全陶展と雑談の会

石井俊雄
一昨日、11月23日(金)、上野公園の中にある東京都美術館で催された全陶展を観にいきました。
何故なら、石井浩四郎君の作品が出展されているので。
その後、昼食を食べて雑談しました。 1年分ほども。
 
 
今日は、勤労感謝の日。聊か雨模様でしたが、上野公園は結構な人で賑わっていました。
左はスターバックコーヒーです。正面奥は国立博物館。
 
 
会場は4つの部屋に分かれていましたが、その1つの部屋を上の方から撮りました。
 
 
石井浩四郎君の作品「備前四方面取壷」です。少し高さが出ていいバランスだと思います。
どうやって作るのか尋ねたら、轆轤(ろくろ)を使って叩くそうです。 でも、背が高くなると轆轤(ろくろ)が難しくなるとのことでした。
 
 
金銀彩釉「回遊」です。草開清美(富山)作。
以下、幾つか小生の目に留まったものを掲載してみます。
 
 
「方丈記」金子光司郎(千葉)作。
この赤が何とも言えず素敵でした。ワインレッドというのかな?
 
 
「染付あけび紋大皿」松本 巧(静岡)作。
うん!悪くない。見た目の気合みたいなものでそう思いました。以下同じです。
 
 
「晩秋の小径」加藤美津子(神奈川)作。
 
 
「和紙染め野葡萄文皿」榧場修一(千葉)作。
 
 
会場から出るところ。槇原(陽)さん、江頭さん。
うん!悪くない。江頭さんの笑顔。
 
 
戦友との集合写真です。惚けとの戦いに挑むのだ。武器は雑談。天に代わりて惚けを討つ忠勇無双のわが友は・・・。
 
 
上野公園出口にて。この後直ぐ解散しました。
 
 
 
 
昼食を食べながら大いに雑談しました。
話の中身は、惚けない方法論。「ためして合点!」の方法とかです。
私は、貝原益軒の「養生訓」にあるという歯噛み30回というのを言っておきました。 それは実行可能だから。しかし、実現性を無視してよいなら、「働くことは養生の道」という養生訓の一つを採りたいのですが、 我々の歳では無理かも知れません。
PTSDの話しも出たりして、生きるって本当に大変だなと思う会でもありました。 ピンと来てない人もおられたようですが。
皆さん、如何に惚けないか!頑張りましょう。
先日、メールで新渡戸稲造の「武士道」が多弁を斯くの如く評していると書きました。
口開けて 腸(はらわた)見する 柘榴かな
「武士道」では多弁を余りよいこととは談じていません。
人の深奥の思想および感情を多弁を費して発表するは、わが国民の間にありては、 それは深遠でもなく誠実でもないことの間違いなき徴(しるし)であるとなされる。
と書いていますから。
でも、惚けるとなると話しは違って来ます。 ぼけなす(木瓜茄子)よりも柘榴がいいに決まっています。口は開けてもです。
それで、
口開けぬ 木瓜茄子よりも 柘榴かな
で大いに雑談して行きましょう。きんさんぎんさんの娘たちに準じて。
最後になりましたが、昼食、美味かったですよ。中華でしたが。 私は、チャーハンをリクエストしました。 紹興酒も少々。・・・これが絶品でよかったです。 焼きビーフンも頼みたかったのですが無くて残念。 スープが美味かったです。塩加減が絶妙でしたから。 最後にシナ茶(ジャスミンティー)を頂きましたがこれが少し温くて残念!臥龍点睛を欠くの感でした。 しかし、総じてリピータブルでした。
上野精養軒は、行ってみたけど1時間待ちとのこと。 ネットで調べたところでは、思ったより評判がよくなかったので、他を探すのに躊躇はありませんでした。
その代わりにぶっつけで入った店、当たりでラッキーでした。 来るとき公園の入り口近くで暇そうなレストランや喫茶店を横目で見て来た中の一店でした。 実は、精養軒と言ってしまった手前、混んでる場合の代替店をある程度考えておく必要があったのです。 それで、横目で眺めた次第でした。
上野公園では芸大の学食も興味がありました。 調べたら一般客もOKだそうで、皆さんに訊いて、 美味くないかも知れない冒険にチャレンジする勇気があるなら行ってみる積りでした。 ですが、この日は勤労感謝の日。学食はやってないのを小生はうっかりしてました。 しかし、学食、一度ためしてみたいですね。 芸術家の卵の食いっぷり一度見てみたいから、不味さは、仮令あったとしてもその代償ということになります。 美味ければ望外の歓びですし。
実は、来る前に20分ほど時間があったので、国立西洋美術館の中にある「睡蓮」というスイートの店を覗いてみました。 ネットで調べたところでは評判がよかったので、 時間があったらそこでケーキセットでもとって雑談すればいいと思ったからです。
ですが、10人ほども待っていて諦めました。 だから、雑談もできた中華の店が当たりでよかったです。
総じて言えば、ぶっつけ本番のぶらり旅、意外性を求めた上野ブラでした。
最後にもう一つ。 それは、お出かけの効用ということです。 珠に経験する非日常、これは惚けに効くのではないでしょうか。 小生も、及ばずながら身支度に相当の時間を掛けてきました。
あれで?なんて言われて「失礼な!」と怒ったりするのも非日常。 また、家内が色々口出しするのもそう。
身支度に 家内口出す 戦友会
でした。
家内がくれるプレゼントもこういうときは問題なしとはしませんね。 本当は、愛用の草臥れた野球帽がいいと思っても、そうはさせてくれないから。 ・・・かくて家庭の円満は保たれるのでした。涙なくしては語れない物語ですね。実(げ)に健気なる我が身かな・・・。
 
これからは、惚けとの戦いが待っている。 諸君とともに戦って行こう。 世界で最も有名な行進曲「旧友」Alte Kameraden Militarmarschを聴いて頑張るぞ!
最後に一言、
「死ぬのも怖いが惚けるのはもっと怖い!」
この命題が認められるなら、安楽死も認められるだろう。そう願っている。小生は。・・・安心して惚けられるように。
 
 
 
 
コメントはこちらへメールして下さい。その際、文中冒頭に「HPコメント」と記して下さい。 Email

<コメント欄>   当欄は上記のメールをコメントとして掲示するものです。