佐高八期同窓会2014年

徳永 博
【はじめに】
佐高八期同窓会は10月10日、新宿三井クラブで、盛会の内に終わりました。
この同窓会にお集まり頂いた同窓生の皆様、とりわけ遠路佐賀、福岡そして名古屋からお越しいただいた諸兄姉に対し、 深甚の感謝を申し上げたいと思います。また今期幹事諸兄姉も不慣れな幹事長を援けて、宴会を盛り上げていただきました。 改めてお礼を申し上げます。
今回116名の同窓生に案内状を差し上げ、50名の出席となり、会費で宴会費用を賄えお釣が来るほどでした。 前期からの引継ぎ分から諸経費を差し引いて、4万円余を次期幹事に引き継ぐことになります。
【嗚呼後期高齢者】
今期同窓会で気付いたことは、我々佐高八期生は、老いたな、ということでした。 いつもは直に無くなるお酒や寿司類も、お開きの後見たら、もう一度宴会が開けそうなほど残っており、 戦後焼け跡育ちの者には、これら塵埃処理される料理に「もったいない」という言葉が付きまといました。 田舎の宴会であれば残りを折詰めにして持ち帰り、家族と分け合うことができたのですが、副都心の高級クラブでは、 そのような庶民の贅沢は許されません。また終了時の集合写真も、会衆、カメラマンともにもたもたして、 セルフタイマーも使えず給仕にお願いする始末で、いつもの倍の時間が掛かりました。 帰路古野幹事が「我々が三井クラブで宴会する時は、終わったなあ」と言ったのが、強く印象に残りました。
【おばさんコーラスと奏楽】
それでもまだ元気なのは、今回飛び出した女性コーラスでした。ペギー葉山も吃驚する「学生時代」が飛び出して、 BGMの大音量にクラブの給仕さんが慌ててボリュームを下げに飛んで来る程でした。 次回は小学校の体育館を借りたほうが良さそうな勢いでした。
それに比べると、幹事長の弾く提琴はか細い音しか出ず、失礼しました。ルネッサンス期の貴族の宴会には、 弦楽四重奏団が妙なる音色を流したそうですが、 これには及ぶべくもありませんでした。誰かチェロやコントラバスを弾ける人が居たら、と思うのですが。
それにしても、歌当てクイズで冒頭の佐賀民謡「菱ヤンヨー」と答えた人が皆無なのは驚きました。 大半の方が「木曽節」と回答されましたが、 これは戦後間もなく佐賀成章中学校教諭の原岡研一先生が作曲した「菱売り娘」を歌った曲なのです。 成章中学出身者は佐高8期生の中には多数居られる筈なのに、原岡先生の曲が忘れ去られるのは残念なことです。 また、正解者の多かった最後の「禁じられた遊び」も、正確には「スペイン民謡」でした。
【宴の後で】
色々至らないことの多かった「佐高八期同窓会2014」でしたが、無事に終えて帰路に就きました。 この日東京の西の空には真っ赤な夕焼けが見られ、我々佐高八期生の前途を祝福しているようにも、 壮烈な終焉を予告しているようにも見えました。それでも旧約聖書ゼカリヤ書14:6に「その日には、 夕暮れになっても、光があるからである。」とあるように、我々佐高八期生の今後の歩みも、 光芒に照らされ続けるものでありたいものです。