戦後70年の思い出特集

懐かしい映画−2

H28/1/21 石井俊雄
先年の10月24日のモーリン・オハラの死亡を契機に、「懐かしい映画」を掲載してきたが、年も改まったので、 ページを新たに「懐かしい映画−2」として掲載することにした。
映画の素晴らしさを皆さんと共有出来れば嬉しい限りである。
私は子供の頃から映画ファンで、映画館にはよく通ったものである。
当時、私は、皆、私と同じように映画を見てるものだと思っていた。
だが、ここ十数年前あたりから、必ずしもそうではなかったことが分ってきたように思う。
そうであれば、あの映画最盛期の中にあってあたらチャンスを逸したのは気の毒と言わなければならない。
かくして、我が経験を語ることにより、その楽しさを分かち合う積りである。
我ながらお節介な話だが、付き合って頂ければ有難い。
     
     
  1. ジェニーの肖像
    この映画、凄く変な映画だった。
    私が見たのは中学1年のころだから、まだ、経験も浅く感じ方も常識的だった。
    なのに、この映画のヒロインは、最初会ったときは少女だが、数日後に会うと少し大きくなっていて女子大生になっているいし、更にその数ヵ月後は、 大人になっているというように、当人だけ成長の時間の進み方が速いのである。
    そのような設定がとても新鮮で不思議だった。だから、憶えているのである。
    題名もいいし、ヒロイン役のジェニファー・ジョンズが素敵だったせいもある。
    この映画は、アメリカで1948年に制作され、日本では1952年に公開された。白黒映画である。 当時私は中学1年生で、佐賀の東宝で上映された。
    ジェニーを演じたのは、ジェニファー・ジョーンズ、相手役はジョセフ・コットンだ。
    ジェニファー・ジョーンズは、その前年の1951年「荒野の決闘」が日本で公開されている。 この映画は西部劇にしては例外的にアンハッピーエンドだった。 13歳の私には面白くなかったが、男女の愛の複雑さに触れる一瞬だった。 何故なら、題名の「荒野の決闘」の決闘とは、本当は愛し合っているのに、行き違いから、お互いを殺し合うことになる、その闘いのことだから。
    更に、3年後の1955年には「慕情」で英国系中国人を演じて好評を博している。 男役は、ウイリアム・ホールデンだ。 慕情の主題歌は、我々も口ずさんだ名曲だ。 "Love Is a Many-Splendored Thing" である。 映画自体は、所謂、メロドラマで、面白くはなかった。女性向けだったと思う。
    話を本題の「ジェニーの肖像」に戻そう。
    この映画、マール・オベロンとローレンス・オリビエの「嵐が丘」に似ていたな。 白黒で、嵐、荒野、海、怪奇性、など似ていた。
    ネットにその映画が転がっていたので見てみますか。 ここをクリックしてください
    映画館でみる方が、大画面の迫力で怪奇性が強調されるが、ネットでは画面が小さく、それほどには感じないかもしれない。
    (28/1/21 追加)
     
     
  2. つづく
    この後、まだまだ続くが、とりあえず切ることにする。
    諸君の思い出強い映画、レポして欲しい。期待しています。
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