83歳爺の願い
石井ト
ご機嫌如何?
小生、最近、歳をとってしまって、何かと億劫な生活を送っている。
だが、頭だけは、まだ動いているようで、いろんなことが気に掛かっている。
その中から次の問題意識をとり上げて披露し、及ばずながらその解決策を述べててみたい。退屈凌ぎにお付き合いくだされば有難い。
- イントロ:問題意識
例えば、
- わが国は、嘗ては、半導体の世界シェアーが50%を占めたこともあったのに、いつの間にか、中国や韓国、台湾などにそのシェアーを奪われ、今や10%程度の国になってしまっていること。
- 政治の世界にあっては、嘗ては、戦後復興のスローガンに下、官民一丸となって産業復興に努めたが、今や、官は指導力を失い、政に迎合し、接待に浮き身を窶す始末だし、
政にあっては、国家目標を掲げることもせず、やってる感で誤魔化す状態だ。
- 国民生活にあっては、言葉使いが変。断定しないで、「・・・かな?」で結語し曖昧な表現で責任回避する生活が常態化している。若者だけかと思ったら、
最近はいいおっさんやおばはんにまで波及しているようだ。
そんな状態を一言で言えば、「閉塞感」ということだろう。
となると、次に浮かんでくるのは、何故そうなるのかの疑問だ。
その閉塞感の原因とその打開策、色々あるだろうが、一つのアイディアが記された記事を見つけた。
それは、2021年6月15日毎日新聞朝刊「火論」から得られたもので、それは一言で言えば、「最高のチーム論」である。
その内容は、同紙からの抜粋文を掲げるので、ご一読下さい。
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抜粋:
パワハラが止まらない。先日もトヨタ自動車での問題が注目を集めた。
・・・・・
組織は何故パワハラへの対処を怠るのか。加害者は一定の業績を上げてきた人物であり、その人材や指導法は組織の価値観に合うもの、今後の利益につながるもの、と考えるからです。
だがパワハラはそんな目先の利益以上に組織全体の創造性や生産性をむしばむ危険性がある。
米IT大手グーグルは2012年、「最高のチームを作る要素」を調査する5年がかりの社内プロジェクト「アリストテレス」を開発した。
その結果、業績をあげるチームは全員が、
- ほぼ等しく発言する。
- 他者の気持ちを読み取り互いに配慮ができる。
で共通していた。
アイディアや問題点を安心して自由に語り、互いに配慮し合えるチームは「優秀」な個人の寄せ集めよりよほど業績をあげるという。
この他にも、「最高のチーム論」は世の中に多数存在するだろう。例えば、次の記事があるように。
「声の大きな上司」に空気を支配されない方法とは 米海軍で屈指の元潜水艦艦長が教える忖度対策6/16(水) 4:31配信。
ここをクリックのこと。
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結語:
わが国の閉塞感を打ち壊すには、、いたる所で「最高のチーム」作りが必要だ。
そのためには、リーダー養成が欠かせない。それが国レベルで共通の価値観となった時、世界をリードする国となるだろう。恫喝・金・ディールではなく徳政を以ってである。
こうなれば、83歳の爺と言えども、心から長生きしたいと思ふだろう。惰性でうんざりしながらではなく。
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余談:
- 以利為貴
余談ながら、今の学制は「最高のチーム」を作るようにはなっていない。スポーツ系もがり勉系も自己実現に精を出す仕掛けと言うのが実状だろう。利己的なのがその特徴だ。
- 以和為貴
更に余談ながら、聖徳太子の以和為貴も、その実体はここで言う「最高のチーム」のことかと思う。
それを誤解し、仲間内の忖度思考で庇い合うことが「和」だと思ってるとしたら、太子も浮かばれまい。
- 「和」とは
私の理解するところでは、「和」とは、真実(ファクト)を共有すること。
だから、「真実」を共有することの結果「和」が生まれるとなる。
嘘にまみれた集団に「和」が生まれない所以である。
更に、「真実」の主要メンバーに「約束」があることを指摘しておく。人間社会において、真実とは、その殆どが約束事であると言えるかもである。
だから、「約束」は大事。・・・言葉だって、約束事だよね。文字に至っては云うに及ばずだ。
都合を返信くだされば有難い。
なんだか、真実契約論みたいになってしまうが・・・人間の真実感知能力なんてのは、約束遵守能力に過ぎないのかもしれない。・・・そうなれば科学者は異端児となりはてるが。
- 「愛」とは
愛とは、「和」に「互恵」を加えたもの。例えば、夫婦愛というとき、夫婦間にある真実の共有、即ち「和」のほか、互いに助け合う関係が不可欠だ。その和と互恵の織り成す観念を愛というのだろうと思う。
だから、すれ違いは要注意。真実の共有にズレがあるから起こる現象だからだ。だが、万一そうなっても、老獪という薬が有効だろうから、我々は心配ない。
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