春風

石井俊雄
皆さん、お元気ですか。
小生、このところ疲れ気味で、1日動くと、2日ほどぐったりします。
ですが、数日前の天気のいい日、外に出てそよ風に吹かれていると、 昔聴いたフォスターの「春風」のメロディが浮かんできました。
今日は、この曲に合う写真を求めて近所の公園を訪ねてみました。 いくつものシャッターを切りましたが、中々、春風を感じさせるような映像は撮れません。 でも、数十枚の中から、まあまあのを選んだので、ご覧いただければと思って、HPに掲載しました。
よかったらご覧ください。
吹上しょうぶ公園の「ヒルザキツキミソウ」です。
 
同じく「山吹」です。
 
同じく「ミツガシワ」です。
 
吹上しょうぶ公園の池の風景です。
春風が吹いてました。
島の左端から枯れ枝が伸びてますが、これは人が作った人工物です。 狙いは、カワセミに止まってもらうためのもの。この辺はカワセミが時々きてますから。 カワセミの狙いは、池の小魚です。
左にぽつんと人が写っていますが、この方、望遠レンズを付けたカメラを持ったカワセミハンターです。 来るのを待って座っておられます。・・・悠長なこと・・・。
春風に ついとり忘れ 一眠り
です。
 
フォスター作曲の「春風」を聴いてみましょう。 ここをクリックして下さい
素敵なメロディですね。 私は、密かにこの曲がフォスターの最高傑作だと思っています。 でも、フォスターの曲に付いていた曲名は違ってました。 その辺りのことについて「二木紘三のうた物語」から抜粋します。
「春風」は、フォスター作詞・作曲の『主人(あるじ)は冷たき土の下に』のメロディに、 加藤義清が詞をつけたもの。 明治36年(1903)4月発行の『教科統合 少年唱歌(初)』 (納所弁次郎・田村虎蔵編、十字屋)に掲載されました。
・・・・中略・・・・
なお、昭和22年(1947)発行の『六年生の音楽』には、 『春風』と同じメロディに吉丸一昌が詞をつけた『ゆうべのかね』という曲が掲載されています。
その歌詞、ネットから拾って書いておきます。
吹けそよそよ吹け、春風よ、
吹け春風吹け、柳の糸に、
吹けそよそよ吹け、春風よ、
吹け春風吹け、我等の凧(たこ)に、
吹けよ吹け、春風よ、
やよ、春風吹け、そよそよ吹けよ。

やよ、吹くなよ風、この庭に、
風吹くなよ、風、桜の枝に、
吹くな、風、この庭に、
やよ、吹くなよ風、吹くなよ、風よ。
また、吉丸一昌が詞をつけた「夕べの鐘」の歌詞も書いておきます。
実は、この曲は、小津安二郎の「東京物語」で使われました。 映画の最後、尾道からそろそろ紀子(原節子) の乗った列車が通る時刻だと思って窓辺へ行き外を見ている京子(香川京子)。 小学生が歌うこの曲が流れ、合唱が列車の驀進する音でかき消されます。 (この部分ネットからの引用
昔の人 今やいずこ
訪れ来て たたずめば
黄昏ゆく 空をたどり
通いて来る 鐘の声

家鳩の 羽ばたきに
乱れて消ゆ 軒の妻

みどりの風 岸をそよぐ
川のほとり さまよえば
黄昏ゆく 路地を越えて
おとない来る 鐘の声

牧の童が 笛の音に
消えては行く 村はずれ
我々が小学校で習ったのは、この吉丸一昌が詞をつけた「夕べの鐘」ではなかったかと思います。 何故なら、私の記憶には、「家鳩の羽ばたきに」というフレーズが残っていたからです。
実は、長い間、このフレーズが私の記憶違いかそれとも、歌詞に違う歌詞があるのか、分からず仕舞でしたが、 今回の調査で記憶違いではなかったことがわかり、すっきりしました。 ・・・やれやれです。
本当は、「東京物語」のこのシーンから、この曲のサウンドトラックを流したかったのですが、ネットでは見つかりませんでした。 ・・・それが少々心残りです。
もう一つ、八期生にして従兄弟の不破正典は3月5日に逝ってしまいました。
その「不破正典追悼詩」です。
不破正典が逝ってしまった
お袋同士が姉妹で
幼稚園からの付き合いだったのに
兄貴分の俺を差し置いて逝ってしまった

昔を知る人が居なくなる
聞きたいこともあったのに
私を知る人が居なくなる
話したいこともあったのに

歳はまだしの喜寿半ば
春風吹いて梅香る
桜はまだの弥生の空に
皆に惜しまれ逝ちゃった

思えば稀有な存在で
目立たぬように、はしゃがぬように
「時代おくれ」を地でいくような
人に優しい男だった

吹けそよそよ吹け、春風よ
吹け春風吹け、正典の旅立ちに
吹けよ吹け、春風よ
やよ、春風吹け、あの世とやらまでも
 
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