八月の発句
八月の発句は、
八月は せんべい布団に 網戸で寝(石井ト)
です。
夏の夜は寝苦しい。だから、敷布団はせんべいなのがいい。
それに、網戸で寝ると、冷気がそこはかとなく流れ込み、心地よい。
本当は、ベランダで寝るのが最高だろうが、蚊にさされるだろうし、朝寝が駄目だろうし、止している。
今のところだが。
最近、腸内フローラとか、便微生物移植療法、とかの自然物利用の治療法が脚光を浴びてる。
背景には、人の生活空間が、余りにも都会化し、自然との接点が少なくなったことによる病変が増えている、
と報じていた(数日前、NHKテレビで)。
比較事例として、ケニヤの原野で暮らす原住民と都会人とを比べていた。
前者は糖尿病も肥満もうつ病もがんも少ないとし、その原因として挙げたのが腸内フローラの多様性の差だった。
ちなみに、腸内フローラとは、腸内に寄生する微生物、細菌、ウイルス、などのこと。なんでも、200兆匹もいるそうだ。
フローラとは、花園。
それらを腸内の花園になぞらえたわけだ。
だから、夜だけ限定でのベランダ暮らし、蚊に刺されたり、外気中を彷徨う微生物(居るかどうか知らないが)
を取り込んだりして、より健康になるかも知れない。
我々は生活習慣病という言葉を聞いて久しいが、その本当の原因は、生活習慣ではなく、
腸内フローラの喪失にある可能性が強い。
だから、この川柳、自然回帰による腸内フローラの再生願望の顕われ、でもある。
自力で再生出来ればいいが、できなければ他力に頼ることになる。
そうなると、便微生物移植療法が有力だ。
だから、そうならないようにとの思いが込められているところに笑いがある。
便って、人のうんちのことだから。
皆さん、575や77、お寄せください。