招かれざる客
石井ト
最近、訃報を聞くことが多い。
昔、アメリカ映画で「招かれざる客」というのがあった。その題名が訃報を連想させる。
原題は、"Guess Who's Coming to Dinner" 直訳すれば、「夕食に来たのは誰だと思う?」だろうか。
1967年(昭和42年)の事であるが、それを思い出してしまった。
映画では、ある黒人男性が招かれざる客であるが、現実世界では、訃報がそれを指している。
このテーマ、招こうと招かなかろうと、コントロールの効かないことは承知だが、心の折り合いをつけるのに苦労することでは同じである。
そのやるせなさを文章にしてみたので掲載する。
招かれざる客
- 訃報は招かれざる客
- 突然やってくる
- 追い返したいくらいだ
- 私ならアポをとるのに
- どうせ一度は
- あの世とやらへ
- いくは定めと分かっちゃいても
- 俺より先とは知らなんだ
- 生きていくだけなら
- する苦労はしれている
- 飯が食えればそれでいい
- だがトリは嫌
- 愚痴じゃなけれど
- この世のことは
- かえる瀬もない渕ばかり
- 流されてやるさ淡々と
- 願わくば
- AI残して逝ってくれ
- 電話かければ応えるような
- 「おい!とっちゃんこー」と
コメントはこちらへメールして下さい。その際、文中冒頭に「HPコメント」と記して下さい。
Email
<コメント欄> 当欄は上記のメールをコメントとして掲示するものです。