- 11月1日(十一月の発句)
アパートにも 長閑な長閑な 秋日和 (石井ト)
(今日の午後、高齢者健診のおまけで受けたお腹のエコー検査をしての帰り、ふと見ると、小さなアパートの2階のベランダに、
洗濯物を取り込む主婦の姿を見て思いついた川柳です。今日の関東はいい天気の秋日和でした。
小さな小さなお家にも、秋の恵みは遍く及んでいるというのが実感できた瞬間でした。)
秋日和 月替われども 鬱々と (さがん)
(11月になりましたが、何となく体のだるさが続き、爽快気分が戻らない)
病持ち 友の健康 妬ましい (さがん)
- 11月3日(秋の陽だまりのなかで)
秋日和 きのうは鬱で 今日は躁 (さがん)
口ずさむ 気分はどこから 来るかしら (さがん)
(子供の頃聴いたNHKの“朝はどこから来るかしら〜♪”の節をつけてまどろむ)
- 11月4日(血は争えない?)
秋日和 陽だまりの我 晩年の父 (さがん)
(父愛用の形見分けセーターまで着用、翁姿は父そっくり?)
久しぶり スカイプ*の孫 誰に似る? (さがん)
(1年ぶりにスカイプが通じた孫はガールフレンドに夢中とか、誰に似たのか慨嘆!)
* スカイプ("Skype")は、マイクロソフトが提供するインターネット電話サービス。(HP管理者)
- 11月7日
(喪中はがきが来る季節になりました)
年賀状 昔はワクワク 今悩み (さがん)
- 11月20日
ラプラスの 悪魔に問はむ 笛の前 (石井ト)
(「ラプラスの悪魔」とは、宇宙の過去及び未来の全てを完全に予言できる魔物のこと。
笛吹く前に踊るかどうかを訊けば、効率的というわけだ。
なお、ラプラスとは、18世紀のフランスの数学者で、「ラプラスの悪魔」はその発明品。
でも、ご安心、この悪魔はすでに退治されているそうだ。)
- 11月22日(寒い夜)
皺だらけ じっと手を見る 傘寿翁 (さがん)
仏壇の おや(両親)の遺影は 同世代 (さがん)
(昔は老けて見えた親の遺影も自分と同世代に見える)
ともがきも つつがなきやと 寒い日々 (さがん)
- 11月22日(年賀状)
断捨離の ふと手を止める 賀状束 (さがん)
亡き友の 拙き賀状 懐かしき (さがん)
賀状束 期せずして 年代譜 (さがん)
- 11月23日
妻旅行 留守三日目で 納豆めし (石井ト)
(家内が3泊ほどの予定で、佐賀に帰っています。見舞いとか弔問とかで。
それでこのところ一人暮らしを楽しんでますが、でも、三日目の晩ともなると作り置きが無くなり、愈々飯を炊くことになりそう。
食品棚をみたら、買ってきたばかりの「さとうのご飯」が3箱見つかりました。でも、私はそんなものは嫌い。
だから、飯を炊くつもりです。納豆はあるようだし。)
- 11月24日
妻帰宅 卵ご飯を 食い損ね (石井ト)
(家内が昨夜帰宅。4日目の食卓に上るはずだった卵ご飯は無しとなりました。)
襤褸出して 老骨晒す モード替え (石井ト)
(22日が24節の小雪。愈々襤褸(ぼろ)の出番。お洒落モードから防寒モードへ切り替えを余儀なくされました。
ぼろではなくポロならいいが。)
- 11月24日(奥さん不在の留守番役ご苦労さん、でも羨ましい)
羨まし 留守番役の 自由の身 (さがん)
(小生の留守番役はいつだったのか思い出せない、一年前だったかな〜)
姉兄も 今やベッドが 生活圏 (さがん)
(寄る年波は受容して、これからもよろしく。)