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今ある合板のフローリングの上に、古材のむく材を釘で打ち込むことにした。
2列目まで釘付けして敷き終わった所のショットである。
本当は、合板のフローリングを剥がしてから、古材のむく材を釘で打ち込むのが正しいやり方なのだろうが、小生、そこまでの自信が無く、その上に打ち付けることにした。
壁面に付けてある紙きれは床下の根太の位置をしめしたものです。
合板の上にフローリング材を釘付けしても、合板は精々1cm程度の厚さしかないので止まらない。根太に釘が刺さるように打ち付けないといけないのだ。
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5月31日の終了状態。9列まで釘付けし、10列と11列を並べた事が分かる。
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6月1日の朝の状態。昨日は、14列まで釘付けし、15列と17列を並べた事が分かる。
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左から、金尺、フロア釘(長さ5cm)、木槌、ねじ回し、くぎ抜き、巻き尺、ポンチ、金槌、ドリル、丸鋸。
作業に必要な道具類だ。この外、木工ボンド、カッターナイフ、鉛筆、メモ用紙、ビニール紐、シャープナー、掃除機、など必要。
ところで、失敗談を一つ。
丸鋸って鋸の刃が使ってる内に切れなくなるので、この度、新しい刃に替えました。
元の刃の通り新品の刃を取り付けて使ってみたら、中々切れないで、やっと切れても切断面が焦げてる状態でした。
元から、そのような状態でしたので、それは刃が切れにくくなっているからだと思ってましたが、新品でも同じ状態でしたので、変だ!と思ったのです。
それで、若しかして刃の向きが、逆ではないかと思い付き取り付け直してみたところ、さーっと切れて、自分の誤りに気付いた次第です。
丸鋸を買ったのは40年ほども前のこと、何回も使ったのに、ミスに気が付いたのが今ですから、我ながら馬鹿なことやってたと思います。・・・反省中!
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1日の夕食後、昼間の作業結果を写しておきました。聊か散らかっていますがご容赦の程を。写真右下のタイムスタンプは違っています。カメラの日時設定がリセットされているのを気が付かないまま撮影したようです。
正しくは、2017/6/2 20:00頃です。
結局、21列までを釘付けし、22列目を並べた状態です。大分、旧宅のフローリングらしくなってきました。
まだ、3分の1なので、後、作業を継続し、レポートします。・・・とにかく、暇潰しには最適!ですよ。
右下に写っている板の束が、旧宅から持って来たフローリング材だ。巾はどの板も65mmだが、長さがまちまちである。1束は旧宅の2間巾の1列分を束ねたものだ。
こちらでも2間巾に並べられれば良かったが、こちらの幅は1間半で、パズル合わせが生じたという次第である。
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6月3日 18:00頃の状況です。今日は、26列までまで進みました。
素足で乗ると、合板の場合とむく(ぶな材)の場合とでは、感触が全然違う。むくの方が裸足に優しい感じだ。
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今日、6月5日 AM9:00の状況です。昨日までで釘付け済のが32列までまで進みました。
33列目が並べてあり、釘付けを待ってます。
計算上は、後、24列で終わりとなるはず。早く済ませないと他のことが出来ないので、優先順位1位で工事中です。老骨にひびが入りそう。
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今日、6月6日 AM8:45分の状況です。昨日までで釘付け済のが40列までまで進みました。
41列〜46列が並べてあり、釘付けを待ってます。
計算上は、後、16列で終わりとなるはず。
この段階で大事なのは、列の並びの平行性の確保。少し傾くと、段々増幅されて見た目が悪くなるのが心配。
幸なことに、下地のベニアのフローリングが、碁盤目状の平行線を成していること。
ここでは、その線を目安に微調整しながらここまで並べてきました。プロはどうやって平行を確保するのでしょうね?多分、墨付けという技法を使うのではないかと思う。
墨付けって、あの糸に墨を付けてパチンと弾くやつのこと。昔、大工がやってるの見たことがあるよね。それですよ。
右端に写ってる板は、元の材料が1列2間幅だったものを1間半幅で使っているので、半間分の余りの集まりです。これ見ると、本の材料も、
