平成30年梅雨景色(続続続)

H30/6/28
石井ト
関東は、6月6日に梅雨入りし、そのまま今日も蒸し暑い天気が続いています。
実は、先月の25日、井の頭宅の門扉についてる電気錠が壊れ、ズーット治しの方法を模索していましたが、昨日、近所の鍵屋さんに来てもらうことができたので、行って、治すところを、 じっくり見学することができました。 電気錠って、とても面白いです。
その時の電気錠の写真と、帰り道見た、夕焼け空の写真を掲載します。良かったらご覧ください。
井の頭宅の門扉です。外側から撮りました。
古くなって取り換えた電気錠の写真です。
美和ロック製の電気錠 MIWA U9ALM3M-1 です。結構重いですよ。一眼レフくらいはあります。だから、4〜500gくらいでしょう。 長さが26cm、厚さが2.5cm、奥行きが7cmです。
小生、このような機械もの、結構好きだから、鍵屋さんの作業をずーっと見ていて、作業方法をすっかり憶えてしまいました。 その内容を少し紹介します。
  1. 電気錠のシステム構成
    電気錠システムは「玄関機」、「制御盤」、「電気錠」、その間を結ぶ「リード線」から構成されています。
  2. 不良個所
    調べた結果、「電気錠」が経年劣化していた。更に、「制御盤」と「電気錠」を結ぶ「リード線」(これは9本の細い電線を束ねたもの)の中の1本が断線していた。
  3. 不良個所発見の方法
    • 電気錠
      電気錠を取り外し、制御盤の傍まで持って来て、断線が無いことが分かっているリード線で、制御盤と電気錠を結び、制御盤のスイッチをオンにする。 その結果、動いたが、動く音を聴いて、モーターの動きをデッドボルト(鍵かけるとき出っ張ってくる分厚い金属製板)に伝えるギアが、摩耗していると判定された。 ウーと音がして空回りしていたのだ。
    • 「制御盤」と「電気錠」を結ぶ「リード線」
      テスターで、9本の内から2本ずつを選んで、電通をテストした。その結果、9本の中の一本の断線が証明された。 この2本づつというのがみそ。2本の両端を結ぶとサークル(円)になるということだ。
  4. 治しの方法
    • 電気錠
      新品と交換
    • リード線
      実は、9本のなかの2本は、予備として付いているものなので、断線の線のものを予備の線に切り替えることで、治しました。 予備線が無ければ大変です。リード線の張替え作業が発生するから。今回はそれを免れてよかったです。
  5. 所感
    以上、2時間ほどの時間を要したが、すっかり作業内容を把握することができた。鍵屋の仕事が出来そうだ。 内容的にもとても面白い。特に面白いのは故障個所を発見する工程。想像力と検知力が試されて結果が付いてくるのがいい。 要するに切り分け能力ということだ。十把一からげで的思考ではできないだろう。緻密でなければいけないのだ、私のように、・・・ヒヒヒ。
  6. 不良個所発見テクニックとプログラミング
    所感で述べたようにヒヒヒと自慢したいところだが、実は小生現役の頃はプログラマだった。 プログラムには、バグ(英語の"bug" 虫という意味だが、ここではプログラムの不良個所を指す)がいるのが普通。作成間もない段階では特に多い。 そのバグを取り除く作業が、虫取り、英語では "debug" だ。 数千語ものプログラムの中から、虫を見つけるデバッグは、要領よくやらないと、時間ばかりかかって、赤字の素となる。 その「要領よくやる」の部分と、電気錠システムの不具合箇所を見付ける作業は良く似ている。要するに不良個所絞り込みのテクニックにアイディアが欠かせないのだ。 緻密さとはそのアイディアを思いつく程度がどのくらいあるかということだ。 私はプログラマだったから、訓練されていたのである。
    ちなみに今回の電気錠の場合、バグのいそうな箇所は、玄関機、制御盤、電気錠、リード線の9本の細線。合計12箇所である。数千語ものバグのいそうな箇所を相手にしてきた小生にとっては、12箇所では、朝飯前なのである。
    プログラムやると身につくのは、物事を十把一からげにしたままでは、解決に向かって一歩も前進できないことに気づくことだ。 要するに、したいことを作業要素と時間要素に分けて、時間経過(これは、英語ではシーケンシャル:sequential"と言います。)とともに一歩一歩前進する、 という癖がつくのである。 問題解決にはおそらくこのような方法以外にはいい方法はないだろう。だから、子供にプログラム教育をと文科省が言っているのだろうと思う。・・・いいことだよ! 物事を分析して再び組み立てるというのは。 西洋医学はこの考えでやってるよね。しかし東洋医学は、分析はしないで経験的に治療するので、まったく別のアプローチである。 果たしてどちらがいいのかな?・・・小生の勘では分析して組み立てるという方だ。DNAは漢方では発見できなかっただろうからだ。でも、薬は漢方がいい。 人体は数百億の要素から構成された総合体。どこか一つの要素にバグがいても、総合体ではそのことがどのように表現されるかは、今のところ明らかではない。 要するに一つの要素と表面に出る症状との関係が明確ではないのである。 だから、総合体としての人体を見ての投薬、いいのではないかな。
無事、電気錠を治して帰路につきました。もう夕方、帰り道でのショットです。(撮影時刻は19:11:52)
空堀川(手前)とその先の夕映えを撮ったものです。コンパクトデジカメ使用。
夕方の美しさには凄味がある、消えゆくものの放つ最後のメッセージだからだろう。それを取るためには。一眼レフの方がよさそうだ。
話別ですが、一昨日の火曜日、NHKbsで「セント・オブ・ウーマン」という映画やってました。 小生、変な名前だから、見てなかったが、終わり頃見てみたところ、ちょうどアル・パチーノが演説をするところで、間もなくハッピーエンドで終わりとなりました。 だけど、終わりに出る出演者などのリスト、これは「クレジットタイトル」というそうですが、その場面で流れたのが、チャプッリン主演の「街の灯」のテーマソング。 素敵なメロディだったが、何だったか暫くはわかりませんでした。だがその内思い出しました。それがチャプッリン主演の「街の灯」のテーマソングだったのです。
今回、その曲をネットで探し、リンク張っておきます。
聴けば素敵な曲ですが、それより編曲がよかったのは、「セント・オブ・ウーマン」の「クレジットタイトル」で流れたBGMのもの。 本当はそれを聴きたいのですが、流石にネットには落ちてませんでした。
仕方ないので、オリジナルので聴いてみましょう。ここをクリックして下さい
この曲の作曲は、チャップリン自身です。同じく、彼の主演作「ライムライト」の主題歌もチャップリン自身の作曲で、更に、 スマイルという曲も彼の作曲で、映画「モダンタイム」のテーマソングです。 羨ましいほどの才能の持ち主だったことがわかりますよね。 お陰で、梅雨のひと時を、楽しく過ごせます。
・・・「街の灯」のテーマソング、この夕映えの壮絶で美しい場面を代弁しているような感じですね。 チャップリンの曲って、どこか哀愁が漂ってます。・・・素晴らしい!
少し付言しますが、映画の中の花を売る娘さんを演じた女優さんは、ヴァージニア・チェイルという女優さん。1908年生まれだから、 この映画の出たのは23歳ほどでした。 1996年に88歳でえ亡くなられています。ご本人は大女優になる気はなかったといわれたそうです。・・・余裕だね!
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