河津桜咲く

2020/02/17 石井ト
一昨日の2月15日、例によって多摩湖自転車道をサイクリングしました。
その往路、道の辺に咲く馴染みの河津桜を見て、ソール・ライター風の面白い写真が撮れたので掲載します。
実は、去る2月9日のNHK日曜日美術館でソール・ライターの写真を見たのですが、 彼独特の視点というか斬新な撮影アングルに吃驚し共感しました。 その感動が小生の記憶力の片隅に辛うじて残っていたようで、 折しも河津桜の近くに咲く椿を見てその赤を挿れたソール風の写真撮りに挑戦し、巧くいったと思います。
場所は、多摩湖自転車道の西武線「八坂駅」駅際の辺りです。
そのような写真、良かったらご覧ください。
01
この日は暖冬で薄晴れの好天、椿の花と葉が透明感を以て撮れたかなってとこです。河津桜とのコントラストもいい。
ソール・ライターのは、黒と赤のコントラストと傘と画面の一部を強調するのが特徴ですが、私のは画面いっぱいになってしまいました。 忙しいから、編集や撮影に割く時間は少ないのです。・・・と云うことにしましょう!
でもこの写真は、「葉裏のそよぎは思い出誘いて・・・」と歌うスペイン民謡「追憶」の記憶をよびさまします。 実は、この曲、YouTubeで探したのですが、いいのが無くてリンク張りを断念しました。数年前はいいのがあったのにな〜!・・・残念。
ところで思い出したけど、1週間ほど前、NHKの「らららクラシック」で「sukiyaki」をやっていた。 坂本九の「上を向いて歩こう」の米国版だ。 聴けばいい曲だと云うことが改めて実感された。 坂本九って凄い歌唱力だったんだね。それに中村八大の曲、永六輔の詩、改めてその素晴らしさが理解できた。 まだまだ新しい発見がある。歳はとっても上を向いて歩こうじゃないか!
もう一曲、ついでにリンク張っておく。西田ひかるの「Take Me Home Country Roads」だ。 西田ひかるって人の曲、聴いたことないが、YouTubeで聴いて吃驚。素晴らしい。それで、リンク張っておく。 ここをクリックして下さい
コメントによると、「ヒカルは日本の両親のもとで日本で生まれたが、10代前半までカリフォルニアにて育った。」とある。 道理で英語の発音が流ちょうなわけだ。だが、高音のところでの身振りが苦しそうなのが惜しい。音はちゃんと出てるのに。 でも、声もいいし、ファッション感覚もいいし、控え目な身のこなしなど、すばらしい。 今の歌謡界の弩ぎつさ、振り絞るような声、恨み節、とは隔世の感ありだな。俳句的に表現すれば、芭蕉のいう「軽み」があると云えると思う。 「軽み」とは、芭蕉が生涯をかけてたどり着いて俳諧の境地だそうだ。 日本の演歌にはそれがない。欠片すら!
その軽みを歌詞から理解したいならここをクリックして欲しい
 
02
こっちはつまらない写真ですが、私の愛用のアシスト車と河津桜です。
河津桜は前の写真の河津桜の遠景です。
このアシスト車、一昨年の11月1日から乗ってますが、バッテリー容量が大きくて、100kmアシストを持続します。 だから、井の頭と青梅の往復60kmに対応している自転車です。
歳の所為か、ガソリン車のような重い車には乗る気がしなくなりこれに乗っていますが、寄る年波はあがない難く、 電気自動車に乗り換えるかもしれません。ライトなタウンカーが出ればですが。 ・・・でもそうなると、こんな写真、気軽に撮れなくなります。それが難点。 自転車って、親自然な乗り物だと思う。
 
03
上の写真を撮った9日後の24日、同じところを通ったときの写真です。
河津桜は葉を出し、数羽の鴬が花芽を啄んでいました。その中の1カットです。
鴬が飛び回る動画も撮りましたので掲載します。ここをクリックして下さい。
 
04
更に3日後の3月3日、同じところを通ったときの写真です。
河津桜は葉桜となり、偶然、自転車に乗った女学生が入ってしまった。
カメラはコンパクトカメラの普及品で、シャッター押して実際シャッターが落ちるまで、自動ピント合わせに時間がかかる。 体感的にはコンマ3秒くらいだが、その間に、私の右から私を追い越した自転車の姿が入ってしまったのだ。 ピントは甘いが、画像としては、そのお陰で以て、バランスのいい写真となったと思うので、掲載してみた。
女ひとり わき目も振らず 行きにけり
である。 ただ一途に前を向いて進む姿がいい。