Mission Impossible

石井俊雄
先々日の日曜日、身延山(日蓮宗総本山)にお参りしました。 家内と長男一家の6名でです。
そのときの写真を掲載します。
よかったら観てください。
 
  
行き方は、私と家内は、東青梅から立川に出、そこから多摩都市モノレールで、立川から2つ目の「甲州街道」駅まで行った。 そこからは、徒歩7分で中央高速バス停「中央道日野」まで行き、そこから、京王高速バスで、「身延山」まで行った。 長男一家は、東名高速を使って車で来る。
写真は、立川を出て直ぐJRの線路を跨ぐが、そのときの写真だ。 見ている方向は西方向、要するに、下り方向だ。 写真左端の線路は五日市線下り、真ん中は中央線、右端は青梅線だ。
 
 
JRの線路を跨いで直ぐ撮った富士山の写真だ。方角はほぼ西方向。富士山の東側の姿ということになる。 一方、身延山でも富士の写真を撮るが、そこでは、ここから見て裏側の姿が撮れる。
 
  
高速バスは、「中央道日野」発が8:13分、「身延山」着が11:01分。約3時間のバス旅だ。 途中、「釈迦堂」PAで休憩するが、そのとき撮った写真。バイク仲間だろう。
写ってる山は、秩父多摩甲斐国立公園の金峰山、国師ヶ岳など、何れも、2500m級の山並みだ。
 
  
身延山に着いた。身延山は、日蓮宗総本山の久遠寺のあるところ。 我が家は、一応、日蓮宗門徒なので、久しぶりにお参りに来たという次第。 でも、その一応という但し書きが付かざるを得ないそれほど熱心でもない日蓮宗門徒が、何故、わざわざ、来たかというと、 それは、子々孫々、我が家の佐賀のお墓を代々守ってもらいたいとの目的があるためだ。 小生の目の黒いうちに、何とか孫を洗脳しとかなくちゃ、というわけである。
今、お墓を都会に移す話も多いようだが、 この様な努力で、遠隔地のお墓の維持・継承を図りたいのだ。涙なくしては語れない話だよね。 言わば、"Mission Impossible"お墓継承作戦だな。
昔、テレビで「スパイ大作戦」"Mission Impossible" というのがあった。 それは、作戦が "Impossible"、不可能ではなく、とてつもなく難しい、という意味だ。 結局、困難を乗り越えて、作戦は成功する、と云う番組だった。 私も、一見、不可能に見える、お墓継承作戦にコミットし、不可能を可能にしたい。
背景に急勾配の石段が写っている。それは、菩提梯と呼ばれる石段で、287段、高さ104mもある。 こっちは、間違いなく "Mission Impossible" だ。
仏教においては、煩悩は、我執(自己中心の考え、それにもとづく事物への執着)から生ずる。 解脱とは、その煩悩による繋縛から解き放たれて、全ての執着を離れることで、 迷いの苦悩の世界から悟りの涅槃の世界へと脱出することを指す。 即ち、解脱こそ究極の理想であり、そこに至る方法を示したものが仏教だそうだ。(司馬遼太郎著「この国のかたち(一)」より)
となれば、お墓継承作戦にコミットすることは、云わば我執であるから、煩悩そのものと考えられるので、解脱の道に反することになる。 その反面、コミットしないと、人は根なしの浮き草のように、世の中に漂うことになるのではないか、とも思える。
この矛盾の中、煩悶してても仕方ないので、子々孫々のハッピーのため、敢えて、お墓継承作戦にコミットしている。 言わば、自力本願、ということだろう。・・・泣けてくるよね!
 
  
長男の孫です。
 
  
身延山ロープウェイは、山梨県南部、身延町の日蓮宗総本山・身延山久遠寺の裏にある。 このロープウェイは、定員45名、片道所要時間約7分で、山麓・久遠寺駅と山頂・奥之院駅とを結び、 全長1,665m、高低差763mだ。 その中からのショット。写ってる川は、富士川。上の方が川下で、南の方角を向いて写したもの。 天気好ければ、遠く駿河湾が見えるそうだ。
 
  
奥之院の思親閣から見た富士山。西側から見た富士の姿です。
最初から2番目に掲げた富士の写真を撮った立川から、 直線距離にして約100km離れた正反対の地点から撮ったものです。
 
  
思親閣の前にて。
 
  
我が家の唯一の女の子の孫です。 ポーズも板に着いてて驚きだ。
今、ディズニーのアニメ映画「アナと雪の女王」が世界的に大ヒットしてるそうだ。
人気の大きな理由は、主人公が歌う主題歌「レット・イット・ゴー」にあるという。
この写真を見ていると、その曲が聞こえて来そうな気がした。
帰りは、ロープウエイではなく、徒歩で下りました。 子供たちが小学校のころ、2、3回、歩いて下ったことがありました。 そのときの記憶では、さっさと歩いてさほど疲れも感じなく、 子供たちとじゃれあいながら楽しい時間をすごしたことでした。
その経験から、今回も、孫たちと仲良しになろうと、歩いてみましたが、 もう大変、足を滑らせて転んだりしながら、やっとの思いで下り終えました。 もう、これが最後かな、歩いての下山は、とそんな思いが残る下山でした。
孫どもは、結構強い。平気なようでした。 更に、息子夫婦も元気で仲もよく、それで疲れもすっかり吹き飛び、安らかな気分で帰路につくことができました。
ところで、身延名物といえば、「身延饅頭」、これ、うまかったです。 地元のうどん、これはイマイチ、でした。 地酒も買ってきたけど、これはまだ飲んでないので不明です。 線香もまだです。
以上、最後まで、線香くさい話、終わりにします。
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