ライトなスマホ
石井ト
小生、もう83歳となって、子供たちも夫々独立し、家の中は家内と私の穏やかな生活が続いている。
でも、ずーっと家の中に居るのかと言えば、さにあらず一人で外出もする。
問題はその一人で外出のとき、如何にして家内との連絡がとれるようにするかということ。
昔は、公衆電話があちこちにあって、さがすのに苦労しなかったが、今は公衆電話を見付けることが至難の業なのだ。
平穏な生活だからと言って、外出中の連絡手段が要らないということではない。
この場合の連絡の特徴は、若者のように頻繁にチャットしたり、ネットにアクセスして動画を見たり、ゲームをしたりするものとは違い、
通信量は少ないということだ。
だが、これまでの通信サービス環境では、このような少量通信に適したサービスは少なく、若者向きに作られた通信サービスを使わざるを得なかった。
そんな中、菅総理の音頭で、携帯料金の値下げが進み、今では多くの安価なサービスが使えるようになっている。
標題でいうライト(軽い)なスマホの登場である。
小生、その安価なサービスの中で、ネットで宣伝中の楽天の「モバイルWiFi」に興味を持ち、4か月近く研究した結果として、
数日前の8月5日、契約し使い始めた。今は平常に動いている。
費用は、ルーター代が1円で、通信量が1Gまで0円/月、3Gまで980円/月、20Gまで1980円/月、それ以上2980円/月だ。
この料金体系だから小生の予想では、家内との連絡手段としての使い方では、多分、0円だろう。
少々ネットなど見たとしても、3Gまでに収まれば、980円/月、かなり見ても20Gまでなら1980円/月、思い切り使っても2980円/月、ということだ。
なお、何れも税抜きの金額である。
更に、従前の通信会社がその利用者に課したいろいろな縛り、例えば契約期間とか、契約手数料とか、契約解除料等の負担はない。
別に、楽天の宣伝をするわけではないが、老人など少量通信(ライト)利用者には向いていると思う。
この外、iijなど、他の格安通信業者のサービスもあるし、研究する価値はあると思う。
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向かって左のは、小生のスマホ(arrows M03)。右上はタッチペン。百均で110円で買ったもの。
右中が、楽天の「モバイルWiFi」のルーター。その下の小さいマイクロSDカードがSIMカード。
写真に写ってるルーターの上部に2つのボタンと一つの挿入口がある。ボタンの一つは電源ボタンで、もう一つは真ん中にある液晶画面の頁送りボタン。
挿入口はSIMカード差し込み口だ。
ルーターでWiFi電波を受け、スマホに繋げることで、スマホはWiFi電波を受信できるというわけだ。
その逆として、スマホから発信された電波は、ルーターを介して、WiFi電波として発信される。
通信量が1Gまで0円/月、3Gまで980円/月、20Gまで1980円/月、それ以上2980円/月、というのは、
ルーターと外界の電波(WiFi電波)との間の通信量を言うもので、ルーターとパソコン、ルーターとスマホ間の通信については、LAN(Local Area Network)
即ち、ユーザー内部の通信として課金されない。
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このように手持ちのスマホを利用する場合、スマホ側で、WiFi設定が必要。
具体的には、ルーターの電源をオンにし、スマホ側で、設定/WiFiをオン/簡単接続/ネットワーク選択(簡単接続を押したことで、
スマホが周りを飛び交っているWiFi電波を自動的に検知し、その感知した電波の名前を列挙してくれるので、その中から、楽天の電波【SSID】を選択する)、の操作をすれば、
ルーターを介して世界のWiFi通信網にアクセスできる。但し、WPA keyの入力が所要。これは、ルーター毎の固有なパスワードみたいなものです。
このキーとSSIDはルーターに付いてきたペーパーに記されています。
以上だが、面白いのはこれまでやって、かかった費用が1円(ルーター代)ということ。通信量が3か月無料だから3か月間はその状態が続くことになる。
その後は、上記の料金体系に従って通信料がかかることになる。だが、出かけた先から、家内に「これから帰る」とメールする程度では、1G以下のデータ利用量、
即ち0円である可能性が高い。
なお、自宅でパソコン使ってる場合、そのパソコンが無線LAN対応ならルーターを介してネットに繋がることができる。
だが無線LAN対応でない場合は、パソコンに無線LAN子機を付けることで、ネットに繋がることができる。
その代金は、数百円から数千円と色々あるが、私の場合、1280円のUSBタイプを使うこととし、一昨日、ネットで注文した。
費用は、楽天「モバイルWiFi」を買ったときに付いたポイントを充てたもので0円。
従って、今回の買い物で一番高かったのはタッチペンだったということになる。
・・・長生きしてよかったよ。諸君、まだまだ、頑張ろう!
もう一つ、面白い話を追加しよう。写真で説明したSIMカード挿入口には、ルーターについてくるSIMカード(写真に写ってるのがそれ)を差し込んで使う。
だが、そのSIMカードを、手持ちのスマホに挿して使うことができる場合がある。
その方法が使えるかどうかは、
「ご利用製品の対応状況確認」画面で調べれば解るはず。
若し対応可能な機種なら、ルーターに挿したSIMカードを、そのスマホに挿せば、そのスマホが「Rakuten UN-LIMIT VI」を使って通信可能となる。
但し、ルーターのSIMカードは、マイクロSDカードのサイズで、一方のスマホ側の挿入口のサイズがマイクロSDカードのサイズならそのまま挿せるが、
スマホ側の挿入口のサイズがナノSDカードのサイズなら、そのままは挿せない。ルーターのSIMカードにある溝に沿って物理的にカットすることを要すとなる。
小生、このテストしてないので、断言はできない。手持ちの機種に応じてよく確認する必要があるので注意のこと。
なお、上記の「ご利用製品の対応状況確認」で、小生のスマホ"Fujitsu arrows M03"について調べたら、一部の機能が使え、例えば「通話」などは使えないと出た。
ご参考まで。
少し意外だったことを書こう。
それは、問合わせへの対応が想定外だったこと。
今日、訊きたいことがあって、問い合わせ先に電話したら、答えが、ネットナビ(ネットナビゲーション:ネット上の解決方法を記した記事への案内のこと)への案内だった。
ネットナビを見て分からないので電話したのに、その答えがネットナビへの案内では、解決にはならない。要するに盥回しってことで、
解決にはならなかった。
実際運用してみると、想定外の問題が見えてくる。このことから、技術的に相当詳しくないと付いて行けないかもと心配が出たことを記しておきます。
もう一つの懸念は通信量。通信量のカウントの仕方が分からないことだ。
スマホをどのように使えばどのようにカウントされるか、ユーザーには不明。このカウント法が通信会社の自由裁量ってのは頂けない。
8月11日、注文してた無線LAN子機が届いたので、ルーターを稼働し、パソコン(OSはWindows10)のインターネットケーブルを外し、
それに届いた子機を挿して、使ってみた。
初め、聊か設定に戸惑ったが、「ネットワークとインターネット」のWiFiに、パスワード(WPA key)を書き込むと、すんなりインターネットに繋がった。
これで、今契約中の大手通信会社のインターネット通信契約・プロバイダー契約をキャンセルしても、今まで通りインターネットにアクセスできることが実証できた。
小生にとっては、インターネット通信回線のオプションが増えたことを意味する。ライトなスマホの余慶である。
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