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羽田は曇っていた。飛び立って直ぐ、進路を西にとった途端、眼下には鎌倉辺りの海岸線がぼんやりと見えた。
画面、左上に突き出た半島は三浦半島。その付根の辺りに広がる市街地は鎌倉。右端には江ノ島も見えている。
こうやって見ると、鎌倉が山に囲まれた要害の地であることがわかる。そして弱点も。それは史実が示すように海岸線が長いこと。
ご存知のように、実際は半円形の海岸線の右端の地、稲村ガ崎から新田義貞軍が侵入し、鎌倉陥落となったのだ。
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羽田出発から1時間半ほどで有明海の西端の海岸線を見下ろす地域に進んできた。
翼下に映じた川は、菊池川。玉名市を貫いて有明海に注ぐ大河だ。
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