米ランド研究所 新興技術導入遅れ指摘

石井ト
「防衛省と自衛隊を叱咤激励する衝撃的な論文、米ランド研究所 新興技術導入遅れ指摘 この提言を無視する選択肢はない (9/18(土) 16:56配信 夕刊フジ)。」 という記事が、Yahoo Japanのニュースに載っていた。以下、そこから主要な部分を抜粋してみます。次の通りです。 (なお、原記事にアクセスするには、ブラウザーで、「RAND研究所」で検索すれば、アクセス可能です。だが、ニュースなので、いつまで掲載され続けるかは不明です。)
米国のシンクタンク「ランド研究所」は最近、防衛省・自衛隊に提言し、叱咤(しった)激励する衝撃的な論文を発表した。 一読して、防衛省・自衛隊を子供扱いにしたような論文ではあるが、記述されている内容は妥当なものだ。私もランド論文と同様の主張をしてきた。
ランド研究所は、自衛隊に対して、「マルチドメイン(複数領域)防衛軍を目指すべきだ」と提言している。 マルチドメイン防衛軍とは、米陸軍の作戦構想「マルチドメイン作戦」が遂行できる部隊のことである。
ランド論文が「マルチドメイン防衛軍」を創設するために提言した17の新興技術は、先進通信ネットワーク、人工知能(AI)、自律技術、ビッグデータ、 最新のサイバー戦技術、量子通信、量子コンピューティング、量子センシング、3Dプリンティング、バイオ技術、指向性エネルギー兵器、最新宇宙技術、 極超音速滑空体、マイクロエレクトロニクス、ナノテクノロジー、無人機だ。
ランド研究所は、中国が新興技術の軍事利用を推進しているのに比し、日本の遅れを叱咤している。 中国が重視する技術は、ランドの17技術とほぼ同じだ。そして、自衛隊が新興技術を軍事利用することによるメリットを列挙している。
以上が抜粋記事だが、 小生の心配は、わが国の軍隊は、新しい技術に何ほどの関心を持って接しているか分からないことにある。 例えば、先の戦争では、わが国は陸海の2軍体制で臨んだが、他国はすでに空軍を有していた。 それは、とりもなおさず、技術進歩を安保に取り入れるセンスの無さを示しているはず。 だから、その後70有余年後の今も、技術音痴を死守してるのではないか心配なのだ。
日本人は、事に当たって先ず人で何とかしようという発想をする。そこへ行くと、欧米人は、先ず道具を発想するのではないだろうか。 今は、少しは進歩していると思うが、どうだろうか。 ・・・何しろ、観閲式とかで、戦車や自衛艦や戦闘機はニュースで見るが、インテリジェンス周りのは皆目不明だからどうなんだろうと心配だ。 そこへこの記事。ちゃんとやってるなら、がつんと反論が欲しい。
 
 
 
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