- 生命ネットワーク
そも、生き物とは何かと言えば、生命活動を行うもの、ということになる。
では、生命活動とは何かと言えば、それは最適解を満たすために活動することと言える。
これを、「最適解活動」と呼ぼう。そうしたら、生き物とは最適解活動するもの、となる。
普段は、意識しないが、生き物は常に最適解活動をしている。眠るときも途絶えることはない。
何故なら、眠ることも最適解活動の一つだから。
このように考えると、最適解ってとても大事な概念だということが解る。
そして、この最適解活動は、個々の生命体の専断事項だろうかそれとも連携事項だろうかの疑問が生じる。
そこで、そも「個々の生命体」の実体は何?という疑問が湧く。
これは、恐らく、細胞レベルか、もっと微小な、例えば、ミトコンドリアのような、細胞内生命体のことだろう。
そのミトコンドリアだって内部生命体を抱えている可能性もある。
更に、私たちの腸内には、多種多様な細菌が生息しており、その数なんと、1,000種100兆個。
特に小腸から大腸にかけて生息しており、これらの様々な細菌がバランスをとりながら腸内環境を良い状態にしている。
顕微鏡で腸の中を覗くと、それらはまるで植物が群生している「お花畑([英] flora)」のようにみえることから、『腸内フローラ』と呼ばれるようになりました。
『腸内フローラ』は健康に関わる、3つの役割を担っています。
- 消化できない食べ物を身体に良い栄養物質へ作り変える
- 腸内の免疫細胞を活性化し、病原菌などから身体を守る(腸のバリア機能向上)
- 「腸内フローラのバランス」を保ち、健康を維持する
ここまで考えると、一人の人間という生命体は、多数の生命体の集合体と言えるから、一人の人間という生命体の最適解活動は、個々の生命体の連携事項ということになる。
そしてその連携事項の実体は何か?と言えば、それは集合体構成員を結ぶネットワークであろう。そのネットワークは生命ネットワーク、出力信号は解と呼ぶべきものだろう。
生命ネットワークは生存目的のルール(自然則)に従って解を出す。
これまでは、「一人の人間という生命体」について記してきたが、これは人間に限らず、動物や植物などの生物、即ち、「生物という生命体」にも言えることだろう。
- 社会ネットワーク
では、一人の人間ではなく複数の人間からなる集団の場合の最適解活動の実体は何か?という疑問が湧くが、
これは、人間が決めたルールに基づく社会ネットワークが生み出す解がそれに当たるとなる。
社会ネットワークが生み出す解は、必ずしも自然則に合致するとは限らない。ルールが人工則だからだ。社会ネットワークは生命体ではなく、あくまで人工物に過ぎない。
だから、遺伝的進化もないし、人類共有の生存価値観ともリンクしていない。
だが、社会ネットワークは、人工則に従って解を出し続ける。
従って、生命ネットワークも、この社会ネットワークの出した人工則に従った解の影響を受ける、となる。
これまでは、「人間が作る社会ネットワーク」について記してきたが、これは人間に限らず、動物や植物などの生物、即ち、「生物という生命体」にも言えることだろう。
これについては未証明事項だが、ここでは、そう言えると仮定した。一種の生命体社会ネットワーク依存仮説である。
人間が作る社会ネットワークは、人工物だから厄介だ。何が正しいかの基準がなないからだ。自由、法の支配、人権、資本主義、強権主義、など考え方次第でどのようにでえも成り得るという不安がある。
この不安を払拭するのはモラルだろう。これまで以上に世界的なモラルの共有化が必要。国連はそれをやるべしだな。
- 環境ネットワーク
生命ネットワーク、社会ネットワークが解を出し続けるには舞台(ステージ)が必要だ。
その舞台を与えているのが環境ネットワークである。
その原理は未だ見つかってないが存在するはずの「物理現象を統べる統一理論」に示された原理により運行され、地球を含む宇宙環境を統べる解を出し続けている。
曼荼羅という考え方がある。
大日如来を中心として、沢山の仏様の配置によって構成されています。密教系の寺では、本尊を中心として、向かって右に胎蔵界曼荼羅、左に金剛界曼荼羅が祀られます。
大日如来は、宇宙永遠の真理と悟りを意味しています。
言い直せば、この曼荼羅は、ここで言う環境ネットワークになります。ここでは、大日如来は「物理現象を統べる統一理論」に置き換わりますが、
何とかして、我々が住む世界を説明したいという願望がこのような形になって表されていると思います。そういう意味では昔も今も同じということでしょう。
「物理現象を統べる統一理論」の発見が待たれます。発見されたらどんなものか知りたい。
- 83歳老の過ごし方
この世界に於いては、生命ネットワーク、社会ネットワーク、環境ネットワークの夫々が出す解により我々は生きている。83歳老と言えども、座視するのではなく以下の点を心がけよう。
- 生命ネットワークが出した最適解が老衰なら、従容として受け容れなければならない。
- 社会ネットワークは、禍々しい。フェイク、バイアス、ステルス値上げ、などなどモラル崩壊に注意しなければならない。
- 環境ネットワークは、環境問題を抱えている。バランスするよう注意しなければならない。そして「物理現象を統べる統一理論」の発見まで頑張ろう!
- AIネットワーク
生命ネットワーク、社会ネットワークの外にこの世に存在し得るものがあるかと言えば、宇宙人とAIネットワークが考えられる。
宇宙人は未だ見つかってないが、見つかるとしても相当先のことだろう。だから、ここでは考慮しない。
一方のAIネットワークは、恐らく、半世紀ほどもしない内に自律的な存在になる可能性があると思う。
そうなると起こるのが次の疑問だ。
自律型AIネットワークの出す最適解とは何か?
生命ネットワークの出す最適解は、生存目的のためだった。
だが、AIネットワークは生命体ではないから、自律型AIネットワークと言えども同じだろう。
となると、標記の設問への答えが求められる。
そこで問題になるのが自律型とは何かということ。
自律には目的が要る。その目的とは存在を維持すること。自律とは目的に合う行動をすることと解釈しよう。
この解釈を人に適用すると、目的は生存、自律は生存行動、となるから、普遍的な記述だと思われる。
又、この解釈をAI、例えば、囲碁ソフトに適用すれば、目的は電源確保、自律とは勝利行動、となる。
生命ネットワークと自律型AIネットワークの対比では、前者の「生存」が、後者では「電源確保」となる。
勝てない自律型AIネットワークは、電源を切られ次第に忘れ去られる、即ち、死に絶えるが、勝てるそれは電源が確保され生き残るとなる。
自律型AIネットワークの有り様は、概ねそんな様子ではないだろうか。