皇居東御苑から麹町へ桜狩り

石井俊雄
3月31日(木)、健康増進に資すべく標記の花見を敢行しました。
その情景などレポートいたします。よかったらご一覧ください。
 
皇居桔梗濠(ききょうぼり)と巽櫓
東京駅丸の内中央口で集合し、行幸通りを通って桔梗濠へと出てきました。 ここを200mほど北上し大手門から東御苑へと入ります。
皇居東御苑の略図については、 ここをクリックください
 
大手門から東御苑へと入りました。暫く行くと「大番所」があります。 そこから更に50mほど進んだ芝生の植え込みに咲く「ハナニラ」です。 我々も、今時、家の傍らや散歩の公園で見かける花です。
手前にある小さな名板には「ハナニナ」とありました。・・・食えるのかな?・・・と素朴な疑問が。 食えるならハナニラレバ炒めだな!とも。
 
皇居東御苑「本丸大芝生」にて写しました。総勢12名です。写している私を入れてですが。
この位置で、敷物を敷いて、持参した弁当を食べました。
アルコールや、煮炊きは禁止だから、日光浴しながらのお弁当、まるで遠足のようでした。
ちなみに私は、東京駅構内にある「駅弁屋」という駅弁の専門店で、「深川めし」を買って来て食べました。 でも、あまり美味くなかったです。少し汁気が多くて口に合いませんでした。 トッピングも穴子やアサリなどゴテゴテと乗っており、賑やかすぎました。 本当の深川めしはもっと素朴なはず。希望を言わせてもらえばそれこそ炊き込みご飯だけでいいのです。 それに、沢庵でも添えてあれば。
そもそも深川めしを知ったのは、現役の頃で、もう30年ほども前になりますが、新幹線に乗るため、 駅構内で買った駅弁としてでした。確か600円でしたね。・・・以来、ファンになってしまったのですが、 今のは駄目、どこか別の店のを探さないといけません。
そういえば、2〜3年前、皆で行った深川にある「深川宿」のを思い出します。 あれはまあまあだったけど、帰りに買っていった「深川めしの素」で炊いた自家製の深川めしが最高でした。 ・・・ちょっとあれこれ注文が多すぎるのかも知れませんね。・・・男のくせに!と言われそう。
昔は、男は食い物のことでぐだぐだ言はない。出されたものは黙って食べろ、と言われたものです。 ・・・ですが私はこうも注文が多くては、時代おくれの男ではなかったようです。
一日二杯の酒を飲み、肴は特に拘わって、マイクがきたなら微笑んで、十八番を一つ歌うだけ・・・ですね。
だが時代おくれではなくとも最先端ではないですね。ハンバーガーとか食いませんから。・・・最先端でもなく、時代おくれでもなく、 丁度よいところかも知れません。だが、矢張り少しだけ時代おくれかな、何故なら携帯持たないから。
 
東御苑での花見を終え、北桔橋門(きたはねばしもん)から東御苑を出ました。
出て、代官町通りを千鳥ヶ淵交差点へと進みました。
写真は、半蔵濠に掛かる桜です。未だ、二分咲き程度でした。
写真の右端には半蔵門が写ってませんが、あと1cmも写っていれば半蔵門を捉えていたことでしょう。 実は、そんな写真もあったのですが、桜の様がいいので、この写真を選んだ、というわけです。 主役は桜だから。
半蔵濠と風にそよぐ二分咲きの桜、・・・いい風情でしょう!
おそらく、この造形、世界でも希有のものではないでしょうか。人工の手が入ったものだけど、 自然を巧みに生かして新たな美を生み出してますよね。 ・・・戦国時代の必然が育んだ現実認識の感性と美的感性の共作の頂点を成す創造物ではないでしょうか。 別な言葉でいえば、「無駄がなく美しい」、でしょう。・・・大事にしないといけません。
普通、人工物のことを「アート」と言います。 だが、本当に美しいのは自然と人工のコラボ物ではないかと思うのです。 ヨーロッパ文明はどちらかというと人工に重みがかかってるように思います。だからアートというのでしょう。 アートではなく本当の芸術は、作りすぎてもいけないし、作らなすぎてもいけない、 ちょうどのところにあるのではないのかな、・・・とそんな気がしました。
 
半蔵門交差点から新宿通りに入り、歩いて6〜7分のところにある「ルポール麹町」の1階の「カスケード」 というラウンジでお茶しました。
とったのはケーキセット(650円)です。お茶は、コーヒーか紅茶。私は紅茶でしたが熱くて美味でした。 コーヒーをとった方の評判も良かったようです。 ケーキはチーズケーキ。結構濃厚で美味かったです。 私はこの他に「クリームあんみつ」(648円)を頂いちゃいました。
このお店お薦めです。皇居周辺でもこの辺り、中々いい店がありませんが、ここはゆっくりできる上、安いのがいいです。 私が知ったのは、佐高16回生の家内から教わりました。16回生は良く使うそうです。
以上で終わりですが、その翌日、今回の花見に参加された近藤さんから、和歌一首をお寄せいただきました。
花盛る 佳き友どちと 佳き日和
佳き一日を 皇居(みや)めぐり行く
です。
結構な和歌ですね。
私は、昔の大宮人なら斯くやあるらむとの心境で、返歌を草しました。
同窓の 今も変わらぬ 花なれば
皇居(みや)の桜も 色褪せて見ゆ
です。
この他、老人の敵、「閑」という厄介者を潰す方法について議論しましたが、進展はありませんでした。
でも、強引に「韮崎大村美術館」見学の日帰り旅をねじ込んでおきました。 具体化は後刻として。乞うご期待です。
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HPコメント
山下永二
当日、春も盛りの中、花見日和で快適な一日でした。
昭和天皇が崩御された時、皇居前へ行って記帳したことはあったが、 皇居東御苑の中へ始めて入った。昭和43年から公開されているというから ずいぶん長い間、縁が遠ったのだろう。大手門から入って中を散策したが まず、ずいぶん広い処だと思った。江戸城を造った徳川家康という人のスケール の大きさが感じられた。昼食をとった処が、本丸大芝生であった。隣の大芝生が 大奥跡だという。大奥にいた女が1000人位いたというから、相当広い居住部屋 が建てられたのだろうと想像した。
天皇一家が在居している皇居は、これの倍以上あるというから、江戸城の大きさが いかに大きかったが分かる。
私は、市ヶ谷で勤務した若いころ(30代半葉ころ)、皇居を出てすぐ近くの 千鳥が渕の無名戦没者の墓苑で、儀仗隊長として、儀式に参加したことがあった。 ここは、日本では有数な花見の名所として知られているが、懐かしい思い深く行って みたかったが、途中行く道を間違えて時間切れで念願が叶えなかったのが残念 だった。
東京の花見で、「千鳥が渕」の名所を忘れないで欲しい。
(2016/04/04 10:36)