台風26号一過の多摩川

石井俊雄
皆様、台風26号の来襲、お見舞い申し上げます。
台風到来前日の15日夕方は、小生の茅屋では、小物が風に飛ばないように縛り付けるとか、日除け用の葦簾を巻くとか、日頃は閉じない雨戸を閉めるなど、 戦々恐々として台風に備えにました。
16日は、未だ未明の夜の内に海上から台風が関東に接近しました。
朝5時半ころ目を覚ましました。その頃台風は八丈島上空辺りを北上中だったことが後で分かっていますが、 青梅ではその頃、外を見たら、雨は止んでいて、風だけが時々唸るように吹いているだけ。 諸物はあるべきところにあるし、雨漏りもないし、やはり備えてよかったと思いながらほっとしたことでした。 その後6時半ころ、三宅島上空辺りで進路を変え北北東に進みました。
その日の昼食後、台風一過後の多摩川ってどんなもの?と好奇心を発し、ちょっと脚を延ばして羽村取水堰へ行き、 写真と動画ををゲットしました。それを掲載しますので、よかったらご覧ください。
 
羽村取水堰の遠望です。堰から200mくらい下流にある人道橋の上からとりました。
時刻は2時ころ。風が強くてまともに立っていられないほどでした。 台風の吹き返しです。台風は三陸沖にあるので、ここでは強い西風となっています。 三陸沖からざっと400キロ、台風26号は大型だったことが分かります。
この写真を撮ったところから、動画も撮りましたので、そのすごい風の音が入っています。ここをクリックしてください。
 
 
同じところから下流を見た写真です。写っている橋は、羽村大橋です。
左方向は羽村、右は五日市方面です。真ん中の方向は南東方向です。 この羽村辺りが関東平野の端っこで、これより後ろ側は奥多摩の山々が始まるところです。 真ん中を見ると、関東平野が約50km先まで続いています。そして50km先は横浜港辺りでしょう。
 
 
川岸ちかくふと見ると、コスモスの花が風に揺れてました。
台風の風にも負けず、立っていられるとは流石です。数万年を無駄には生きてませんよ!と言ってるようでした。
この写真を見てる内、あるメロディーが浮かんできました。それはアンデス民謡「花祭り」。
聴きながらコスモスを見れば、静止画のコスモスが踊っているように見えるかも。 よかったらここをクリックしてください
 
多摩川本流の眺めです。右端に石垣の出っ張ったところがありますが、そこが羽村取水堰の一部です。その右側に堰本体があり、取水され「玉川上水」と呼ばれる 水路となって、ほぼ数キロは多摩川本流に並行して東南の方へと流れ下ります。
多摩川本流の動画です。そのすごい風の音と水の音が入っています。ここをクリックしてください。
 
この写真は、羽村取水堰から撮った「玉川上水」の写真。方角としてはほぼ東南の方角です。
玉川上水(たまがわじょうすい)は、かつて江戸市中へ飲料水を供給していた上水(上水道として利用される溝渠)であり、江戸の六上水の一つです。 今でも現役の水道路としてその一部が使われています。
羽村取水堰で多摩川から取水し、武蔵野台地を東流し、 四谷大木戸(現在の四谷四丁目交差点付近)に付設された「水番所」(水番屋)を経て市中へと分配されていました。 水番所以下は木樋や石樋を用いた地下水道であったが、羽村から大木戸までの約43キロメートルはすべて露天掘りでした。
この羽村取水堰での動画もとりましたのでご紹介します。 ここをクリックしてください。 撮影したのは、16日の午後2時ころ。この頃、台風は三陸沖辺りを北上中で、未だ台風の余波が西風となって強烈に吹いてました。 その風の音と、台風がもたらした大量の雨が発する轟音と、ネズミ色した川の流れが写っています。 ここでラフティングしたら天国かもしれません。若ければだけど。
動画の最初の映像では、数本の口から水が出ていますが、これは、玉川上水向けの取水用に一旦、囲いに取り込んだ水が、一定量を超す場合、 超過分を元の多摩川本流に戻している水流です。昔の人は素晴らしい仕掛けを作ったものです。今も十分機能しているのがそれを示しています。 日本語では「水量調整装置」。英語で言えば「なんとかレギュレーター」でしょうか。 「なんとか」の部分は、プラントなど扱った同期の仲間に訊けば分るでしょう。 ガスとか水道の方でもいいでしょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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  • アップデート:25/10/17    [Return]