82歳誕生日の情景

2020/04/12 石井ト
皆さん、ご機嫌如何? 東京は新コロナ禍で緊急事態宣言下にありますが、私の82回目の誕生日は容赦なく訪れました。
そんな中だから、お気に入りのレストランも自粛閉店中など、誕生日イベントもままならず、已む無く近場にある「塩舟観音」という観光スポットに参拝することにしました。
この日(4月10日)は天気もよく、風爽やかで、外出気分を誘います。だから、歩いて30分ほどのところにある「塩舟観音」に行ったというわけです。
お目当ては、そこの茶屋にある団子です。
佐賀では団子を食べる習慣はそんなに盛んだとは思わないけど、関東では、よく食べるようです。 「みたらし」、「こしあん」、「粒あん」、などをコーティングして食べます。団子自体はヨモギ混、唯の白団子などです。
だが、ここのは、「生醤油」という一種の醤油をくぐらせた団子を、炭火で焼いただけのシンプルなもの唯一品。お茶はドリンクバーで自前でサービスです。 ドリンクバーと云っても、緑茶、多分地元産の狭山茶があるだけのシンプルなもの。・・・聊かぬるかったのが惜しかったが、何しろ田舎だし仕方ない。 私は、お茶がぬるいのは駄目で、端的に言えば、玉露だって熱々で呑みたい方。玉露はぬるいのがいいなんてのは変!、と思っている。邪道かも知れないが、 終生変わりそうにない。まだ突っ張ってるのかもだな。
「生醤油」のレシピは知らない。多少砂糖が入ってるかも知れないと思いながら1本、団子が3個付いたものを一気に食べた。 素朴な味だが、その1本はあっという間に胃袋へ消えて行った。 終わったら、土産に3本買い、又歩いて帰宅です。 本堂にお参りしたが、10mほどの高みにある鐘突堂は寄らなかった。10m登るには大決心が要るからだ。
かくて我が82回目の誕生日は過ぎゆきました。
気だるさに 鐘突堂も 登りかね
です。・・・やれやれ!歳をとったものだ。なに決心さえすれば体はついてくるものだが、その決心の元の精神力が鈍ってるのだ。加齢の所為だろう。 気だるさがそれを唆している。
01
塩舟観音 本堂
この寺はつつじで有名。すでに幾つかは花着けてました。
我が祈願は健康だ。
写っているのは家内。お茶屋の前にベンチがあり、そこに並んで休んだ状態で左方向にある本堂を撮ったものです。 家内の横顔が入ってしまったが、アクセントになっていいかなと思い、そのままにしました。因みに、これを外した画像を想像すれば、 平坦な絵葉書の写真みたいになる事が判ります。家内も少しだけ役に立ってくれました。
家内の話になったので書きますが、掃除、洗濯、炊事、などなど毎日のルーティンワークを難なくこなしてくれてます。 感謝以外の何物でもありません。私の役割は外向きの事一切と家事手伝い。このまま続いて欲しいと願っています。
最近、よく昔のことを思う。幼かったころ、母のこと、祖母のこと、学校のこと、職場でのこと、今は亡き友人のこと。 そして思い出されるのは懐かしさと悔恨の情、思えば永らく突っ張って生きてきたものだと思う。 ・・・田舎から都会に出た者はいわば未知の世界へと飛び出し、身を立て、家族への責任を負いながら生きてきた。 今から思うと身構えていたのではないだろうか。・・・この歳になるとそう思える。
今では、もう先も見えてきた。家内共々、友人共々、できるだけ自然体でやって行きたい。小さなこの星の片隅で、さよならするまでは。
このフレーズは、今日、12時からNHKの地デジでやってた「竹内まりやMusic&Life」を見たが、その中の「いのちの歌」からの借用だ。 曲もいいからリンク張っておく。ここをクリックして下さい
願わくば、皆さんの営みが穏やかならむことをと願ひつつ、グッドバイ。