松本・安曇野旅行

石井浩四郎
八期会ハイキング部会は、10数年前の八甲田登山を手始めに10数年続いてきた、 最近はハイク抜きのグルメ主体の旅行部会になってしまった。最近数年は八つ岳、蓼科界隈が 続いたが、今年はちょっと足を延ばして松本・安曇野方面へ向い、グルメと自然と美術とお喋りの 2日間を楽しんできた。 
一日目の30日は「あずさ9号」で正午に松本着、駅近くの中華レストランで飲茶の昼食を満喫。 タクシーに分乗し重文旧開智学校へ向かい、ボランティアガイドのの高橋さんと合流した。 偶然彼女も同年、開智学校では明治時代の初等教育の様子を偲び、先人達の苦労と努力とに と感心させられた。見学後徒歩で国宝松本城に向かった。松本城は戦国時代の築城で 5階6層の小ぶりの名城、白と黒のコントラストが見事なお城だった。 ただ、古く狭い建物だけに階段が60度という急角度で、体力からハイキングを避けたメンバーの 対応力を心配したが、階段の急角度は全員悠々クリアーして一安心、天守からの眺望を 楽しんだ。その後新しい街つくりでクラッシクに装った中町通りを散策、和菓子店「開運堂」に 立ち寄り美味しそうな栗菓子を求めその夜のお抹茶のお手前に備えた。
夕食はホテルレストランでのステーキ付き高級和食、味ボリュームともいう事なしで グルメ旅行を満喫した。食後は例年の如くハーモニカと合唱で童謡と懐メロ楽しんだが、 今回はいつもの詩吟の名手が欠席で吟詠が鑑賞できなく残念だった。 歌のあとライトアップの松本城を再訪、昼間とはまったく異なり、暗闇に浮かびあっがたお城は 幽玄の世界に引きこまれたようで何とも言えぬ趣があってこの日の圧巻であった。
ホテルに帰ってからは、先に開運堂で求めた買い求めたお菓子と小生の自作のお茶碗も 使ってTさんの点てたお抹茶を頂き、お城の幽玄の余韻を楽しみながら松本の夜は更けた。
翌31日はジャンボタクシーをおチャータし、まず「安曇野ちひろ美術館」を訪れた。 ここは広い公園の一角にあり、建物自体も広々として気分がいい。ちひろのほのぼのとした絵を 見ていると心も洗われてくる。それぞれにお土産の絵本など求めてゆっくり至福の時を過ごした。
「安曇野の遊子となりて秋日和」  近藤弥生作
この後、我々世代には懐かしいラジオ番組「鐘の鳴る丘」を生んだ古い建物を 周り「碌山美術館」へ。「碌山」「光太郎」などの彫刻を鑑賞、昼食は名物の信州蕎麦、腹ごしらを 終え道祖神探索へ。案内地図を片手に徒歩で散策、街道からちょっと横に隠れている道祖神を 探しながら尋ね歩いた。安曇野には全部あわせると600以上の道祖神があるそうだが、 今回は6ヶ所10数体を尋ねお参りした。絵柄はほとんど握手や抱擁の道祖神でほほえましかったし、 ハイキングに代わる丁度手ごろな散策だった。
「赤とんぼ日はひそやかに道祖神」  近藤 弥生 作
「おひさま」の撮影に使った「せせらぎの小道」を案内してもらい盛り沢山な安曇野観光を 終えた。両日とも好天と地元に詳しい案内役に恵まれ、盛り沢山な思い出深い松本・安曇野 旅行を楽しみ、帰りの「あずさ」の乗客となった。
 
碌山美術館
 
 
道祖神めぐり
 
 
道祖神めぐり
 
 
道祖神めぐり
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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