルを担当している女性の姿が映っている。 それで、少し調べてみたら、彼女は原由子というシンガーソングライターだと分かった。更に、桑田佳祐の奥さんとのことで吃驚。
    更に、彼女の書いた曲について調べると、幾つも出てきたが、ここで、標記のにリンク張ってみた。
    ここをクリックのこと
    沖縄調の響きがいいね。彼女について詳しくは、 ここをクリックのこと
    中でも面白いのは、桑田夫妻と交流がある竹内まりやは「サザンオールスターズの主体は原坊だと確信した」と評したこと。 また、楽譜が読めるのも彼女だけとか。サザンのインテリジェンス役かもね。面白い人に出会った感じがする。 だが、曲自体は単調。作曲の才能は桑田の方が優れている。比較にならないほどだ。
     
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  28. 小判鮫の唄(小畑実)
    この曲は、昭和23年(1948)に公開された東宝映画『小判鮫』の主題歌。作詞は高橋掬太郎。作曲大村能章。 映画の原作は三上於菟吉のベストセラー小説『雪之丞変化』。
    小生、当時餓鬼ながら、「かけた情けが偽りならば・・・」の出だしのフレーズとメロディーが素晴らしいと思いつつ、 次のフレーズの「かつら下地に灯ゆれて・・・」の辺りの意味が解らず、そこで停まった状態で、ついこの頃まで馬齢を重ねてきた。
    だが,このところの高橋掬太郎作詞の流行歌に接する内、この曲について改めて聞き直してみた。 その結果、改めてその素晴らしさを再確認したので、 そんなで、ソングス_2022で採りあげた次第。 ここをクリックのこと。画面には昭和13年と出てるが、昭和23年が正しい。
    理由は、小畑実は1923年生まれだから、昭和13年では15歳で歳が合わないからだ。
    曲と歌詞がピッタシ合ってるよね。素晴らしい。だが「かつら下地」とは何? 今でも解らない。だが歌はいい。
    小生、餓鬼の頃、この映画の看板が日峯さん(松原神社のこと)の鳥居の袂に架っていた。その後「雪之丞変化」の看板を見たとき、 同じようなのをまたやってるなと思ったものだ。何しろ両方とも長谷川一夫だったから。 あの頃は映画が流行っていて「雪之丞変化」の看板は飽きるほど長々と架っていたと記憶する。・・・懐かしい。あの頃に戻れるなら嬉しいが、無理。 せめて歌でも聴こう!皆さんと一緒に。
     
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  29. 夜の調べ (Gounod)
    花島君の「長崎シャンソン」を検索中、偶然みつけたのが、この「夜の調べ」だ。久しぶりに聴くメロディだった。
    作曲は、シャルル・フランソワ・グノー(フランス語: Charles Francois Gounod 、1818年 6月17日 - 1893年 10月18日)。(ウイキペディアより抜粋)
    小生、餓鬼の頃、聴いたことがある。お袋ではなく、叔母共の誰かが歌っていたやに思う。
    ここをクリックのこと
    素晴らしい!まるでシャンソン。
    ベルトラメリ能子って方、初めて聞いた名前だ。でも、いい声と歌い方だよね。音が合ってる。昔の歌手って音が合ってるのがいい。 今のソプラノでは先ず無い。何処か音を外してるように聴こえるから。発声の訓練不足?それとも才能不足?・・・多分、後者。
    目立つのは、音違い。32分の1音ほど外れている。また、音が急に上がるとき、上りきらないのが多い。 いつも不思議の思うのは、これが自覚できないのだろうかということ。自覚できなければ歌手は無理!と思う。
    それにしてもグノーって才能あるよね。この曲を書けるのだから。
     
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  30. 『庭の千草』ベルトラメリ能子
    グノーの「夜の調べ」を検索してるとき、この音源を見付けました。 ベルトラメリ能子 歌、山田耕筰 編曲の「庭の千草」です。
    歌手は、グノーの「夜の調べ」と同じベルトラメリ能子。編曲が山田耕作。 歌手もいいが、編曲がいい。山田耕作の才能が凄い。
    歌って欲しいように歌ってるし、編曲がメロディーの持つ力を最大限りに引き出していて、文句ない音楽に仕上がってると思う。
    ここをクリックのこと
    昭和11年の音楽レベルの高さが偲ばれる。今より高いのではないだろうか。・・・小生が遅れてるのかも。
    三浦環のや鮫島有美子のも聴いてみたけど、少し音がズレてるように思えた。・・・私の耳が変なのかも。
     