長さが幾つかのものに規格化されていたことが分かります。出来たのは昭和29年ころのことですが、当時、もう規格化されていたわけです。そりゃそうだとは思いますが、
現物で確認できてよかったような気がしました。JISにあったのかも知れません。
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今日、6月8日 AM10:58分の状況です。昨日までで釘付け済のが47列までまで進みました。
48列〜49列が並べてあり、釘付けを待ってます。
実測してみたら後7列で終わりとなるはず。
問題は最後の7列目の次の列。これは、壁面との間に2cmの隙間ができる見込み。この隙間を埋めるには、板を長さ方向に2cm幅でカットしないといけない。
丸鋸でそんなに長く直線を切れるだろうか、心配だ。・・・恐らく、短いのを切って、何本か並べることになるだろう。釘付けはしないで置くだけになるかもだ。
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今日、6月11日 22:50分の状況です。今日までで釘付け済のが50列までまで進みました。
後、3列で終わりとなります。
段々部屋の終端の壁に迫るに連れ、金槌を振るスペースが狭まり、作業が難しさを増しています。
釘は、板のでっぱりの付け根に45度の角度で打ち込むので、金槌を振るスペースが必要なのです。
そも、フロアー板の構造を説明しましょう。次の写真がその構造の特異さを如実に見せてくれています。
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フロア板の切れ端ですが、2枚の板の断面の写真で、板と板が繋がった状態を捉えています。
このように、フロア板は1枚1枚ごとにその列方向(写真で言えば右方向)の端面がこのようにオスになっているのです。ちなみに、写真に向かって左側の端面はメスです。
これが最大の特徴ですが、この特徴は、列方向だけではなく、板の長さ方向(写真で言えば手前から奥へ向かう方向のこと)についても同じ形をしています。(次の写真を参照のこと)
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この写真は、フロア板の長さ方向のオスとメスの接合を表すものです。板の長さ方向(写真で言えば左右の方向のこと)についても同じオスメスの形をしています。
フロア板の基本形はこの板の4側面がオスメス構造を保っていることが命(基本といってもいい)です。標準形と言えるでしょう。
フロア板の長さ方向が壁に接するところは、板を切って坊主にして壁面と接することになります。だから、壁面との接点部分はオスでもメスでもなく中性、
即ち坊主になっているのです。
坊主になったら去勢されたようなもので、フロア板の板としての自由度は壁面接触に限定されてしまいます。浮気も出来ない、と言うわけですね。・・・よくできています。
また、この凹凸を切って両端とも坊主にすると、唯の板で、フロアー材としての存在価値はゼロとなります。
フロア板を使ったフローリングという建築技術は、小生の想像するところでは、西洋生まれかと思います。
ダンスに興じるために床をしっかり固める必要があったのではないかと思うのです。連中のダンスって動きが激しいから、少々の床では直ぐガタが来るので、
頑丈に作る必要に迫られた末の発明品ではないかと想像するわけです。
昔の奈良や京都の神社仏閣の床ってオスメスの形、していたのだろうか?・・・三井所先生の出番だな。
オスメス構造の板って作るのが大変だから、機械文明が開化するまで、無かった可能性もあるのかな?
ま、それは兎も角、工事の仕方は、最初の一列が大事。最初の一列目が部屋の壁面に平行になるように打ち付けないといけません。
最初が傾いていたら、ずーとそれを引きずるからです。
そして一列目はメス側を壁に接するように置き、オス部分の凸部の立ち上がり部たる角部に45度の傾きでフロア釘を打ち込みます。
釘の頭が出ていると、次の列のメスが食い込めなので、列と列の間に大きな隙間ができることになります。ゴミがたまるし、見た目に悪いし、ダンスのときけーまつるっし、大変。
だから、釘打ちも結構神経使うのです。
そんなことでフローリングはできているのです。だから、何処かの列が具合が悪くなってもその板だけ取り替えるという補修はできません。
やるなら末端の列から段々抜いて行ってやっと目的の板が抜き出せるのです。だから、その板だけ交換という補修工事は不可能、ということになります。
だから、悪い部分だけ鑿で削って新しいのを埋め込む、ということになるはずです。無垢のフローリングって大変、ということが分かりますよね。
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