初冬、サイクリング

石井俊雄
小生の数少ない趣味がサイクリングだ。 今まで、車、バイク、など乗ってきたが、現在進行中のものは唯一サイクリングである。
今日も、天気がよかったので、一人、青梅から三鷹の井の頭まで乗った。 帰りは、着いた時点での体力、風向きで、考える積りである。 即ち、へとへとなら、自転車は井の頭に置いて、電車、バスの乗り継ぎで帰るのである。
また、へとへとではないが、終点まで耐たないかも、というときは、途中、自転車をサックに包んで、電車に乗る、という方法もある。
この日は、幸い、体力があって、往復をサイクリングでやることができた。
途中、往きだが、写真を撮ったので、掲載してみます。 写真と言っても、スマホの写真だから、どこか変だが、立冬も過ぎた辺りの雰囲気は写していると思う。よかったらご覧ください。
この写真は、三鷹から東大和市の多摩湖(村山貯水池)までを、ほぼ一直線に結んだ「多摩湖自転車道」 を撮ったもの。 この道は、この辺りでは西武多摩湖線と並走しており、その線路は、写真右側に沿っている。
撮影時刻は2014/11/13の14:09分だ。 場所は、その西武多摩湖線「八坂駅」から500mほど進んだ辺りである。
ご覧のように、この辺りでは、人影もかなり少ない。 でも、更に5分ほど行った小平駅辺りから道行く人も増えるので、相当注意しなければならない。
でも、この道は楽しい。こんな調子で、道は三鷹まで続いているのだ。 だから、凄く乗りやすいし、楽しい。四季それぞれの素敵な景色が見られるし、 ウオーキングしたり、ジョギングしたりする人が居て、退屈しないのだ。
中には、外人の若い娘さんが、長い脚を持て余したようにしてペダルを踏み、 金髪を靡かせながら疾走する場面があったりする。
それから、もう一つ楽しいことがある。 それは、イヤホンで音楽を聴きながらサイクリングすること。違法だから要注意だが。
どんな曲を聴くかと言えば、ジャンルは問わず好きな曲だ。 例えば、 キングストントリオの「500マイル」などだ。 この曲は、1960年代のヒットで、
主よ、もう故郷を500マイルも離れてしまった("Lord, I’m five hundred miles from my home.")
・・・
シャツ1枚さえ持っていない("Not a shirt on my back,")
1ペニーの小銭もない("Not a penny to my name")
主よ、これじゃ故郷に帰れない("Lord ,I can’t go back home this away")
と歌います。
コーラスとギター系インスツルーメンツの調和が素晴らしい。 曲の中心的魅力はハーモニーだ。ハーモニーとは、和音のこと。 この和音の使い方は、西洋人の方が上手い。 そして声。声そのものが肉厚って感じだ。 多分、肉食の食生活が、この声を生む声帯を作るのだろう。 とても、和食の日本人には、出せない音ではないだろうか。例外はあるだろうが。
それを示す意味でもう一曲、和声とインスツルーメンツのコラボする成果、普通これをオーケストレーションと呼ぶようだが、 を聴いてみよう。 ボーカルはシーカーズで、 曲は「マサチューセッツ」。 このボーカルグループはオーストラリア産みたいだ。 1960年代に売り出した有名なボーカルグループだ。 2002年の録画だから、もう、かなりの歳だが、素晴らしい。
この曲は、オーストラリア産のボーカル・グループ「ビージース」によって書かれた。 そして、ビージース版の「マサチューセッツ」も素晴らしい。 だが、シーカーズのは、メインボーカルが女声のジュディス・ダーハンで、これも負けず素敵だと思う。
歌詞の意味は、ネットで探したところ、次のようなものがありました。ご参考まで。
田舎から当時のヒッピー文化に憧れて都会に出た若者が、ドラッグ等で乱れたその実態に疑問を感じ、 ある日「このままじゃだめだ」と気づいて、 最早「全ての灯が消えて」(And the lights all went out in Massachusetts) 過去の遺物のようになってしまった故郷だけれど、 自分のルーツはやっぱりあの「マサチューセッツ」なんだから、 そこに帰って昔の彼女と「まともな生活をしたい」と思っている、 そんな心情を歌っていたのだと思います。
このシーカーズのは、英語の発音も明瞭だから、歌詞をよく聴けば、意味も分かるかな、と思う。 大意は、故郷に帰りたい、ということだ。・・・でも、歌詞、書いておこう。
旅というのは、昔から、いろんな曲や詩が書かれてきた。 フォーク系ということで、我が国の楽曲を見れば、 加山雄三の「旅人よ」が素敵だよね。 バックコーラスも入っているし、ギターも入っている。 内容的には、故郷へ帰る、というようなテーマではないが、いい曲だと思うので、聴いてみよう。
この間、テレビで加山雄三が言っていた。作曲は、曲が先に出来て、詩はその後、付けたのだそうだ。 その作詞をした人は、岩谷時子。素晴らしい詩だよね。それも、曲先、というのだから。 ・・・最近、亡くなられたのが惜しまれる。
この写真は、井の頭公園に着いて、紅葉も始まりかけた景色を写したもの。 撮影時刻は、2014/11/13 15:10分である。
写ってるサイクリング車は、我が愛車だ。 相当乗ったから、そろそろチェーンが交換の時期だ。ギヤもだな。 そのときは、渋谷の東急ハンズで部品を買って、自分で交換する。 手馴れたものだよ。もう26年は乗っているから。 その間、ずっこけたことは数知れず、だな。自慢じゃないが、いままで、大きな怪我をしなかったのは、 一重に、小生の心がけがよかった所為だろう、と思っている。
後、何年乗れるか、分からない。でも、体にいいことは、間違いないと思う。
若し、乗れなくなったら、次は、アシストに乗るつもり。 そして、それも駄目になったら、今度は、電気自動車だ。 それも駄目になったときは、・・・もう死んでるだろう。
でも、死ぬまでに、もう一つやってみたいことがある。 それは、ハンググライダーだ。 段々上手くなったら、動力付きのをやってみたい。 飛行機は子供のころからの憧れだから、その謦咳にでも接することができるならきっと嬉しいだろうと思う。
息子は、ANAに勤めているが、孫には、飛行機関係の仕事をしてくれることを願っている。 でも、仕事は好きなことが一番だから、好きならという条件を付けておこう。
最後に、クラシックの名曲から、マルティーニの「愛の喜び」を聴いてみよう。 シーカーズのメインヴォーカリストである、ジュディス・ダーハンの声で、 "Plaisir D'Amour"だ。 「愛の喜び  それは一瞬の輝き  愛の苦しみ  それは一生の痛み」と歌います。 英語混じりの素晴らしいのを見付けたので、追加しておく。
なお、この曲の美しいメロディーとタイトルのテーマに惹かれた 世界中のアーティストが今日までにこの曲をカバーしており、 エルヴィス・プレスリー1961年の大ヒット曲「好きにならずにいられない (Can't Help Falling in Love)」もその一つ。
ジュディス・ダーハンの声、素晴らしいね。深いし、厚いし、振れないし、力強いし、兎に角文句なしだ。
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