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  31. 懐しのブルース(高峰三枝子)
    この曲は、昭和23年封切りの同名の映画の主題歌。
    私が5歳から10歳の餓鬼の頃、映画館が近かったし餓鬼の顔パスでよく映画を観た。 そのころよく出ていたのが、上原謙と高峰三枝子で、子供心に思ったものだ「又か!」とね。聊かうんざりだった。
    そんなある日、母がこの曲のレコードを高く掲げよっぽどのように「買ってきたよ!」と叫びながら帰ってきたのを思い出す。 だからとても懐かしい曲なのだ。
    ここをクリックのこと
    高峰三枝子の魅力は、理知的で気品のある美貌というところ。
    なんでも、ウイキペディアによると、 「高峰三枝子の実父・高峰筑風は、独立して高峰流筑前琵琶の宗家となった。東洋英和女学院を卒業した1936年(昭和11年)」とある。
    筑前琵琶の音を聴きながら育ったせいか音が合ってるし、外れそうで外れない独特の歌唱法もいい。 今はこのような理知的で気品のある美貌という人はいないと思う。 爺の時代遅れの所為か、それとも母の思出の影響かも知れないが。
    気品のあるとは、きょろきょろしないで泰然としてること。その逆はドタバタだ。今時の俳優さんは反応が速すぎる。 一所懸命やっているのだろうがワンパターン。
    改めてこの歌を聴くと、戦後の混乱期にあって、都会派音楽を高々と歌い上げたって感が強い。 当時、皆さん、元気をもらったのではないだろうか。
    それにしても高峰の声って、音がピッタシ合ってるよね。だからすんなり聴ける。 音が外れた歌手のは外れると気になって仕方がないが、高峰のにはそんなのが全然ない。一分の隙もなく歌い上げてるって感じだ。・・・ブラボー!。
     
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  32. セコハン娘(笠置シヅ子)
    この曲は、昭和22年発売の流行歌だ。何故この曲を思い出したかと言えば、 今日、夜の8時ころ、NHKのテレビでヤングケアラーの話をしていたが、それを聴いてる何故かフット浮かんだのがこのメロディ。 それで、ネットで探してみたという次第。
    その結果、音源の外、次の記録がみつかったので、抜粋してみよう。
    ・・・『ジャズ・カルメン』の公演中、笠置は吉本興業の社長の子息、吉本頴右(えいすけ)とのあいだに子を身ごもっていた。 しかし、無事公演を終えて、6月に出産を控えた数日前に許婚が病死するという不幸にみまわれる。 失意のどん底にあったが愛娘のためにと芸能界にはやばやと復帰。 そして、22年(1947)11月に発売されたレコードが「セコハン娘」だった。
    また、ウイキペディアによると、服部は笠置シヅ子との出会いについて自伝でこう書いている。
    大阪で一番人気のあるステージ歌手と聞いて「どんな素晴らしいプリマドンナかと期待に胸をふくらませた」のだが来たのは、 髪を無造作に束ね薬瓶を手に目をしょぼつかせ、コテコテの大阪弁をしゃべる貧相な女の子であった。 だがいったん舞台に立つと「…全くの別人だった」。三センチもある長いまつ毛の目はバッチリ輝き、 ボクが棒を振るオーケストラにぴったり乗って「オドウレ。踊ウれ」の掛け声を入れながら、激しく歌い踊る。 その動きの派手さとスイング感は、他の少女歌劇出身の女の子たちとは別格の感で、なるほど、これが世間で騒いでいた歌手かと納得した。 服部良一『ぼくの音楽人生』
    ここをクリックのこと
    服部良一の曲がいい。笠置シヅ子のボーカルもダンスもいい。哀調を帯びて跳んでるが卑ではない。 日本の歌にしては珍しい音楽だと思う。
    こんなナツメロがふっと浮かぶなんて、私も歳だ。
    なお、セコハンとは、中古のこと。語源は、英語の"second hand"とのこと(岩波国語辞典)。
     
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  33. 勘太郎月夜唄(藤原亮子/小畑実)
    この曲は、昭和18年発売の流行歌だ。 昔は、腐るほど聴いた曲だが、身近な環境で初めから終わりまで聴くのは今回が初めてのこと。 実に、80年振りというところ。皆さんも同感かと思う。それで採りあげた次第。
    ここをクリックのこと
    ネットで偶然見つけて懐かしかった。最近、そんなのが多い。
     
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  34. My blue heaven
    今日は空が抜けるよう名青空。 その陽を浴びてると、昔聴いた「私の青空」という曲が頭に浮かんだ。 戦後まもなくエノケンが謳ってヒットした曲だ。 それで、ネットを探しこの音源にぶち当たったというわけだ。
    ディキシーランドジャズスタイルの曲調と、テンポがいい。私の今の気分にピッタシだ。ヴォーカルがイマイチではあるが。 それでリンク張った次第。ここをクリックのこと
    エノケンのは堀内敬三訳の歌詞で歌ってる。だがその歌詞は原曲と相当違うようです。 詳しくは、ジーン・オートリーの音源をご覧下さい。 ここをクリックのこと
    ここから少し抜粋すると次の通りです。
    堀内敬三にとっての「私の青空」というのは心の中の「青空=我が家、守るべき家族」と考えるとしっくりすると思います。 原曲は夕闇が迫る、家族が集う安らぎ時を「闇に包まれる前の、空間が青く感じられる、そして天国の存在を感じるほどの幸せな場所=Blue Heaven」と表現しています。
    私の心境は、堀内敬三版に近く単に抜けるような青空に感動しただけのもの。単純なのかも。
     
