最近描いた絵 「BEFORE と AFTER」

徳永 博
十月の佐高八期会同窓会2014の案内状の一部に、 佐高旧校舎のカットを入れたのから「パルピレーション」を逞しくして、 もっとマシな絵をパネルに復元してみようと、昭和32年発行の「榮城」創立80周年記念誌、 その前年に佐高総務委員会が発行した「佐高祭」の表紙絵−コ永が描いたもの−などを参考に、 記憶の底にある佐高旧校舎を浮かび上がらせてみました。
制作の過程で、我々佐高八期生が見ていた薄汚れた校舎の前、 昭和15年に完成した頃の白亜の建物はどんなものだったのだろうと、戦時中の防空迷彩で黒く塗る前の姿を、 一枚写真に撮っておきました。これが「BEFORE」で、防空迷彩を施した2枚目が「AFTER」、 日本が戦後復興を遂げつつあった昭和30年代でも、コールタールを塗ったままの校舎が残っていたのですね。
この佐高校舎は、その後白亜の姿に戻ることなく、新校舎建設のため取り壊されてしまったと聞いています。 それで我々佐高八期生の佐高校舎の記憶は、コルタールの半分剥げ落ちた、薄汚いままです。
 
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