春、昼食会
石井俊雄
昨日、2月24日(月)、石井(浩)君の呼びかけで昼食会が開かれました。
小生も参加し、賑やかな一時を過ごしました。
集まったのは9名、色々な話をしましたが、印象にのこったのは、宇佐見さんが
淡谷のり子の持ち歌だった「別れのブルース」を了ちゃんがカラオケで歌った歌声が素敵だと訴えておられたこと。
更に、最近の歌謡曲というか演歌というかJポップというか、若手の歌手などについても、その良さを褒めておられました。
そんなこととか、交えながら、写真を数枚、掲示します。良かったらご覧ください。
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新宿の中華料理店「シェンロン」での昼食会でした。その冒頭、乾杯の直前の写真です。
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「シェンロン」での昼食会を終えて、その店を出たところで、並んでもらいました。
このシーンは全部で3枚とりましたが、この写真は最初の1枚目です。
まだ、完全に取り繕うまでには至らないざわめきが撮れている様な感じなので、採りました。
取り繕われると、ツンとすました冷たい表情になるのです。
だから、少し、ざわめいた感じのがいい。
そうすると、人の表情は、柔らかく輝くのだ。
私などはそんなに違わないのだけどね。いつも冷静沈着を心がけてる所為だろうが。
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「シェンロン」を出て新宿駅へ向かう場面。
我々は、京王線に乗るルートを進みましたが、ふと見ると、JR新宿駅に向かうルートを行くご婦人方が、
新宿駅南口に行こうとして、甲州街道を渡るべく信号待ちをしておられる姿を発見し、撮影してみました。
小生は歩道橋を渡って既に向こう側にいました。甲州街道の道幅はここいら辺では50数メートルはあります。
だからちょっと遠いかな〜と思いましたが、精一杯ズームして、トリミングしてみました。
ちょっとマスクが気になるし、ピントも甘いけど、
比較的珍しいロケーションだし、目線が揃っているし、まあまあかな、という感じの写真です。
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ところで、冒頭話した音楽の話をしよう。
宇佐見さんが挙げたのは、次の曲。
- 了ちゃんが歌った「別れのブルース」
- 門倉有希の「J」
- テレサ・テンの「空港」
- 高橋真梨子の「ジョニーへの伝言」
- 五輪真弓の「恋人よ」
- 松原健之の曲
- 福田こうへいの「南部蝉しぐれ」
- クリス・ハートの曲
上記の曲からこの曲を聴いてみた。
つぎは、了ちゃんの「別れのブルース」と、
淡谷のり子の「別れのブルース」も聴こう。
なお、了ちゃんの「別れのブルース」は先に本HPにて「追悼」としてご遺族のご了承を頂いて掲載したものです。
了ちゃんの「別れのブルース」と淡谷のり子の「別れのブルース」、聞き比べてみると、少しだけ音符への字割りが違っているのに気が付くだろう。
それは、「恋には弱い」というところと、「心と心」というところ。
だから、了ちゃんは、淡谷のり子の通りではなく自分のオリジナルな字割りで歌ったことになる。
でも、上手いものだ。
彼女は、逝っちゃいました。この音と画像と我々を残して。
昼食会で音楽の話が出たのは、久しぶり。おそらく初めてではないだろうか。
米光さんや、了ちゃん、井上、などなど居なくなって寂しいが、美味いものや音楽でも聴いて頑張って行こう!
遠い昔のことだが、確か同窓会のカラオケで米光さんが歌った曲が素敵だった。
余り素敵なので、「この曲、何というの?」ときいたことがある。
答えははっきり憶えてないが、確か
この曲だったと思う。
兎に角、ハイテンポのビートの効いた曲だった。となると、彼女らしいよね。体を揺すってステップする姿が浮かぶようだ。
それから、昼食会で宇佐見さんからこんな質問がありました。
参加者は、誰も答えられなかったのですが、どなたかお心あたりのある方は、一報下さい。
「佐高3年のとき、学校で誰かが歌った曲が素晴らしかった。もう一度聴きたいが、曲が見つからない。
ご存知なら教えて下さい。曲名は、確か、『冬の恋は冷たくて』だと思う。」
とのこと。
この場を借りて、よろしく!
宇佐見さんは、淡谷のり子の声は余り好きではないと云われたが、
よく訊くと、それは若い頃の淡谷のり子の声ではなく、
かなり年とってからの淡谷のり子の声だということであった。
確かに小生も、年とってからは余りいいとは思わなかったが、若い頃の歌声はとても厚くて艶があってしまった声だった。
何しろ、服部良一が聞き惚れた声なのだから、間違いはないだろう。
若い頃の淡谷のり子の素敵な歌声を聴いてみよう。厚くて艶があってしまった声、これが間違いないことが分かるだろうから。
1938年(昭和13年)制作のヒット曲
「人の気も知らないで」がいいと思う。
宇佐見さんが、この曲を聴いて、淡谷のり子の歌声、認めてくれれば嬉しい!
