夏の花

石井俊雄
皆さん、お元気ですか。
小生、このところ暑さに参ってぐったり状態です。
今日は、朝の内、花を求めて近所の公園を訪ねてみました。 だが、今は端境期で、花は殆どありません。 アジサイは終わりかけていて、老醜をさらしておりました。 やっと見つけたのは桔梗。 その紫色の鮮やかなこと、目に沁みるようでした。 その花の色、ご覧いただければと思って、HPに掲載しました。
よかったらご覧ください。
吹上しょうぶ公園の「桔梗」です。
万葉集の山上憶良から、和歌を一首。
萩の花 尾花葛花くずばな 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花
この朝顔の花が桔梗ととらえて、桔梗が秋の七草の一になったらしい。 桔梗と朝顔、ずいぶん違ってるのにね!
 
桔梗はどうやら「秋」の季語らしい。だが、夏に咲く花なのだ。
俳句を一句、紹介しよう。ネットから探してきたものだ。
女三十桔梗の花に似たるあり (松瀬青々)
随分自賛したものだ。
桔梗に 喩えられるなら 四十でも 五十でも (石井ト)
である。
 
私は、青い花って好きだけど、中でも好きなのがこの桔梗の青です。 透明性のある深い青といいますか、何とも言えないいい色だと思います。 花の姿も清楚でいい。
日日草とか、パンジー、花簪、マリー・ゴールド、アメリカンブルー、など園芸店に行けば、多数の花苗があるが、 私はどちらかといえば、すっきりした花弁で軽みのものが好き。 すきりしたというのは、直線的ということだ。軽みというのはペラペラとは違いピンとしたという意味である。 花自体がぼってりしているのも駄目である。
そんなとこから見えてくるのは、結局、ナデシコ、桔梗、コスモスなどしかなくなるのである。
 
吹上しょうぶ公園の池のとんぼの姿です。
本当は飛んでるところを写したいのですが、無理。 連写で写せば姿は入るけど、ピントが合いませんから。
言い忘れましたが、名前は「シオカラトンボ」です。餓鬼の頃、お馴染みでしたよね。
 
少し追記しよう。
青で思い出す曲って何かあるかな? 私は、「 カリフォルニアの青い空」という曲を思い出した。 歌詞の内容は、桔梗のように軽やかなものではないが、いい曲なので、リンク張ってみる。
原題は、"It Never Rains in Southern California" だから、「青い空」とは書いてない。 邦題にする時つけたらしい。
歌詞は、ネットから一部を引用すると、
・・・
It never rains in California (カリフォルニアでは 決して雨が降らない)
But, girl, don't they warn you (でも、きみ、誰も注意してくれないけど)
It pours, man, it pours (降れば土砂降りさ、そう、土砂降りなんだ)
・・・
そうです、カリフォルニアで成功する甘い夢を見て田舎からハリウッドへ出てきた若者の、 厳しい現実の生活を歌ったものなのです。 桔梗とは、結びつかないけど、いい曲だから、よかったら聴いてね!
でも、聴いてみたら分かったと思うけど、ハリウッドへ出てきた若者、成功とは程遠くても、 決して落ち込んではいないよね。 自虐的でもないし、恨み節もないし、惨めっぽくもない、・・・淡々としてその責めを受け止めているようだ。 この辺りの受け止め方って、日本人とはどこか違うように思うが、私だけだろうか? ・・・本当の強さ逞しさがあると思う。
 
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