九月の川柳連歌
九月の川柳連歌、次のようになりました。
なお、「*」は、発句に複数の後句が付いて場合を表しています。記載の順序は投句の到着順です。
また、「#」は、575に対する形式的な調整の提案を表しています。
77が先の場合は、77を先に書き、後句の575は、後に書くこととします。
コメント欄には短い解説文を付けました。
気もめいる 開けばメール コマーシャル* (石井ト)
これでも来るうちゃまだましよ (石井浩四郎)
夕立は 無しに賭けたか 留守の家 (石井ト)
ふとんを干して 洗濯どっさり (亀川さん)
今は亡き恩師に伝える術もなし、ただ滄浪と校門に立つ (野中しん )
弁当を無い子に与える新卒の、教師の姿今も眼に有り (野中しん )
空襲に我と妹両手にし弟を背中に、母は裸足で防空壕へ*2(野中しん )
長崎の原爆投下家の前の、榎木に登り雲をじっと見る (野中しん )
弁当のお菜に手長エビを釣り、名人と呼ばれしはまぼろしか (野中しん )
卒業を楽しみにしていた我が父は、大学3年の秋に逝きたり (野中しん )
受け取りし父の遺品の中に見出せり、封筒の中の我が授業料 (野中しん )
新調も 袖を通さず お蔵入り
喉元過ぎれば 酷暑も愛(いと)し *3 (さがん)
寝静まり 雨漏りの音 トンテンと*4 (さがん)
安倍総理 国民相手に ぼったくり (石井ト)
何処から見ても みたんなかねえ (さがん)
(敬老の日)
秋晴れに ひとそれぞれの 敬老日 (さがん)
敬老日 思わず相手と 見つめ合う*5 (さがん)
敬老日 想いに耽る 日溜まりで*6 (さがん)
相応しい日を ただ一度だけ (老いしクリステル)*7
敬老日 老人溢れ 意味薄れ (さがん)
名月や 変哲もなし 喜寿の秋 (さがん)
すすめられしは お茶ばかりにて (石井ト)
山栗焼けば 七十七の 珍味かな
*家内もつられて 三つ四つ (石井ト)
*目出度くもあり 侘びしくもあり (さがん)
連戦連敗 最後にニッコリ笑うが 大望さ (石井ト)