重陽の節句(9月9日)菊の被綿(きくのきせわた)

2015.9.15  香月久夫
 
八期会の皆さん先週までの集中豪雨も晴れて今日は爽やかな日和となりました。
先週まで続いた降雨も止んで今日は秋に相応しい天候ですね。
先週までの雨で被害を被られた方がおられましたらお見舞い申し上げます。
皆さん九月九日が「重陽の節句」とご存知ですか?
私の近くの大宮八幡宮では年中行事として「菊被綿(きくのきせわた)」としてお飾りをしています。
九月八日に菊の花を真綿で覆って菊の香りを移し、翌九日の朝に露に湿ったこの真綿を顔にあてて若さを保とうとすることです。
宮中行事として平安前期に始まったそうです。 古典文学にも「枕草子」「源氏物語」にも書かれており紫式部が藤原道長の北の方より菊被綿を送られて大感激し
菊の露 若ゆばかりに袖ふれて
花のあるじに千代はゆづらむ*
と読んだというものです。
なお「白菊には黄色の真綿を、黄色の菊には赤い真綿を、赤い菊には白い真綿を」被せるそうです。
飾りを数枚の写真で紹介致します。(9月23日まで飾ってあります)。
 
 
 
* 歌意は、「菊の着せ綿に付いた露には、わたしは少し若返ろうかという程度に袖を触れ、 あとは花をくださった北の方さまに拭っていただき、千世に続く寿命をおゆずりいたしましょう。」というもの。(HP管理者)
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