招かれざる客

石井ト
最近、訃報を聞くことが多い。
昔、アメリカ映画で「招かれざる客」というのがあった。その題名が訃報を連想させる。 原題は、"Guess Who's Coming to Dinner" 直訳すれば、「夕食に来たのは誰だと思う?」だろうか。 1967年(昭和42年)の事であるが、それを思い出してしまった。 映画では、ある黒人男性が招かれざる客であるが、現実世界では、訃報がそれを指している。
このテーマ、招こうと招かなかろうと、コントロールの効かないことは承知だが、心の折り合いをつけるのに苦労することでは同じである。
そのやるせなさを文章にしてみたので掲載する。
招かれざる客
  1. 訃報は招かれざる客
  2. 突然やってくる
  3. 追い返したいくらいだ
  4. 私ならアポをとるのに
     
  5. どうせ一度は
  6. あの世とやらへ
  7. いくは定めと分かっちゃいても
  8. 俺より先とは知らなんだ
     
  9. 生きていくだけなら
  10. する苦労はしれている
  11. 飯が食えればそれでいい
  12. だがトリは嫌
     
  13. 愚痴じゃなけれど
  14. この世のことは
  15. かえる瀬もない渕ばかり
  16. 流されてやるさ淡々と
     
  17. 願わくば
  18. AI残して逝ってくれ
  19. 電話かければ応えるような
  20. 「おい!とっちゃんこー」と
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