この曲の原曲は、1931年、ダミアが主演した映画『ソラ(Sola)』の主題歌。
作曲はギイ・ゾカ、作詞はモーリス・オーブレ。
有名なシャンソンだ。原曲を聴きたいなら
ここをクリックしてくれ給え。
・・・やはり、ダミアはいいね。これ、彼女の最高傑作ではないだろうか。
それにしても、服部良一って凄いよね。
「別れのブルース」のメロディや編曲など、凄くバタ臭い。彼は、この曲で一流の作曲家の仲間入りをはたしたのだ。
そして、以降、「雨のブルース」、「蘇州夜曲」、「湖畔の宿」など、大ヒット曲を書いている。
更に、戦後は、「東京ブギウギ」、「青い山脈」、「恋のアマリリス」、「東京の屋根の下」、「銀座カンカン娘」、
「東京ブルース」、「懐かしのボレロ」など、数多くのヒット作を書いているのだ。
思えば、芸術界には数多くのジャンルがあるが、
「音楽」というジャンルは、誤魔化しの効きにくい部門に属するのではないかと思う。
そんな中でのこれだけのヒットは、本物、普遍性の証、だろう。
我々は、忘れ去るべきではない。・・・孫に聴かせなくちゃ! それとなく、お墓のことと同じように。
再び、原曲に話を戻そう。
淡谷のり子のは、この原曲からのコピー。訳詩は奥山靉だ。
コメントに(画面では「概要」になっている。)よると、
故・塚本邦雄氏(歌人)の著作本 『増補改訂版 薔薇色のゴリラ』に触れている。
その中で、
「「人の気も知らないで」はどういう訳か一、二節ともにオープレの初四行が省かれて人口に膾炙しているが、
聴きどころはその省略部分だ。
「貴方は愛する術を知らぬ(チュ・ヌ・セ・パ・ゼーメ)」を「人の気も知らないで」とは名訳の誤訳、
日本語版は原歌ル・フラン(詩の繰返し部分のこと。)のだし殻である。・・・云々」
と。
この本は、
36曲のシャンソンの訳詩集らしい。詳しいことは、本を読んでないので分からないが、
若し、興味のある方がおられたら、書評などいただければありがたい。
画面の塚本邦雄氏の訳詩から、少しだけ、浮かんだことを記そう。
「あなたは愛する術(すべ)を知らない」というフレーズ、まるで靖国参拝で舞い上がる安倍総理のよう。
彼は、日本国民のみならず、人類というレベルで、人を愛していなければならないのに、
彼の眼の奥には何も見えない。思慮の深さは眼の奥に現れるはずなのに。在るのはただ快楽だけ、"Que le plaisir"。
(追記 2014/2/28)
その後、宇佐見さんからメールを頂き、好きな音楽の追加がありました。
おはようございます!
先日好きな歌や歌手のこと思いつくままに言ってみたのですが、改めて考えると
パティーペイジのテネシーワルツ、やホイットニーヒューストンの歌
魔笛の夜の女王の唄うコロラチュウラソフ゜ラノのアリア、
歌謡曲なら沢山いすぎて困るけど堺正章の街の灯もいいなと。
この中で、やはり年齢柄、パティー・ペイジのテネシーワルツをピックアップしようと思ったが、
ホイットニーヒューストンの素敵な曲をみつけたので、それにする。
"I Allways Love You"だ。
この曲は、映画「ボディガード」の主題歌だ。ケビン・コスナーとの競演が素敵だったね。(追記 2014/2/28 夜)
話は、そもそも淡谷のり子の話から、ダミヤとなり、シャンソンの曲が流れたが、
そのシャンソンで素敵な歌声を発見したので、付け加えることにする。
それは、曲は、ペギー葉山でお馴染みの「ドミノ」だが、見つけたのはその歌声。
パタシュー(Patachou)の歌声だ。
「嗄れて、仄かに甘く、いささか渋みの勝った声で、彼女は面倒臭げに、引きずるように歌い始めた。
実のない男への恨みつらみ、もう耐えられぬ。これ以上傷つくのは御免だ。
とは言いながら別れるのはそれ以上に辛い。どうでもいいから帰って来てくれ。・・・」と歌います。
(追記 2014/3/5 夜)
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