俳句三昧

宇佐見 輝子
皆様ご無沙汰しております。同窓会に参加出来ず失礼致しました。写真等見せて頂きました。
さて先日の徳永さんの海ゆかばは、まだ拝見していないので、(近々娘宅で拝見します。)どんな文章か分からず残念ですが、10月末私は現代俳句協会全国大会で1万5千句の中から秀逸賞をいただいた句が、
「東北のまだ濡れている魂迎え」
という、まさに水漬く屍を詠った句で大阪での式へ行って来ました。
昨年の津波で流された方々のことを俳句にしたのですが、もとはと言えば夫の祖父を思って作った句なのです。彼は、日露戦争の最中、鉄道技師として朝鮮に赴く途中、乗っていた佐渡丸がロシアに攻撃され、玄海灘の藻屑となりました。船はなんとか戻って来たそうですが、乗ってはいなかったようです。当時、捕虜になるのは末代までの恥と言われていたために自害した方が多く居たそうですが、真相は解りません。幼子二人を残してまだ25歳の若さのでした。
宇佐見に嫁してからお盆には迎え火や送り火を焚き、今年で48回群馬県から和尚さんを迎えてお経をあげてもらっているのですが、今年はふと東北の方々にも思いが及び句になりました。祖父に頂いた賞と思っています。
嬉しかったのは、賞状等より俳句や名前などが刻まれた、鏡で出来た写真立て位の楯を頂き、この鏡に朝日があたると、朝食の私の胸の当たりに虹が掛かるので、とても幸せな気分になります。
今年は色々忙しく過ごしましたが、中でも百七十人での俳句短冊展は盛会でした。今年は三つの小学校から五十句の生徒作品が集まり、その家族が揃って見に来てくれましたので、会場が若返ったのが何よりでした。25年開催しておりますが、初めてのことでした。最近は個人情報云々と子供の名前を出すのも大変で、一人ひとり親の承諾書を取ってのことでしたが、ふたを開けてみると、展示したことを大変感謝されました。私の棲む横浜市旭区のこの俳句会で、初めから参加しているのは私ひとりになってしまい年月を思い感無量です。
ある学校では毎月19日を一句の日と言って全校生徒600人に俳句を作らせているそうで、驚きました。今年から小学六年生と中学一年生は教科の中で俳句を習うようで、親の関心も高いようでした。色々成績も残せた忙しいけれど良い年で終わりそうです。
宇佐見さんです。今年の5月のです。10年前とかではありません。(HP管理者)
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