秋のはしり

石井俊雄
今日は涼しい
朝から小雨
涼しいと、気分がいい
詩的な気分が湧いてくる
柄に無く
しとしとと降る雨秋のはしりかな
・・・珈琲でも飲むか
熱いのを
頭の中で聴こえてくるのは昔のワルツ
ラーララーラ、ラーララーラ・・・
メリー・ウイドウ・ワルツが鳴っている
パンでもつまもう
珈琲とともに
・・・やっと、目が覚めた
そんな気分で、ネットを探してみた。 ターゲットは、レハールのメリー・ウイドウ・ワルツ。 ヴィリアの歌も見つかった。
聴いてみるかい?100年前(正確には109年前)の素敵な曲を。 レハールのメリー・ウイドウ・ワルツはここヴィリアの歌はここをクリックしてくれ給え。
ワルツの方は器楽だが、ヴィリアの歌は声楽だ。 歌の言葉はドイツ語。 画面には、英語のスクリプトが付いている。 だから、日本語の歌詞を書かないでおこう。必要ないだろう。 要は、ヴィリアは森の妖精、それを狙った狩人が恋をする、というお話だ。
歌ってるのは、ルチア・ポップ。スロバキア出身のソプラノ歌手だ。素敵な声だね。 名前だけは聞いていたが、本物の声に接するのは、これが初めて。 54歳にしてがんで亡くなられた(1993年)そうだ。惜しいことだった。 このバージョンを選ぶまでに、20曲くらい聴き比べたのに。 中には、エリザベート・シュワルツコッフや、マリア・カラスもあったが、これを選んだのだ。
ルチア・ポップ、凄いソプラノだね。色々聴いてみて分ったことだ。 もう一曲ポピュラーなのをピックアップしてみよう。 「Lucia Popp - O mio babbino caro」が分りやすいと思う。・・・完璧だね。今まで聴いた中で最高だ。 以前、アンナ・ネトレプコのが最高かと思ったが、それより随分いい。 何処がかって?・・・純なのがいい。純とは、上手く歌おうとか、気に入られようとか、媚を売らないということかな。 それと、オクターブ上ったときの声がとても柔らかい。ちょっと真似できない天性を感じる。
 
 
 
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