七月の川柳連歌

HP管理者
さて、七月も、先月同様、川柳連歌にトライしました。
その内容を、標記の題名にて掲載します。 良かったら、ご覧ください。 そして、今後、投句などしてくだされば、有難いです。
  1. 七月の川柳連歌
    七月の川柳連歌、次のようになりました。
    なお、「*」は、発句に複数の後句が付いて場合を表しています。記載の順序は投句の到着順です。
    また、「#」は、575に対する形式的な調整の提案を表しています。
    77が先の場合は、77を先に書き、後句の575は、後に書くこととします。
    なお、括弧書きは短い解説文です。


    梅雨最中まだ降ってると二度寝かな(石井ト)
    パン焼く匂い鼻をくすぐる(宇佐見輝子)

    為せば成る思いばかりに七月来(宇佐見輝子)
    言い訳さへも うまいものなし(石井ト)

    ふるさとへ 従兄弟の喜寿の お祝いに(石井ト)
    祝う者なし 我が誕生日(さがん)

    白寿まで 待てば海路の 日和かも(石井ト)

    清貧は 葉隠れ論語の 隠し味?(さがん)
    武士が気取れば この世は闇よ(石井ト)

    上からは平成等と読むけれど、なんとか成るべーと下からは読む* (野中しん)

    銀色の小さきUFOの形して、ドローン墜ちるなり官邸の上に*2 (野中しん)

    年老いて背筋の伸びの短かければ、畳の上に届かざりけり*3 (野中しん)

    七夕や スタップ細胞 雲がくれ*4 (さがん)

    鑑定団の 3000円に 満足し(石井ト)
    わが骨董価値を 値踏みしてみる*5(さがん)

    古希は過ぎ 遠に賞味期限も 切れたろに(石井ト)

    生かされているからこその暑さかな (近藤弥生)
    *暑さも肴 愉しみ増えた (さがん)
    *そうでなければ熱ちちちち!かな (石井ト)

    老妻と ノンアルコールの 月見かな (石井ト)

    台風の雨間を縫って蝉時雨 (西本俊子)
    *お休み付きで優雅に婚活(石井ト)
    *はや虫の音の夜々の間に間に (宇佐見輝子)

    蝉しぐれ 想いは遥か 鯱の門*6 (さがん)

    全開で さあ始めよう 夏の朝 (石井ト)
    スカッと爽やか 梅雨明け宣言 (さがん)

    夕方には 風呂に入って 総替えだ(石井ト)
    *締めの儀式は ビールで乾杯 (サガン)
    *かみさんの顔色 覗いながら (石井ト)
    *濁り目進み 顔色読めず (さがん)

    誕生日 業者のメール 二つ三つ*7 (さがん)
    余計なお世話 即座に削除 (さがん)

    喜寿祝う 孫からまさかの 初メール (さがん)
    一言なれど 可愛さ募る (さがん)

    寒暖計測ってどうにかなるじゃなし (石井ト)
    *でもトントントンとやってみる (石井ト)
    *測らないのが最善の策 (野中しん)
    *そうゆうものはいりません (野中しん)


    皆さん、77や575などお寄せくだされば有難い。
  2. コメント
    (*)本歌「上からは明治等と読むけれど、治まるめいと下からは読む(詠み人知らず)」
    (*2)本歌「こんじきの小さき鳥の形して、銀杏散るなり夕日の丘に (与謝野晶子)」
    (*3)本歌「瓶に挿す藤の花房短かければ、畳の上に届かざりけり (正岡子規)」
    (*4)スタップ細胞追っかけファンは夢を追い続ける (さがん)
    (*5)古希は充分骨董品? (さがん)
    (*6)悪がき時代、赤松小と附属小の境界、睨み合いの城門近くは蝉取りの宝庫 (さがん)
    (*7)顧客全員への同文紋切りメール (さがん)
  3. 八月の発句
    八月の発句は、
    八月は せんべい布団に 網戸で寝(石井ト)
    です。
    夏の夜は寝苦しい。だから、敷布団はせんべいなのがいい。
    それに、網戸で寝ると、冷気がそこはかとなく流れ込み、心地よい。
    本当は、ベランダで寝るのが最高だろうが、蚊にさされるだろうし、朝寝が駄目だろうし、止している。 今のところだが。
    最近、腸内フローラとか、便微生物移植療法、とかの自然物利用の治療法が脚光を浴びてる。
    背景には、人の生活空間が、余りにも都会化し、自然との接点が少なくなったことによる病変が増えている、 と報じていた(数日前、NHKテレビで)。
    比較事例として、ケニヤの原野で暮らす原住民と都会人とを比べていた。
    前者は糖尿病も肥満もうつ病もがんも少ないとし、その原因として挙げたのが腸内フローラの多様性の差だった。 ちなみに、腸内フローラとは、腸内に寄生する微生物、細菌、ウイルス、などのこと。なんでも、200兆匹もいるそうだ。 フローラとは、花園。 それらを腸内の花園になぞらえたわけだ。
    だから、夜だけ限定でのベランダ暮らし、蚊に刺されたり、外気中を彷徨う微生物(居るかどうか知らないが) を取り込んだりして、より健康になるかも知れない。
    我々は生活習慣病という言葉を聞いて久しいが、その本当の原因は、生活習慣ではなく、 腸内フローラの喪失にある可能性が強い。
    だから、この川柳、自然回帰による腸内フローラの再生願望の顕われ、でもある。 自力で再生出来ればいいが、できなければ他力に頼ることになる。 そうなると、便微生物移植療法が有力だ。
    だから、そうならないようにとの思いが込められているところに笑いがある。 便って、人のうんちのことだから。
    皆さん、575や77、お寄せください。
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