- 4月1日
花に雨 に譬えてみては 苦笑い (石井ト)
(今日は雨、憂鬱さがつのります。せめてわが身を花に譬えてみました。「月に叢雲 花に雨」といいますから。結果は苦笑いでしたがね。)
- 4月2日
マスク2枚 真面目なのかね まるで竹槍 (石井ト)
(安倍総理のマスク2枚配布のニュースに、太平洋戦争末期の子供の頃、日峯さんの境内で行われた市民への軍事訓練を思い出した。
婦人会のおばちゃんたちが竹やり持たされて、人寸大の藁人形めがけて竹やりを突き刺す訓練だ。
私の祖母もその中の一人だったのは意外だったが、祖母の番になって、力一杯竹やりを突き刺したが、やりが流れて転んだので吃驚したことを憶えている。
新コロナという大敵にマスク2枚配布と聴いて、まるで竹やりだと思った。今も変わってないね・・・プアーな発想力は昔と同じだ。
チープな材料でやってる感を演出しようというのだろうか。洗えば何べんも使えるという発想もしゃくにさわる。)
- 4月4日
在宅自粛して 鬱と塵増え マスク減り (石井ト)
(新型コロナの自粛要請で家に籠れば、コロナ鬱となり勝ち。それに塵だけはいつもより出る。減るのはマスクだけ。布マスク来るから。それも2枚も。)
在宅自粛して 女房どのの 役に立ち (石井ト)
(久し振りにごみ処理を手伝いました。結構大変。)
- 4月5日
谷川です。元気そうですね。コロナ騒ぎどこ吹く風ではありませんか。
私、例年だったら近くの吉野の千本桜や、高遠の小彼岸桜を見に行くのですが、今年はコロナの所為で自粛しています。
その代わり、歩いて10分ぐらいのところにある覚如上人創建と伝えられる西本願寺の西山別院に花見に行ってきました。
境内外約十本の櫻があり、今まさに満開です。暖かい陽射しに包まれて、桜の下のベンチに腰掛け本堂大伽藍を背に一陣の風に舞う花弁を賞で、本堂前広場で、花見の親
子連れの児らが花見など関係なし嬉しそうにはしゃぎ走り回る長閑で和やかな春の情趣にしばし浸ってきました。ここはコロナ禁制の地です。
ところで私の句ではありません、毎日新聞に紹介されていた句ですが、
花見に込める私の心境をこれぐらいしみじみと如実に語ってくれる句はないと思います。
今生の今日の花とぞ仰ぐなる 石塚友二(谷川眞雄選)
何事に接するも一期一会ですね。明日は引き続き花を愛でながら鴨川沿いに下賀茂神社から上賀茂神社まで歩こうと思っていま
す。
- 4月7日
テレビ番 醤油せんべい 小分けにし (石井ト)
(愈々緊急事態宣言が発せられた。外出自粛が本格化すれば、やることが無く、テレビを見ることが多くなる。テレビ番の誕生だ。
テレビ見ながら醤油せんべいをポリポリやればいつの間にか元桶が空になるので、用心のため小分けしているというわけだ。
・・・テレビ番にも工夫が必要ということ。切ないね!)
- 4月10日
冷蔵庫 入れりゃ忘れるからと 妻は食べ (石井ト)
(腹いっぱいなのによく食えるなと思うが健啖なのは結構。特に今の時期は。)
- 4月13日
昨日今日 2行で終わる 日記かな (石井ト)
(昨日も今日も雨とコロナ禍で、日記に書くことがない。1行目は「雨」、2行目は「ズーット在宅」)
- 4月20日
我が箸は 三度三度の 飯のため 目には見えれど 乾く間もなし (石井ト)
(コロナ禍の外出自粛で、三度の飯を家で食べるので、箸の乾く間もないと家内がぼやいた。
本歌は、「わが袖は 潮干にみえぬ 沖の石の 人こそ知らね かわくまもなし」百人一首より二条院讃岐。)