高齢者スキー行

石井浩四郎
スキーに行ってきました。76〜77歳の後期高齢者ばかり3人で先週4日間大いに楽しんできました。 小生の他は元会社同期のT君、もう一人は高校同期のUさんの3人。 もう何年も続いているスキー旅行で、年齢が年齢だけに毎年ゆとりのある日程を組んでいる。 若い時は時間が惜しくて1泊2日とか2泊3日とかの日程だったが、 この頃は前後に移動日を取って専ら3泊してスキー実働日は中2日という余裕のある日程である。 3泊2日と呼んでいる。実は2日間も滑ると十分な気がするしそれ以上は体力がついてこない。
場所の選び方もニセコとか志賀とかいう本場雪国のスキー場は敬遠し、 専ら中央線で行ける近場で蓼科の「ブランシュたかやま」に限っている。 コースが5〜6本しかない小さなスキー場だけど、何せ家を出てから4時間弱で行けるし、 何と言っても最大のメリットはスノボーが入ってこないことだ。 スキーを楽しまれる方は良くご存じだが、 スノボーを入れないスキーヤーオンリーのスキー場は最近珍しく関東でも10指にも満たない。 今はスノボー全盛の時代でスキーオンリーではスキー場の経営が大変なようだ。 最近はスノボーも皆上手くなってきていると思うので心配ないと思うのだが、 以前はスノボーには初心者が多く何時ぶっつけられるかとひやひやの連続だったので、 すっかりスノボー恐怖症に陥ってしまっている。 しかしスキーヤーオンリーのスキー場はお客が少なくスキー場の経営が大変だろうと密かに同情している。 おまけにの方面のスキー場は豪雪地帯の本場スキー場とは異なり晴天率が高いのが嬉しい。 東京と同じような気候なので冬場は晴天の日が多く吹雪かれることはほとんどないのが大きなメリット。 雪は少ないがそれでも人口降雪機も完備しゲレンデの雪は十分だからスキーは堪能できる。
スノボーが来ないので有難いことにこのスキー場は混んでなく逆にとても空いているのもありがたい。 ゲレンデのスタート地点に立って上から見て下の方まで見通して誰も滑っていないこともあり、 そういう時は無人のゲレンデを我々で独占でき、自分の足前に合わせて.マイペースで滑り降りることが出来る。 こんな幸せは他のスキー場では味わえない快感であり幸せな気分になる。
ゲレンデの頂上からは下の茅野の街が眺められ、天気に恵まれれば富士山も遠望できる。 朝のうちは霧氷も美しく幸せな気分に浸れる。 こんなマイペースでのいい気分のスキーをあと何年できるだろうかと心配しながら、 体力の維持に努め一年でも長く滑りたいと思っている。