- 11月7日
立冬や 家内と焼芋 半分し (石井ト)
故郷は 70年余も 元のまま (石井ト)
(今日は立冬。寒いので家内と葛湯と焼き芋を分けて食べ、つい餓鬼の頃の話に花が咲いた。
あそこには焼き芋屋があって、買いに行けば、おじさんが黒光りする軍手で、芋を窯から取り出してくれた・・・。
などの思い出話である。家内とは家が近かったので、土地勘が共通で話が弾んだ。
思えば70年余の歳月を経ても餓鬼のころのままあるみたい。我が心の故郷は。)
82で 罹る病は 50肩 嬉しくもあり 嬉しくもなし (石井ト)
(このところ、右肩が痛くて右手が上がらなくなった。医者に行ったら診断は50肩とか。50と言われるのは満更でもないが、痛いのは嫌。
老後は複雑である。)
- 11月8日
一木の起承転結落葉期 (宇佐見輝子)
秋灯下いま入魂の一行詩 (宇佐見輝子)
校庭のノックと怒声秋高し (宇佐見輝子)
しろがねの日矢をいただく花芒 (宇佐見輝子)
至福とは小春のベンチ塩むすび (宇佐見輝子)
歳一つ重ねて秋の過ぎ行けり (宇佐見輝子)
人による一語の加減そぞろ寒 (宇佐見輝子)
色変えぬ松をこころに道遠し (宇佐見輝子)
- 11月9日
内田良平氏より以下の投稿をいただきました。なお、氏は佐高の7回生にして、石井トの義兄です。
今日は!石井俊雄の義兄の内田良平です。
自ら俳句の伝道師を以って任じていますので、投句を見かけての投稿です。
自分の句で面白そうなのを選んでみました。
バス停に松山容子麦の秋 (内田良平)
シャラララとカーペンターズ夏帽子 (内田良平)
一湾をひとつの息に揚花火 (内田良平)
失くしたる恋の数ほど曼殊沙華 (内田良平)
子と母のノラ物干しの良夜かな (内田良平)
- 11月12日
お主もか! 喪中はがきの 悲哀かな (石井ト)
(今日、思いもしなかった喪中はがきを受け取った。俺より若いのに・・・。)
- 11月20日
呆けるより 甘党止める 決心し (石井ト)
(スーパーのレジで、巾着を忘れ(複数回)、脳の衰えを実感した。原因は糖のとり過ぎのようだ。NHKの「Bs1スペシャル アルツハイマーと戦う」を見たから。)
リコードで 頭脳アプリを インストールし (石井ト)
(上のNHKでやってたリコード法のリコードとは、"recode"で、頭の中の頭脳アプリを更新することかと思った。
だが、本当は、リコード法は認知症の新しい評価・治療法。
元カリフォルニア大学サンディエゴ校の教職、現在バック研究所・MPIコグニション所長のデール・ブレデセン医師により開発されたもの。
リコード法の直訳は、「ReversalofCognitiveDeclineinAlzheimer'sdisease」(アルツハイマー病における認知機能低下の回復)です。)