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  35. South of the Border
    前回の中で、ジーン・オートリーという歌手の名前が出たので、その歌手で一番有名な曲にリンクを張ることにした。 1939年(昭和14年)の"South of the Border"(国境の南)だ。 ここをクリックのこと
    彼はこの曲の大ヒットで一躍有名になったそうだ。
    もう一曲、メキシカンテーストのを聴こう。 この世に悩みなんか一つもないって感じがいい。 ここをクリックのこと
     
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  36. セント・ルイス・ブルース
    去る12月13日(火)、NHKBs3のPカフェで、「世紀を刻んだ歌2」として「セント・ルイス・ブルース」を採りあげていた。 この曲は、1914年、ウイリアム・クリストファー・ハンディーにより作曲されたジャズミュージックとのこと。
    歌詞を引用すると、次の通り。
    夕陽が沈むのを見るのは嫌い
    明日も今日のような酷い気分だったら
    荷物を纏めて出て行こう
    私の愛するあの人は
    何処へも行かないはずだった
    そんな憂鬱な気分がセント・ルイス・ブルースなのさ
    あいつの心は海に投げ込まれた石のように冷たくなった
    そうでなければ私を捨ててあんなに遠くへ行くはずがないわ
    ネットで音源を探したところ、素敵なディキシーランドスタイルの音源をみつけたので、リンクを張ってみた。 演奏は、テディ・バックナーというトランペット奏者だ。上品なディキシーランド・ジャズって感じだ。 良かったら聴いてみてください。 ここをクリックのこと
    この曲はルイ・アームストロングを模したのか、コメント欄に"A Salute to Louis Armstrong"(ルイ・アームストロングに敬礼)とある。
    番組では、この曲は、アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、日本で流行したヒットソングとのこと。 私が聴いたのは、78回転盤のレコードのだった。メロディーはよく憶えているが、ネットで探しても見つからない。
    昔、今から70年も前、石井義彦君が持っていて、我が家の蓄音機で聴いたことがある。 また、そのころ、佐賀放送局にこの曲をリクエストしたら、採りあげて鳴らしてくれた。 だから、佐賀放送局にはそのレコードはあるはず。
    死ぬまでに一度聴きたい。当時、ポピューラーな曲だったから、どこかにあるはず。 そう言えば、文京区の公民館に、レコード収集品があると聞いたことがある。一度、行って訊いてみようと思う。
     
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  37. White Christmas
    クリスマス・ソングと言えば、お馴染みビング・クロスビーのホワイト・クリスマスが浮かぶ。 ここをクリックのこと
    ソフトな出だしの"Im Dreaming Of A White Christmas"がいいし、 終わりの"May Your Days Be Merry And Bright And May All Your Christmases Be White"(皆の幸せと雪のクリスマスを願う)と云うところでは、しびれたものだ。過ぎ去りし昔を思って聴こう。
    もう一曲、ジョン・レノンとオノ・ヨウコの"HAPPY XMAS"を聴こう。"Merry Christmas And A Happy New Year"と歌うので正月と兼用だ。 そして何より、ウクライナ戦争の収まることを願おう。ここをクリックのこと
     
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コメント
谷川真雄
谷川です。今の戦争を「国益と国連憲章という義との鬩ぎ合い」との見方は「義理と人情のこの世界」と併せかなり穿った見方かも知れない。
外交の世界はヤクザの世界、ガキ大将でなければ務まらないともいう。多少表現を変えれば、ソ連が国益とする国連憲章の在り方、義と第2次大戦後米を中心とする西欧 民主主義が建てた国連憲章の義との鬩ぎ合いかな。直近的には、バイデンが米中国関係を西欧的民主政体と社会主義的専制政体の対決と規定し戦いを挑んだ結果ともいえ る。従ってウクライナ戦争はまさに価値観・義を巡る米・欧と露・中の覇権争いといっていい。(その意味で日本も無縁ではいられない)そして今や、プーチンは西欧的 民主主義に対する怨念の鬼と化し、ロシヤ帝国再建の夢を掲げて、暴虐非道、暴力をもって覇権奪取という覇王の道を選んだ。迅速果断、疾きこと武田信玄の如しであ る。決定的対決を回避、後手後手に回る米欧諸国、そこが逆説的に民主体制のいいところだが。
言ってしまえば、今次戦争も権力へ意志、権力志向の戦いである。独善的権力者の犠牲になる民こそ哀れである。
空想だが、将来露のシベリヤ狼と中国の老虎とが世界の覇権をめぐって雌雄決戦に挑むかも知れない。
それは予断。ともかく、早急な停戦を願う。   「プーチン!いざ見参。ゴルゴ13」(2022/3/2)
South of the Border