友達・インタビュー

石井俊雄
2時に待ち合わせて、佐賀ホテルニューオオータニへ行った。
会ったのは、鬼崎さん、国武さん、竹下さん、神代さん。八期生にして従兄弟の不破に同行してもらった。 独りでは心細かったからだ。
 
不破に撮ってもらった写真。
皆さん元気そう。過日の附中同窓会のご苦労など話が弾んだ。 でも、一番は健康の話だった。後期高齢者らしいよね。
聞きたかったのは、附中同窓会の参加者名とハップニングとIT事情。
結果、参加者36名の名前を知ることが出来た。 初めはその名前を書こうと思っていたが止める事にした。 誰も期待してないような気がするから。
ハプニング的エピソードは無かったとか。想定内だが詰まらない。
IT事情とは、要するにメールをやるかどうかとインターネットを見てるかどうかということ。 結果は残念ながら「携帯は持ってるがメールはしません」と「インターネットは見ません」だった。 相当の年月を経たことに期待したのだが駄目だった。
でも諦めないで次回に期待しよう。明日と言う日がないじゃなし。
故郷の友人に会うと、高取、馬場、石井(義)、井上など、横道坊な友のことを思い出す。
誰かが、「井上さんは怖かった!」
と言った。
小生、「貴女に関心があったからだろう」
と言えば、
誰かが、「いや、誰でんさいっ!」
と。誰でも怖い目に遇ってるという意味だ。
小生、「???」
そんなはずはないと確信しつつ、彼を知ってることに満足した。 惜しまれるのもいいが、憎まれるのも悪くない。忘れ去られるよりは。
 
 
附中同窓会の二日目、柳川旅行に参加した際、向こうで撮った有料写真を見せてもらった。
その内の一艘目の写真だ。
 
同じく、二艘目の写真。
 
久しぶりに友人とも会えたし、家内も友人と会ったとかで、予め予定したことを全て終えることができた。
飛行機は、6時20分発の最終便。
飛び立ったとき、窓の外に夕日の走るのが見えた。 離陸直後の姿勢のまま、斜めの夕日の写真をゲット。それを掲げて終わりにしよう。 また、来年。墓参は私の務めだから、又来よう。それまで佐賀の夕日も見納めだ。元気な皆さんに会いたいものだ。
 
 
 
 
 
 
今回の旅は多目的な旅で聊かフォーカスを絞り込めなかったような気がする。
でも、やはりメインは墓参。
その意味で今回の旅を総括した自由詩を書いて終わりにする。
故郷は遠くにありて思うもの
そして墓参に帰るもの
たとえ異郷に暮らすとも
永久の眠りの我が地なり

時至り異郷の地にて
果つるとも
身は故郷に旅立ちて
故郷の土に還りたい

故郷の小学校は不面白(おもしろからず)
昔の跡(あと)を訪ねても
姿昔のままならず
ただ楠緑葉陰を成すばかり
最後だけ、漢文調になってしまった。「楠ノ緑葉、陰を成すばかり」と読んでくれ給え。
この「緑葉陰を成す」というフレーズは、中唐の詩人、杜牧の「歎花」(下記)からの引用。
自恨尋芳到已遅   自ら恨む芳(はな)を尋ねて到れば已(すで)に遅し
往年曾見未開時   往年 曾(かつ)て見しは未だ開かざる時
如今風擺花狼藉   如今(いま)は風擺(かぜふる)いて花は狼藉
緑葉成陰子満枝   緑葉陰(かげ)を成し子(たね)は枝に満つ
この杜牧の詩、小生が知ったのは、25年ほど前、陳舜臣の「中国畸人伝」からだ。 その中の「揚州の夢」という短編に書かれている。面白かったですよ。一読に値すると思う。
 
 
最後に、島原温泉で家内とカラオケに行ったが、その時歌った歌を貼り付けて終わろう。 「旅人よ」だ。
この曲、いいですね。何回聴いても飽きない。 調べたら、昭和41年の作でした。だから結構古い歌なのですが素晴らしい。
特にいいのはハーモニー。 調べたら、コードは、Dm、F,E♭、A7,B♭、C7で、割合シンプルでした。 でも、決め手は加山雄三の歌唱力だと思う。音がピッタシ合ってるから。
 
 
少し、閑ができたので、自由詩に追加してみる。(2013/6/12)
遠い故郷変わらぬものは
輝く嶺の山ざくら
一寸一杯といきたいけれど
レンタカー奴が駄目を言う
朝日とともに発ち来して
夕日とともに帰ろかな
此岸の栖に帰ろかな
達者でな、友よ、従兄弟よ、妹よ
時はいくとも
命果てるまで
諦めないで生き抜こう
老い行く旅の絆道連れに
 
 
 
 
コメントはこちらへメールして下さい。その際、文中冒頭に「HPコメント」と記して下さい。 Email

<コメント欄>   当欄は上記のメールをコメントとして掲示するものです。
 
 
 
 
 
 

  • アップデート:25/6/8    [Return]