トヨタ式「カイゼン」について続報

H30/02/09
石井ト
トヨタ生産方式(Toyota Production System)については、昨年末、名古屋の大野君から、 中部電力社内報Human Energy 11月号に載った内川晋さんのインタビュー記事をご紹介いただいたところです。
今回は、昨日、日刊工業新聞電子版にその続報というべき記事が掲載されているのを発見したもの。 聊かのところを抜粋し、リンクを張ってご紹介します。
  1. 「日刊工業新聞電子版」から抜粋
    電力各社、トヨタ式「カイゼン」に希望の光 高コスト体質から脱却
    2/8(木) 16:33配信 日刊工業新聞電子版
    大手電力会社にとってコスト削減が急務になっている。原子力発電所の再稼働時期も不透明な上に、地域独占が崩れ、顧客の他社への流出が続くからだ。 中でも東京電力ホールディングス(HD)は福島第一原発事故の廃炉・賠償費用ものしかかり、「トヨタ式」の導入で高コスト体質からの脱却を急いでいる。
    「(部門によっては)10倍の生産性を目指さなければという話も出ている」。 東電HDの武部俊郎統括CKO(チーフ・カイゼン・オフィサー)は業務効率化にかける思いを語る。
    同社では2015年1月にトヨタ自動車元常務の内川晋氏を特任顧問に招き、「生産性倍増プロジェクト」を始めた。 火力発電部門など一部の事業会社で先行して始まり、現在では部門だけでなく、関連会社26社にカイゼン担当職であるCKOを置く。
    作業日数や人員、所要時間などで測定する生産性では倍増を掲げたが、すでに5倍以上の事例もあり、着実に成果が出始めている。
    現場での作業時間短縮を皮切りに、資材購入や工事発注で取引先と共同で原価低減にも着手。子会社や関連会社に出向し、外注していた業務のムダの洗い直しも始めた。 カイゼン事例はグループ会社で共有しているが、将来的にはAI(人工知能)を活用して、カイゼンの切り口を探すことも検討している。
    トヨタ式を導入するのは、東電HDだけではない。中部電力も17年4月に内川氏を顧問に招き、送配電事業での効率化を始めた。工事現場での工期短縮などを目指している。
  2. リンク
    上記の記事を御覧になりたい方は、ここをクリックして下さい
  3. 所感
    • 内川氏の関与は中部電力だけかと思っていたら、実は、中部電力が始める2年余も前に東京電力がトヨタ自動車元常務の内川晋氏を特任顧問に招き、 「トヨタ式」の導入を開始していたことを知って驚いた。
    • 電力は、今後ますます重要になることは疑いもないことだろう。そうであれば、電力会社がちゃんと役割を果たしてくれることが重要だ。 その重要な事業に、同期の内川氏が大きな役割を演じ社会に大きく貢献されていることに感銘を受けている。
    • 今年の同期会で、その謦咳に接したいものである。
      コメントはこちらへメールして下さい。その際、文中冒頭に「HPコメント」と記して下さい。 メールはHP管理者へメールしてください。

      <コメント欄>   当欄は上記のメールをコメントとして掲示するものです。
       
       
       
       

      • アップデート:30/02/09    [Return]