杏子と水鉄砲

2019/6/15 石井ト
愈々6月も梅雨の時期となりました。
今年は青梅宅の杏子の木に100個ほども杏子が成って吃驚です。 これまで8年住んでますが、こんなのは初めてのことで、例年は数個、多くて10個ほどの成り具合でした。
それが今年はどうしたのか100個ほども成っているのです。
その原因は、多分、水遣りを怠らなかったこと。もう一つは、油虫が付かなかったこと。この2つだと思う。
塀際の僅かな露地に立つ目立たない小さな木だから、殆ど面倒を見ることはなかったが、 今年はせっせと水を遣ってきたのです。
又、井の頭宅の梅に油虫が付いたのを見つけ、その駆除をした経験を杏子にも生かしました。
油虫って着いたら凄いです。木の下に生えてる笹や蕗の葉っぱが全部てんぷら油をまぶしたようにテカテカと光るのです。 最初それを見た時は、葉に触ると手のひらがべとべとになり、原因が分からず戸惑いましたが、上の葉を見ると、 丸まったように捩れて、白い小さな滓のようなものがついているので、 ははあ〜!これが名にしおう油虫かとピントきたのでした。
早速、ネットでその駆除法を調べたら、高圧洗浄機で水を吹き付ければ虫は地面に落ちて死ぬとわかったので、 翌日、それをやって駆除したというわけです。全身びっしょりでしたがね。でも、殺虫剤を被ばくするより水の方がいいです。
油虫って繁殖力が強くて、時期がくると雄が雌に変わり、1匹が一晩に10数匹のもの子を産むそうです。
だから、私が木をチェックしたときは異変はなくても、2日後発見したときには、 10の二乗倍に増えてたと言うわけです。 その翌日には三乗倍だから、最初に1万匹いたのを見逃したとすると、 3日後には1000万匹になってるというわけです。
因みに、今の計算では、一晩に10匹産むとしましたが、実際は10数匹産むわけだから、例えば、15匹だとすると、 3日後には1万匹が3375万匹となります。鼠算の恐ろしさですよね。
油虫は色んな木に付くそうだから、よく点検し、葉っぱが丸まって、白い小さな滓のようなものが付いていたら、 高圧洗浄機という水鉄砲で駆除すればいいでしょう。
私は、以前、梅がそのような状態になるのは、木の病気の所為だとばかり思ってましたが、実際は油虫だったと思う。 今後、注意しなくちゃなりません。
良かったらご覧ください。・・・大事な木があったら武装するでしょう。あなたも、水鉄砲で。
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杏子の実です。未だ50個ほどは成ってるようです。(撮影:6月15日)
 
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これは杏子酒用のです。(撮影:6月15日)
杏子酒は初めての挑戦です。・・・どんな味だろう?黒霧島(焼酎)で漬けるつもりですが。 ・・・柘榴酒は挑戦済だが、これは一品でした。 杏子酒もそうなら嬉しい。
なお、熟れてるようなのから20個ほどは杏子ジャムにしてみました。 明日朝、食パンに付けて食べてみるつもり。・・・楽しみだな〜!・・・老後の。 ターシャ・チューダーの気分だ。
彼女は、93歳まで生きた。私もそうなるかもである。・・・2000万円では足りなさそう。
 
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これは杏子ジャム用のです。(撮影:6月20日)
手の届くところに成ってるのは、家内が採って水にさらしてるもの(右に写ってるもの)で、21個ある。
左の籠のは私が採ったもの。数えてないが凡そ50個ほどだろう。木に返すため2個ほどのこしてある。
6月15日には50個ほど採ったので、今年は合計120個ほど成ったことになる。
養生の大事さを実感した年だった。又一つワイズ(賢く)になったよう。・・・来年も頑張るぞ〜!・・・まだ伸びしろがあるのだから。