戦後70年の思い出・所感 特集

思いつくままに *

H27/9/13  野中 進
お久しぶりです。当方7月で目出度くもなく喜寿を迎えました。
佐高を卒業してから58年、来し方を思えば万感胸に迫ります。
幸と辛、感と惑は将に裏腹、紙一重ですね。
(些か感傷的になって申し訳なし。思いつくままに)
今は亡き恩師に伝える術もなし、ただ滄浪と校門に立つ (野中しん )
弁当を無い子に与える新卒の、教師の姿今も眼に有り (野中しん )
空襲に我と妹両手にし弟を背中に、母は裸足で防空壕へ (野中しん )
(9歳の兄は道路で寝転ぶこともあったらしい)
長崎の原爆投下家の前の、榎木に登り雲をじっと見る (野中しん )
弁当のお菜に手長エビを釣り、名人と呼ばれしはまぼろしか (野中しん )
卒業を楽しみにしていた我が父は、大学3年の秋に逝きたり (野中しん )
受け取りし父の遺品の中に見出せり、封筒の中の我が授業料 (野中しん )
* 標題の「思いつくままに」は、原稿中のフレーズから援用しました。ご了承のほどを。(HP管理者)
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