十二月の川柳連歌

HP管理者
さて、十二月も、先月同様、川柳連歌にトライしました。
その内容を、標記の題名にて掲載します。良かったら、ご覧ください。 そして、今後、投句などしてくだされば、有難いです。
  1. 十二月の川柳連歌
    結果、十二月の川柳連歌、次のようになります。
    なお、「*」は、発句に複数の後句が付いて場合を表しています。記載の順序は投句の到着順です。
    また、「#」は、575に対する形式的な調整の提案を表しています。
    77が先の場合は、77を先に書き、後句の575は、後に書くこととします。
    吹かれても 梢に縋る 枯葉かな(石井ト)
    *縋る枯れ葉に 想いを寄せて(さがん)
    *今しばらくは残しておくれ(石井浩四郎)
    *イブ モンタンの 歌が聞こえる(亀川さん)
    *困ったもんだとオーヘンリー(野中進)
    *落ちて天下の秋を知るなり(野中進)
    *師走の街に凩が吹く(野中進)

    #世に連れて 子無しばかりの モデルかな(石井ト)
    #おみなごの名に「子」は付けずグローバル(亀川さん)
    「子無きは去れ」の 亡霊跋扈 ?(さがん)

    泥ネギは 葉っぱも食える ものと知り(石井ト)
    *誰にもありし もぎたてのとき(さがん)
    *吾も新鮮 もぎたての頃(さがん)

    これ昔 みな紅顔の 美少年(石井ト)

    妻問いに もう一杯と 下戸なのに(石井ト)

    もう一杯 だめよダメダメ 我が伴侶(さがん)
    すみません・・・ もう〜しません(石井ト)

    運動も したいが着替えで 息が切れ(石井ト)

    政見放送 慌ててチャネル 他に替え(石井ト)

    この選挙 だめよダメダメ 無駄遣い(さがん)
    *敵前逃亡より酷いよね(石井ト)
    *何はともあれ棄権はダメよ(輝子)
    *棄権と危険 同じ道(さがん)

    これ俺か? 同窓写真の 我も老人(さがん)
    変わらぬ声で 澄まして電話(西本俊子)

    大丈夫? 産めよ増やせの 大合唱
    地球号は 既に満杯(さがん)

    うば捨てか 間引きかそれとも 地球脱出(石井ト)

    鼻水や ハンカチ落とす 寒さかな(石井ト)

    この冬は 鼻水予防 一ダース
    マスクを買ひて 使い捨てなり(亀川さん)

    大掃除 決心までも 曇空(石井ト)

    腰痛装い 今年も回避(さがん)

    厨房で 年の瀬いつも 休みなし
    年明け三日 床に臥す母(さがん)

    お餅つき 曾孫も集い 大家族
    百超父は 紅顔の美少年(西本俊子)

    お前も俺も 厚顔の微小年(さがん)
    身の程も 知らずに寄せる 恋心(石井ト)

    今日もまた 兆し見つけて くそ!という(石井ト)

    この一年 健康法に 活路あり
    ふくらはぎ揉み 川柳遊び(脳の活性化)(さがん)

    まあいいか!? 手抜きだらけの 正月準備(さがん)

    訃報相次ぐ 昭和の時代を 道連れに(さがん)

    買い物を つい買い出しと いう世代(石井ト)

    くそったれ 目くそ鼻くそ くそみそに(さがん)

    ありがとう 何でもありの 川柳塾(さがん)
    *これでいいのか 折おり自戒(さがん)
    *私ガス抜き 他人にストレス?(さがん)

    何をくよくよ川端柳
    吹かれて何としょ
    水の向こうは即ぐ彼岸
    お迎えの待時間
    沈黙は金ガス抜きストレス
    てなことおっしゃいましたかね(都々逸など(パクリ)石井ト)

    来年も ガス抜きしましょ 川端で(石井ト)
  2. 解説
    野中君の句、「困ったもんだとオーヘンリー」について、解説文を頂戴していますので、 転載させて頂きます。
    O・HENRYの短編小説に「最後の一葉」(THE LAST LEAF)があります。
    粗筋を言いますと、アメリカのある古いボロアパートに2人の女画家が住んでおり、 ある嵐の夜にそのうちの一人が重い肺炎となり医者にもう助からないと告げられます。 気落ちした病人は、隣のレンガ建物の蔦が風に吹かれて落ちてゆくのを見て 自分もあの枯葉のように死ん逝くのだと思うようになります。 嵐の次の夜蔦は最後の1枚に成っていましたが、 これを見て患者は最後まで頑張ると気力を回復しますが、それはこれを聞いた隣に住む売れ ない老画家が嵐の次の夜、雨に打たれながらレンガに渾身の思いで壁に蔦の一葉を描いていきます。 患者はこれを見て気力体力を回復することとなりますが、老画家は畢生の蔦の絵を書いた後、 3日後に肺炎でこの世を去ります。
    以上が粗筋ですが、12月の川柳連歌の「吹かれても梢に縋る枯葉かな」 を詠んで何時までも枯葉が落ちなければ、作者のO・HENRYも同時代に生きていれば傑作を モノにできず困ってしまったのではないかと忖度した次第です。
     
  3. 一月の発句
    一月の発句は、
    喜寿の歳 できればパスと 言いたいよ
    です。
    後句の77、よろしくお願いします。メールなどで、送ってくだされば、ありがたいです。
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